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医師が教える「排卵日SEX」よりも妊娠に近づく仲良し法とは?

2019/03/14 公開
2023/05/22 更新

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「気持ちだけが焦って妊活がストレスになっている」「排卵日にこだわりすぎて正直疲れた」など、思い当たることはありませんか?心に余裕のある「週末のセックス」で授かる方法を、男性不妊も手がける泌尿器科医の北村医師に聞きました。

妊活がストレスのカップルには『週末のセックス』がおすすめ

ストレスは生殖にまつわる体の働きを妨げます

みなさんは、ストレスが心のゆとりを奪うだけでなく、生殖にまつわる体の機能も妨げるということをご存じでしょうか。

男性も女性も、ストレスがあると性欲が低下します。特に男性は、ストレスがあると勃起・射精自体がむずかしいという人が多いですし、女性の場合も、ストレスフルな状態だと女性ホルモンのバランスが乱れて、排卵障害や生理不順が起こりやすくなります。

ストレスは妊活にとっていいことはありません。

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ギスギスしたセックスになっていませんか

しかし現代はストレス社会。長時間労働、仕事の厳しいノルマ、人間関係のストレス、そして家庭のこと。夫婦で生活を成り立たせるというのは、とても大変なことです。これでは「心にゆとりを持って」というのも無理な話ですよね。

本来、セックスとは心のゆとりがあって、愛情がわき出て、そしてもたらされるもの。そうでなければいいセックスもできませんし、妊活もギスギスしたものになってしまいます。

本来、ご夫婦が赤ちゃんを望む時間はとても幸福であるはずなのに、これはとても残念なことだなと思います。

「排卵日にセックス」ではなく「週末にセックス」を

現代の妊活にとり組むご夫婦は、本当に大変だし、がんばっている。だからこそ私は、排卵日に照準を合わせたセックスではなく、心に余裕のある週末にセックスをしてほしいと思います。

平日はご夫婦それぞれが自分の生活を充実させ、時間にも気持ちにも余裕がある週末に妊活を楽しむ。セックスは、心にゆとりがあってはじめて幸せを感じられるし、体の機能も高まるので、結果的に授かるチャンスも増すはずです。

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平日は夫婦それぞれが充実したプライベートに専念

仕事に家事にと忙しい平日は、直接的な妊活から少し離れて、夫婦それぞれの時間を充実させましょう。ふだんからストレスや体の疲れをためないことが最も大切です。

平日は週末に向けて、心と体をととのえる期間に

赤ちゃんを授かるには、健康な卵子と精子が必要です。健康な卵子と精子には、それぞれ健康な体が必要です。男女ともに健康な体を維持するには、健康的な生活を送ることが基本ですが、これができていないカップルは、案外多いものです。

みなさんは、毎日十分な睡眠をとっていますか? バランスのとれた食生活をしていますか? ほどよい運動をしていますか? ストレスをためていませんか?

日々疲れを感じていたり、「楽しい」と思える時間が日常にあまりなかったりする人は、生活習慣の中に授かりにくい原因がひそんでいる可能性もあります。

平日は、夫婦それぞれがやるべき仕事をこなし、ストレスを上手に発散。無理のない範囲で、妊娠するための体づくりをして、夫婦がそろって妊活に取り組める週末に備えましょう。

お酒やコーヒーはほどほどならばOK

お酒は血液のめぐりがよくなる、コーヒーのカフェインは体脂肪を分解するなど、いい効果も。1日ワイン1~2杯、コーヒーは2杯くらいまでならいい効果のほうが大きいです。

命の根源「ミトコンドリア」を活性化させる

ミトコンドリアは卵子や精子を元気にする重要な働きをしている組織で、不妊治療の分野で注目が集まっています。

卵子が若々しく、妊娠しやすくあるためにも、精子が元気に、活発に動くためにも、ミトコンドリアの力は不可欠。ミトコンドリアが弱っていると受精もしにくくなるので要注意です。

ミトコンドリアを活性化させるには運動、バランスのいい食事、十分な睡眠など、基本的な生活習慣が大事です。

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タバコは絶対にNG。今すぐ禁煙を

タバコを吸うと血流が悪くなり、妊娠力が著しく低下します。男性はEDの発症率が高くなります。妊活には百害あって一利なし。男性も女性も、喫煙している人は今すぐ禁煙してください。

関連リンク:エッ!まだそんなこと言ってるの!? 妊活夫の「タバコの言い訳」大論破!!

男性は「亜鉛のとりすぎ」「育毛剤」に注意

亜鉛サプリは、とりすぎると貧血などの副作用を起こします。男性の育毛剤「フィナステリド」にはEDなどの副作用が。どちらも用量を守って摂取しましょう。

週末はリラックスして過ごし、心地いいセックスを

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忙しい平日を違って、リラックスして相手と向き合える週末。夫婦でじっくり話し合ったり、2人でおいしいものを食べるなど、心地いい時間の延長でセックスをしましょう。

週末は本能的な感覚を大事にしたセックスを

妊活をしていると排卵日に合わせたセックスばかりになりがちですが、男性は女性よりもデリケートです。

排卵日に「今日だよ」と言われたり、うなぎやにんにくを食卓に並べられたりするとプレッシャーを感じてしまい、できるものもできなくなってしまうこともあります。

それよりも、2人でリラックスして過ごし、相手に対する愛情が高まって、求愛をして、セックスをする。こうした本能的な感覚を大事にしたセックスのほうが、排卵が誘発されて妊娠しやすいという説もあります。

週末は、幸せなセックスをするために、リラックスして過ごせるといいですね。

関連リンク:【妊娠しやすいセックス】を不妊治療専門ドクターがアドバイス!

セックス自体を喜びに

セックスは本来、すること自体に喜びを感じるもの。排卵日にこだわりすぎると、男性ははじめはよくても、徐々にトーンダウン。「排卵日ED」になってしまうケースもあります。

「月に一回のチャンスがつぶされた」と感じた女性が怒りのあまり、心無い言葉を発してしまう。または女性自身も「私ではダメなの?」と落ち込んでしまう。排卵日セックスにこだわりすぎると、こんな負の連鎖に陥ってしまうことも。

セックスそのものが楽しい、幸せ、喜びであるという原点を、ときどき思い出してくださいね。

朝セックスもおすすめ

友人と会ったり趣味を楽しんだり、夜に家でゆっくりできないときは、朝セックスもおすすめです。

夫婦で休日が合わないときは

週末が休みのお仕事ばかりではありませんし、共働き夫婦だと程度の差はあれど、休日が合わないことはあります。

しかし、「休日が合わないから仕方ない」と思っていては、授かるチャンスはどんどん減ってしまいます。ここは考えを「夫婦の将来」にシフトして、なんとか妊活の時間を確保しなければいけません。

休日が合わなければ、どちらかが相手の休みに合わせて休みをとる、というのは、できそうではありませんか?毎月交互に「妊活有給」をとるのもいいでしょう。

有給をとるのに罪の意識を持つ人もいるかもしれませんが、有給休暇とは「何に使ってもいい休暇」です。柔軟に、臨機応変に、夫婦の時間を作ってほしいと思います。お互いに歩み寄って、月に何回かは休日を合わせられると、心にゆとりが生まれるのではないでしょうか。

_______

妊活は夫婦2人で取り組まければ意味がありません。そのためにも、余計なストレスはなるべく減らし、夫婦が思い合える妊活ができるといいですよね。排卵日に振り回されず、リラックスできる週末のセックスで、妊娠力を高めてほしいと思います。

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監修
監修

医療法人男健会理事長、北村クリニック院長。
1998年京都大学医学部卒業。泌尿器科医師専攻。洛和会音羽病院、美杉会佐藤病院などでの勤務を経て、2014年に男性不妊・泌尿器科専門クリニック「北村クリニック」開院。大学病院などの臨床第一線にて、泌尿器科癌手術、内視鏡手術、男性不妊症手術を行いながら、とくに男性不妊分野に力を入れている。
著書『週末妊活のすすめ ムリなく授かる50のヒント』(主婦の友社)も好評発売中です。

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