2ページ目(3ページ中) | 実は不妊治療しながら受験勉強も!「東大王」「Qさま」出演の才女 キャスター天明麻衣子さん流、超時短妊活とは?
自覚症状はなく、日常生活にも支障はないので、通常なら特に治療は必要ないのですが、流産や早産の原因になることもあると知り、自分から希望して甲状腺ホルモン剤を処方してもらいました。
今も甲状腺専門の病院にかかって、薬を飲んでいます。自分の体のことなのに、気づいていないことがたくさんあるんだなぁと思いました。
私のインスタグラムで、「妊活を考えている皆さんへ」と題して、このことを発信したところ、フォロワーの方からコメントを複数いただきました。
「薬を飲んで数値が安定したら妊活を始める予定です。橋本病でも元気な赤ちゃんが生まれた話など聞くと励まされます」と書いてくださった方もいらして、私も勇気づけられました。
人工授精はくり返せば確率が上がるわけではない・・・
その後、タイミング法を4回、人工授精は4回トライしました。何度も病院に通わないといけないし、時間ももったいないので、一気に高度治療に進んだほうが効率がいいのかなというのは最初から思っていて、先生にも早めにステップアップしたいとお願いしていました。人工授精はくり返せば成功率が上がるわけではなさそうだし、最初の数回で無理だったら体外受精に進もうと。
不妊治療のことは特に公表しませんでしたが、朝の番組がメインだったので、収録後、昼間に病院に行ったり、イレギュラーの仕事が入ってもそのつど時間を調整したりして乗り切りました。
ただ、仕事との両立やメンタル面のストレスを考えると、このままだらだら治療を続けるよりは、短期間で妊娠できるように、体外受精に進むこと決意しました。
私の通っていたクリニックでは体外受精の1回目は成功報酬制をとっていて、費用が抑えられるのもメリットでした。卵巣刺激法は自然周期と高刺激の中間くらいで、自分で行う注射にもトライしました。以前から注射するときはなるべく針を刺すところを見ないようにしていたのですが、自己注射なのでそういうわけにもいかず、指を刺してしまいそうでちょっと怖かったですね…。
体外受精でなによりたいへんだったのは、飲む薬の量が多かったこと。1日10錠以上あって、うっかり忘れそうで心配でした。しかも薬によって飲む時間が決まっているので、生放送に重なる時間帯だと、自己判断で1時間前倒して飲んだりしていましたが、番組の準備をしながらだったのでたいへんでしたね。
番組ではスタイリストさんが用意してくれた衣装を着るのですが、座薬を入れないといけないときもあり、万一汚したりしないように、ナプキンを使って対策したりしていました。
仕事に行く直前の妊娠検査薬、「都市伝説じゃなかったんだぁ」
採卵は麻酔で眠っている間に終わりました。卵管通水検査のときにもう痛いのは嫌だと思ったので、最初から全身麻酔をお願いしました。
結局、卵は8個とれて4個が胚盤胞に成長しました。成功報酬のわりにたくさんとれて、先生から「これはちょっと赤字だな(笑)」と言われました。
採卵後は卵巣が腫れており、仕事のスケジュールの都合もあって、4個すべてを凍結し、翌月にいちばんグレードのよい胚を1つ移植。ありがたいことに、1回目の移植で妊娠しました。凍結胚は3つ残っています。
妊娠は病院での判定前に、自分で妊娠検査薬を使って知りました。まだタイミング的には早く、いわゆるフライングだったのですが、うっすら二本線が出て「ほんとうに出るんだ、都市伝説じゃなかったんだ」と思いましたね。
ちょうど朝、迎えの車が来る前に急いで試したので、もう行かなきゃとバタバタしていて、感動にひたる時間もなく…。夫にも伝えましたが、まだ2人とも実感がなかったですね。
産休前ラストの「日経モーニングプラスFT」にて。
妊婦の私が座りやすい高さにセットを工夫してくださったり、せっかちな私がスタジオ内を走ろうとすると止めてくださったり、みなさんの気遣いがありがたかったです。
ふり返ってみて、妊娠したいちばんの決め手は、30歳になってすぐ妊活を始めたこと。
早めにステップアップしたのもよかったと思います。卵子は老化するということを知り、病院のデータでも若いほうが成功率が高かったので、まだ体外受精は早いかなとも思いましたが、あのとき決断したことがよい結果に結びつきました。
何歳であっても、妊娠したらある期間は仕事をセーブしなければならないし、出産はゴールじゃない。子どもが生まれてもアナウンサーの仕事を続けていく覚悟はできていました。
「日経モーニングプラスFT」は妊娠9カ月で産休に入りましたが、また少し落ち着いたら復帰したいと考えています。めざせ!仕事、勉強、子育ての三足のわらじです。
病院の待ち時間にiPadで受験勉強をしていました
ひさしぶりの東京大学の本郷キャンパス。
ですが、今はすべてがオンライン授業です。予習復習はもちろん、課題もあるし…、思っていた以上にたいへん!そのため、勉強は徹底的に時短&効率にこだわってます。
不妊治療中は大学院受験勉強の真っ最中でもありましたが、病院の長~い待ち時間は勉強に最適!iPadや電子書籍でひたすら勉強しました。ときにはクイズ番組の予習をしたり、クロスワードパズルを解いていたことも。妊活で頭がいっぱいになるのは精神上よくないと感じていたので、気がまぎれるのはありがたかったです。
「勉強と仕事と妊活をよく両立できるね」と言われるのですが、私はいくつかのことを同時進行していたほうが気分転換できていいみたいです。
そして、4月に母校でもある東京大学の大学院に入学しました。専攻は経済政策。キャスターとして経済番組を担当してきましたが、新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、今後の日本経済を浮上させるには、これまで以上に国や地方といった行政の果たす役割が重要になると感じたことが、経済政策を学ぶきっかけになりました。
いくつになっても、ママになっても、学びたいという気持ちを忘れないのは大事ですよね。
大学院のガイダンスでは、あらかじめ資料が配布されていたので自分のペースで見られるし、本郷のキャンパスまで行かなくていい(笑)。疑問点はすぐチャットで聞けるし、オンラインの利点を実感しています。参考書は電子書籍版を手に入れて仕事のスキマ時間にサクッと読めるようにしてあります。洋書の参考書は大型で重いので…。これも私流の時短&効率テクです。
妊活のモットーは、生殖医療に頼ること
私が妊活中に心がけていたのは、エビデンスのある「医学の力に頼る」ということ。
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『赤ちゃんが欲しい(あかほし)』は、主婦の友社が運営する妊活・不妊治療のお悩み解決メディア。ドクターや専門家監修の信頼コンテンツを中心に「妊娠したい」を全力サポートします。全国のクリニックや施設の検索もラクラク。
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