まさかの男性不妊が判明!2度目の不妊治療をふりかえり 【ただいま進行中!アラフォー妊活記録#3】
原因は私だけだと思い込んでいたけれど、子どもができない原因はふたりともにありました。あはは~ そりゃ妊娠しないわけだよ~とようやく本当の要因にタッチできたのです。ふたりに原因があるとなれば進む道がより険しくなるイメージだし、どうしようと思い悩むご夫婦もいるかもしれません。でもこの時の私は、「これで不妊治療が“ふたりのこと”になる」と、なぜか逆に心強く思っていました。
一緒に頑張ろうぜ、相棒! 的な感覚を強めたのをよく覚えています。
検査結果が判明したのは大阪名物・造幣局の桜の通り抜けの開催期間でした
回数を決めて、人工授精にトライ!
私の年齢や夫の体の状態など総合的に見てタイミング法は飛ばし、人工授精からトライ。
それも3回までに限定し、すぐに体外受精へと進む。それが先生の決断でした。
いよいよ本格的な治療になる…と覚悟した私は、温活やサプリ、体にいいとされるものをとったり大好きなお酒やカフェインを我慢したり、少しずつできることから始めました。
一方の夫は、なかなか不妊治療が自分ごとにはならないようで、何度伝えてもiQOSをやめてくれませんでした(一時的に禁煙していましたが、いつの間にか再開していて…。ちなみにいまだに吸い続けています…)。
それがどうしようもなく悲しく、思い描いていた「一緒に頑張ろうぜ、相棒!」の図では全くなかったし、夫婦不妊であるが故に私だけが好きなことを我慢して体にいいことをしてもダメなんだということが理解されないことにモヤモヤしました(それは今も!)。
夫婦不妊を突きつけられた私たちは“一緒に頑張る”こともできるけど、“どちらかの気持ちを削いでしまうこともできる”んだと、分かったのはこの頃かもしれません。
さらに気になっていったのが、クリニックに通うごとに感じていた先生との相性でした。
自分たちで重々理解している年齢のことを責める発言があったり、自分でいろいろ調べることが当たり前として話が進んでいたり、何度も何度も同じことを質問されたり…。
先生にとっては当然のことが私たちにとってはすべて聞き慣れないこと・初めてのことなのに…と、大きな大きな温度差を感じていました。それが積み重なっても手間を考えると転院することもできず、これだけ人気のクリニックだし、この先生のもとで妊娠している人がいるんだと、疑問を抱えながらも通い続けました。
不妊治療で夫婦が破綻するなんて、変
そんな状況のまま、期待を寄せていた人工授精はあっけなく3回目まで到達。
たった数カ月ではあるけれど私は好きなことを我慢したり(お酒とか飲み会とか、コーヒーとか!)、いいとされることをなるべくやっているのに妊娠にかすりもしないこと、お金をかけているのに、ただただお金がなくなっていくだけなこと、3回やってみた感じでは自分は人工授精で妊娠する気がしないこと。
不妊治療というお金が無限にかかることだからこそ、できるだけ短距離で妊娠へと走りたいと思って策を練る私でしたが、喧嘩の中で夫に言われた「プレッシャーだ」という言葉(まぁ短距離で走ろうとした挙句、自分で自分を精神的に追い込んでいっていたということもあります)が、不妊治療を続けたいという気持ちをぐらつかせました。
モヤモヤとした気持ちを抱えたままラストチャンスだった3回目の人工授精、妊娠判定日の前の診察時に、クリニックからはステップアップに向けた話をされました。
体外受精へ進むにあたって必要なこと、費用、スケジュール感などなど、たくさんの資料を渡され、今回で妊娠が叶わなかった場合、来月からすぐに準備を始めましょうということでした。
クリニックの急ぎぶりに、自分の年齢に対する待ったなし感をめちゃくちゃ煽られました。それほど私の年齢はギリギリなのだと実感させられるしかないスピード感。
頑張ろうと気持ちが前向きになるどころか、気持ちはどん底へ。
帰宅して「今回妊娠していなかった場合、体外受精に…」と夫に話したところ、
「妊娠してるかもしらんのに、それがわかる前からそんな話始めてどうすんねん!」と夫は大激怒。
お前は可能性を捨てていると怒られたのは忘れられない一言でした。
最終的には「そんな急いで必死になってせなあかんことか?」という決定打的な言葉を投げられたことで、派手な喧嘩に発展。
これで、『人工授精3回目で妊娠していました!てへへ~、あの喧嘩は無駄でしたね~』と書ければよかったのですが、もちろん妊娠はしておらず完全に心が折れてしまいました。
心が折れてすぐ、友人たちとUSJで気分転換。近くにあってくれて本当にラッキー!
思い通りにならない体、額が膨らみかけた治療費、足並みが揃わない自分たちと不妊治療や子どもを持つことに関する夫婦喧嘩。
すべてが嫌になり、少し治療を休みたいとクリニックに申し出ました。
すると先生は「体外受精を視野に入れてピルで調整しておきましょう。飲み終わったらまた来てください」と一言。
そのピルを飲み終えても自分の気持ちが治療に向くことはなく、私は治療を中断する道を勝手に選択しました。
不妊治療のことで夫と喧嘩を重ねて夫婦が破綻することは、そもそも自分の人生においてなんの意味もなさないと思ったことが何よりの理由でした。
※この連載は個人の体験です。治療や薬の処方などに関しては必ず医師に相談してください。
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