年齢のこともわかっているけど「妊娠したい!」身近に話せる人がいない40代 妊活を本音でトーク【モヤモヤを話そう!妊活お茶会レポート】
Mさん:うちも主治医制ではなく、複数の先生がいらっしゃって、どの先生にあたるかがわからない方式ですね。私も転院しようかと悩んだことがあって…
採卵をしたときに、採卵できた卵がなかったときがあって。その報告が「卵1つも採れませんでした」というのみ、非常にあっさりとした先生がいて、話し方なども含めて「苦手だな…」と思ったことがあったんです。
それからしばらく、先生の診察スケジュール表などを確認して、その先生は避けるようにしていたんですが、たまたまあたってしまった日が!そうしたらとてもいろいろな話をしてくださり、なんだか息もあったんです(笑)。
先生も人間だから、その日によってコンディションが違うんだな~と思いました。
Kさん:先生も人間だから…って、その考えができるってすごいです!
Mさん:そんなことないです。。あと、先生ではないんですが、苦手な看護師さんがいるんです。
ちょっとしたことでも言い方がキツイ…。通院するたびに「また言われたらどうしよう…」と考えちゃうんです。
自分が前向きじゃないから相手にもそういう気持ちが感染してしまったのかな…と自分を責めたこともありました…。
Kさん:私は流産した時に強いダメージありましたね。まるで喜んだのが夢みたいで。
いまだに赤ちゃんがおなかの中で生きていた証となるエコー写真は捨てられないですね。ちょうど3年前のことです。
Cさん:それは捨てられないですよ…!
自分で決めないといけないことが多い不妊治療。40代だとなおさら!
Cさん:妊活って治療を含めて自分で決めないといけないことが多いですよね。
ある程度、患者側が不妊治療についての知識をもって、取捨選択しない場面が多いように感じます。病院にすべて「お任せ!」にはできないと。
Mさん:確かに。保険が適用されない年齢だからこそ、治療の選択肢もあって「あなたはどうしたいの?」と聞かれると、どう答えていいのかわからなくて…。
Cさん:そうなんですよね。あの注射を打ってほしいとか、この薬を使ってほしいとか言えるようになりたい!
ここからは、生殖心理カウンセラー・平山先生のミニ講座です。少しでもストレスを減らして治療にとりくめる考え方のコツなど、ぜひ参考にしてくださいね。
関連記事:不妊治療の保険適用。何が、どう変わるの?体外受精・顕微授精にすすむ人が知っておきたいこと
生殖心理カウンセラーのミニ講座/40代での妊活とこれからのことを考えるヒント
東京リプロダクティブカウンセリングセンター代表・平山史朗先生に教えてもらいました。
平山史朗先生のミニ講義
「先生のアドバイスで前向きになれました!」と参加のみなさまから毎回好評です
不妊治療をどう進めるかはご自身で決めていい
不妊治療の大原則は、治療をどこまでやるか、どうやってやるかは自分たちが決めてよいということです。
これは年齢に関わらず、どの年代の方にも言えることです。もちろんドクターは医学的な立場から治療の選択肢を示してくれますが、子どもを持つことに関する選択は、医学的な要因だけで決まるわけではなく、究極的には自分たちの人生の選択ですから、自分たちの意思が最も大切ということになります。
ただ、どうやって決めていいかわからない…という人も多く見受けられます。
今日のおしゃべり会の中で「お医者さんなら今後どうしたらいいかを提示してほしい」という意見がありましたね。確かに患者さん側からみるとそう思うのももっともなのですが、そこに実はストレスの一因があると考えます。
患者さんからすると、ドクターは専門家なのだから自分を妊娠に導いてくれる明確な道筋がわかっていると考えがちです。
ですが、不妊治療というのはあくまで経験知から「おそらくこうすれば妊娠に近づくだろう」という方針の提示しかできない、不確実性を残すものなのです。医療そのものの不確実性から「絶対にこの方法でなければ妊娠しない」とは言えないため、それが患者さんからは「明確でない」と見えてしまうのではないでしょうか。
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