【心配さん必読】不安、恥ずかしい、怖い?「はじめてのレディースクリニックレポート」初診の流れをくわしく解説
そろそろどこかクリニックを受診したほうがいいのかな?と考え始めていませんか? 最初の一歩を踏み出すのは、ちょっぴり勇気がいるもの。「不妊治療クリニックって、どんなところ?」というビギナーさんにかわって、編集部が突撃体験しました
レディースクリニックどんな感じ?初診の流れをレポート
①まずは受付
初診は予約が必須。WEBサイトで確認を
初診から予約制のクリニックがほとんどです。WEBサイトなどをチェックして、電話やオンラインなどで予約をとって受診しましょう。受付で問診票を渡されるので、記入します。
オンライン予約ができるクリニックでは、前もって問診票をダウンロードできることがあります。自宅で記入して受診時に持参すると、受付がよりスムーズです。
②ナースとの問診
問診票をもとに、不妊の状況や希望を聞かれます
まずは、看護師やコーディネーターが、問診票に記入された内容に基づいて、おおまかなこれまでの状況と、何を求めて受診したかを確認します。ただし、施設によっては、最初から医師が問診することもあります。
質問にはできるだけ正確に答えましょう。パートナーに知られたくないことがある場合は、その旨をここで伝えておくと、医師との問診で話題になることがないので安心です。
どのクリニックでも、できるだけスピーディに対応してくれますが、どうしても時間がかかってしまうことも…。待ち時間を有効に使えるよう、タブレットや本などの準備を。レディースクリニックの待合室は、比較的きれいで過ごしやすく、Wi-Fiがある施設もあります。
写真は、テーマカラーの赤いチェアが配された「ローズレディースクリニック」の待合室。ソーシャルディスタンスが確保できるよう配慮されています
③いざ診察室へ
医師と顔を合わせてまずは問診を受けます
不妊期間や婦人科系のトラブルの有無などを、今度は医師が問診します。どのような治療を望むか、保険適用範囲内で治療したいなど、希望がある場合は伝えましょう。「こんなことを聞かれたら…」と怖がることはありません。逆に「質問できるチャンス!」と考えて。
診察室へはカップルで入ることもできます。(内診室は原則、女性のみ) 問診後に内診や超音波検査を受けますが、初診では状況の確認だけで終わることも。
④ついに、内診&超音波検査
子宮や卵巣をチェックする不妊の基本的な検査です
問診後、呼ばれたら内診室へ入室。下半身の服と下着をとって、内診台にすわります。内診台は自動で高さが上がり、足が開くしくみ。医師が腟に指を入れ、おなかを押さえて子宮の入り口(頸管)の様子などを調べます。
腟に器械を入れる経腟超音波検査も行います。初回受診時は内診はない場合もありますが、妊娠をめざす人はできるだけ受けてほしい検査です。
患者のとり違えを防ぐため、カーテンはあけた状態で内診を行うことが増えています。どうしても抵抗がある場合は、医師に告げましょう。超音波の画像は左にあるモニターで見られます。
関連記事:靴下って脱ぐの?100人に聞いた「初めての内診台と経腟エコー」
⑤血液検査
採血してホルモン値や甲状腺機能を調べます
卵胞ホルモンや黄体ホルモン、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体化ホルモン(LH)などのホルモン値をチェック。甲状腺機能や、妊娠の妨げになるプロラクチンというホルモンも、初診で検査することが多いでしょう。
妊娠に関わる各種のホルモン値は、生理周期の中で変動するので、初診だけでなく、その後何回か検査が必要です。B型肝炎、C型肝炎、梅毒などの感染の有無もチェック。
関連記事:血液検査って何がわかるの?不妊治療の検査って痛い?
⑥会計&次回予約
検査後に会計をすませて初診は終了
採血がすんだら、待合室に戻り、会計となります。最近ではクレジットカードでの支払いが可能なクリニックが増えています。 次回の診療日時を予約したら、初診は終了です。おつかれさまでした!
普段からレディースクリニックを受診することが大事
婦人科は、女性の一生の健康を守るお手伝いをしてくれるところです。その中で、子どもが欲しいのにできないという人には、妊娠のための手助けをしてくれます。婦人科のかかりつけ医を持つことは、女性の健康を守るうえで、とても大切なことなのです。
不妊の原因がわからないまま、なんとなく妊活をしていて時間をムダにしてしまったということがないよう、まずは婦人科を受診し、検査をすることが大切です。また、婦人科系の疾患がある場合は、妊活の妨げになることがあるので、できるだけ早く見つけることが妊娠への近道です。
妊娠を望む人の年齢が高くなり、不妊に悩む人が増えていますが、医療の進歩により治療の成績は確実に上がっています。どのような治療をするかは、それぞれのカップルの希望によるので、まずはクリニックに足を運んでみましょう。
関連記事:はじめての婦人科。ドクターに聞かれるのはどんなこと?
今回訪れたのは、ローズレディースクリニック
日本で数少ない「早発卵巣不全」の研究、治療に力を注ぐクリニック
最新の不妊治療と一般婦人科の診療をそれぞれの専用フロアで行う。遠方からも多くの患者さんが訪れる。2022年5月、より充実した診療めざすためリニュアルオープン。手術室を完備するほか、最先端の乳がん検診も。https://roseladiesclinic.jp
不妊治療、更年期、月経痛など女性の悩みに寄り添う一冊
女性ホルモンという視点から、思春期、妊娠や更年期以降の過ごし方までをまとめた石塚院長の著書。『女性のパワーと魅力は女性ホルモンで決まる』(主婦の友社)
妊活スタート!治療の流れ
「赤ちゃんが欲しい」と思ったら妊活スタート。第一歩は病院探しから始まります。
1.まずはあなたにぴったりの病院を探す
>>病院検索はこちらから
●病院の診療時間もチェック!
自分のライフスタイルにあった診療時間のクリニックかも合わせて確認しましょう。
あかほしの検索機能を使えば、9時前に診察OK、18時以降も診察している、土日祝も診察している、など条件からも探すことができます。
2. 予約(WEB予約をクリック)
受診するクリニックを決めたら、予約をいれましょう。WEBで予約をできるクリニックも増えています。初診だけは電話などで予約のクリニックもあるので、確認しましょう。
3. クリニックに行く/問診票に記入
予約した日程にクリニックにいったら、まずは受付&問診票に記入。問診票には、最終月経の状態、生活習慣、既往歴など検査に必要な質問項目に答えます。生理中でもできる検査もあります。
4. 先生によるヒアリング
事前に記入した問診票を見ながら、医師と直接話す問診タイム。日ごろから気になっていることなどはここで質問を。過去の病歴や、流産・中絶経験などもつつみかくさず正直に答えることが重要です。
5. 内診&超音波検査
外陰部の視診や触診、腟鏡を使って腟内の状態確認を内診台の上で行います。外側からは見ることができない子宮や卵巣の内部は超音波で検査します。不妊治療における超音波検査は、内科の聴診と同様の位置づけだと考えましょう。
6. 血液検査&尿検査
血液検査と尿検査は、ほとんどのクリニックで初診の時に行われます。不妊の原因になる疾患が見つかればその治療が優先されるので、初診で調べるのが基本。
7. 会計・次回の予約
ひととおり検査が終了したら待合室に戻ります。その後、会計をすませて初診の検査は終了。検査結果が出るスケジュールを聞いて次回の予約をします。初診時の多くの検査は保険が適用されますが、保険適用の有無は確認しておくと安心です。
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