意外と知らない市販カイロでぽかぽかマル秘テクニック！妊活女性の最大の敵「冷え」を撃退【専門家監修】

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急に寒さが増すこれからの季節…。とくに気をつけたいのが、知らず知らず起こっている体の冷えと、それに起因する月経不順です。

上半身は着込んでポカポカしていても、下半身は薄いデニム１枚で、おしりと足がヒエヒエなんてこと、ありませんか？気づいていないだけで、あなたの下半身はかなり冷えています！

妊娠力を上げるためには、まず下半身を温めて、月経不順を整える、そして、基礎代謝をアップすること。それには、ドラッグストアなどでおなじみのカイロがおすすめです。即買いだめしたくなるカイロ妊活術・・・今日からやらなきゃ損！

妊娠しやすい体づくりのための「冷えとり」のコツを、明治国際医療大学鍼灸学部学部長 伊藤和憲先生に伺いました。

Q.「冷え」と「妊娠」の関係について教えてください

冷えの中でも足の冷えは、ベビ待ちボディに大きく影響するものと考えられています。

●足を支配している脊髄神経は、子宮や卵巣を支配している脊髄神経と同じ

まず、１つ目は、足を支配している脊髄神経は、子宮や卵巣を支配している脊髄神経と同じだからです。

足の冷えは子宮や卵巣の冷えとも考えられ、足が冷えているということは子宮や卵巣が冷えている、言い方を変えれば機能が低下していると言えます。その結果、妊娠しづらい状態になると考えられます。

●体温が１度低下すると免疫力は約30％低下する

２つ目は、体温が１度低下すると免疫力は約30％低下します。
全身の冷えは様々な感染症のリスクとなることから、体調を安定させることが難しくなるため、妊娠しやすいコンディションとは言えません。

●冷えはストレス！ホルモンバランスに影響

最後に、全身の冷えは身体にとってはストレスであることから、交感神経活動がたかぶってしまいます。

自律神経はホルモンの放出に大きな影響を与えていることから、冷えはホルモンのバランスを崩すと考えられます。特に女性ホルモンの異常は妊娠には大きな影響を与えることから、注意が必要です。

以上の３点から、冷えは妊娠をめざす女性にとって大きなリスクとなると言えます。

Q.東洋医学の観点から「よい卵子を育てる」ためになにが必要ですか？

卵子を育てるには、卵子にとって心地よい環境、適切な体内環境を維持することが重要です。

卵巣に血流が豊富なほうが、栄養や酸素など、成長に必要なものが送られてきやすいため、よい卵子が育ちやすいのです。そのため、下腹部や骨盤部、くるぶし付近を温めることが大切です。

また、血液から卵子に送られる栄養素、つまり毎日の食事がとても大切です。

妊娠しやすい状態を作るためには、高たんぱく低糖質が基本であり、鉄分や亜鉛、ビタミンDや葉酸などの栄養素が豊富に含まれるものがよいと言われています。さらに、運動も血流改善には大切です。

ウオーキングなどの有酸素運動や、ストレッチなどを行うとことで全身の血流をよくしましょう。

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Q.カイロをどう活用するといい？
使う時期や使う場所のおすすめはありますか？

内臓への血流は活動時に少なく、リラックス時に多くなります。

そのため、リラックス時、具体的には休憩時や帰宅後、就寝の際に下腹部や骨盤部、足首あたりを温めると効果的です。

足先が冷える方は、中敷きタイプのカイロで足先も温めるほうが良いと思います。ただし、下腹部や足の冷えが強い方は、１日を通して継続的に温めることをおすすめします。

なお、就寝時や継続的にカイロを利用する場合は、低温やけどに注意しましょう。

Q.月経周期にあわせたカイロでの温め方はありますか？

排卵10日前くらいから下腹部、さらには下腿（特にくるぶしのあたり）を温めることが効果的でしょう。

これらの部位は、卵子を育て、それを育む部位である子宮や卵巣の支配神経と同じ神経で支配されています。そのため、排卵が起こる前から温めることが必要です。

また、下腹部や足首のあたりがもともと冷えている方は、生理痛などが酷く、子宮や卵巣が良い状態でない可能性があります。その場合は、月経周期とは関係なく、これらの部位を普段から温めるようにしましょう。

Q.夫にも使ってもらったほうがいいでしょうか？

精子を製造する精巣の支配神経は腰や下腿を支配している神経と同じです。そのため、男性も腰や足を温めることが、精子の製造能力を上げる可能性があります。

足腰を積極的に温めるように心がけましょう。ですが、精子を製造する精巣は冷やすことが原則です。間違っても直接温めてはいけません。

また、カイロ以外には女性と同様、運動と食事が重要です。バランスのとれた食事と適度な運動を心がけましょう。

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Q.受精卵の着床をサポートする、カイロでの温め方はありますか？

 卵子を育む子宮ですが、同じ支配神経なのは骨盤部分や足先あたりに相当します。そのため、着床をサポートするには骨盤部分や足先を温めることが必要です。

Q.カイロを貼るときに効果を得やすい意外な部位はありますか？

肩甲間部（肩の下にある肩甲骨の間）は、全身の体温を上げ、褐色脂肪細胞を活性化することで脂肪燃焼が期待できることから、ダイエット効果もあり、少し意外ですがおすすめの部位です。

また、頸部や内もの、膝窩部など、大きな血管が通る部位を直接温めると、全身の血流が改善し、体温上昇につながります。

私もカイロ派！妊活女子のぽかぽか体験談

●20代のころは、どちらかというと暑がりでしたが、30歳を超えてから急に「冷え」を感じるようになりました。

試しに腰回りにカイロを張ってみたら季節の変わり目に風邪をひくこともなかったし、肩こりも減ったような気がします。体があったまっているので、気持ちもリラックスできるし、これでうまく授かるといいな（34才　マシュマロさん）

●専業主婦なので、家で一人でいるときに暖房をケチってしまい、気付いたら足が冷え冷えになっているときがあります。靴下重ね履きをしていましたが、足裏にはれるカイロがあると知り、最近愛用し始めました。今ではこれがないと困るくらい毎日はっています。（40才　はろーさん）

●祖母がいつも「女の子は冷えたらだめ！」とカイロを持ち歩いていて、いつも「私はいらないよ～」と言っていました。

でも温活の必要性を「赤ちゃんが欲しい」で読んで、最近カイロを初めて買いました。体があったかいとイライラしないような気がします。これも妊活にいい効果なのかも（38才　ジャストさん）

まとめ／伊藤絵里子

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