夫には話したいけど、話したくない「流産」のこと。相談する相手が見つからない私が頼った「書くカウンセリング」【ただいま進行中!アラフォー妊活記録#28】 | 不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし(赤ちゃんが欲しい)
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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 体験談 夫には話したいけど、話したくない「流産」のこと。相談する相手が見つからない私が頼った「書くカウンセリング」【ただいま進行中!アラフォー妊活記録#28】

夫には話したいけど、話したくない「流産」のこと。相談する相手が見つからない私が頼った「書くカウンセリング」【ただいま進行中!アラフォー妊活記録#28】

体験談
2022/04/30 公開
2023/09/16 更新

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アラフォーのリアルな妊活・不妊治療をつづった、妊活メディア『赤ちゃんが欲しい』オリジナル連載。
あかほし主婦ライターのミキが「40代 不妊治療」のリアルを書いていきます。

体外受精からの流産、不育症…だれにも言えない思いを抱える日々を過ごすミキさん。そんな彼女が頼ったのは…?

最初の話から読む「現在40歳のわたしが不妊治療をはじめるまで」
前の話を読む⇒#27

不妊治療にも取り組めない、道に迷ってしまったような日々

不育症検査の結果を見ながら、自分なりにネットで調べて体の状態をなんとか把握。できる限り、できることから体質改善には取り組み始めたものの、どうしても「流産」と「不育症」の事実を受け入れることができないまま時間は過ぎていきました。

季節が過ぎていくことをボーッと眺める以外にないほど、この頃の私には受けられる治療がありませんでした。私にできることは、子宮内フローラの再検査に向けて、薬を飲むことと独自に始めた食による体質改善ぐらい。このあと子宮内フローラの再検査をしたとしても、またその結果が出る約1ヶ月後まで具体的に取り組める治療が何もない…という時期でした。

Netflixは見ている気になれず、もっと何かに没頭したい!この頃は俄然読書の虫に。本の世界は余計なことを考えずに済みました

コロナ禍とあって友人たちとは自由に会えず、夫も仕事が人生イチというほど忙しく…。自分の拠り所がない時期に突きつけられた「流産」と「不育症」は、思った以上に自分を追い込みました。誰かに話を聞いてもらいたいけれど、誰に話したらいいのかもわからない。
友人たちはきっと心から慰めてくれるとわかっているけれど、子どもがいる友人、未婚の友人、私と同じく流産を経験した友人…誰に話したらいいのか検討もつきません。電話で…という話でもなく、とはいえ実際に会える訳でもないと諦めていました。

そして夫。一番話を聞いて、そして励ましてくれるとわかっているのが彼でしたが、これ以上彼に流産の話を繰り返したくないというのが正直な気持ちでした。私が体験したことを共有したい人ではあるけれど、これ以上この話を続けたくない。終わったことではないけれど、もう蒸し返したくないというのが本音でした。何より仕事で忙しく、そちらに集中していることを誰よりも知っていたのは私なので、邪魔したくないという気持ちもありました。

そういう思いを抱えた日々は、本当に辛く、苦しく、自分がこれからどうやって歩いていけばいいのか見失いそうになるほどでした。流産がそうさせたというよりは、流産のあとにやってきた不育症という結果が、私を迷路に放り込んだような気がしていました。

プロによるカウンセリングで心の整理を開始

とにかくそんな状態でいると、仕事にも影響が出そうな気がしてきました(実際にはもう影響が出てしまっていたかもしれません)。なんとか今の自分から抜け出さないと、どんどん身動きが取れなくなってしまうと怖くなりました。

そこで私が利用したのが、オンラインのカウンセリングサービスです。夫や友人など私をよく知ってくれている人たちに理解を求めようとするから、誰に話したらいいのか、どんなふうに話したらいいのか、話をする前から困惑してしまっていました。けれど、プロのカウンセラーさんにメールを送る感覚で相談ができるオンラインカウンセリングサービスなら、正直な気持ちを話すことができるかも。そんな思いでオンラインカウンセリングを利用してみることにしました。私が利用したのは「書くカウンセリング」です。


「カウンセリングのプロに話を聞いてもらう」という選択肢が見えた時、これだ! と思えました。
メッセージのやりとりなので、カウンセリングのための時間を確保する必要がないのも気楽でした

オンラインで自分に合ったカウンセラーさんがマッチングされ、2週間最大5回までカウンセラーさんとメッセージのやりとりをして悩みを聞いてもらったりアドバイスをもらったりします。私は文章を書くことで、自分の中の思いが整理されたりそんなことを思っていたんだなぁと発見があるタイプであることは自覚していたので、この書くカウンセリングが合っているのでは?と思いました。

実際にカウンセリングを受けた感想としては、すごく頭の中がクリアになりました。何が辛いのか、どうしていきたいのか、夫とこの後どのように進んでいきたいのか。私がどうしたいかということをカウンセラーさんが丁寧にリスニングしてくださったので(こちらの次の言葉やエピソード、思いを引き出すことが、本当にお上手でびっくり。私も心のモヤモヤを次々と言葉にすることができました)、心が軽くなる感覚はありました。

リアルに話を聞いてもらうカウンセリングにも行ってみました

そしてもうひとつ利用してみたのが住んでいる自治体の「不妊治療相談センター」の不妊カウンセリングです。

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PROFILE
ミキさん
PROFILE
ミキさん

あかほし主婦ライター。関西在住・40代。中学生の頃から多嚢胞性卵巣症候群と付き合ってきた体でも、もしかしたら妊娠できるかも…という楽天的な考えをもったまま、結婚式、仕事との兼ね合い、金銭面や夫婦同士のタイミング、クリニックとの相性まで…。ありとあらゆる複合的な理由から、40歳で(ようやく!)本格的に不妊治療をスタート。

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