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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 不妊治療コラム 「高い技術が必要な小卵胞採卵。小さな卵胞も、赤ちゃんになる力を持っています」Natural ART Clinic 日本橋/長田尚夫先生【クリニックpick up】

「高い技術が必要な小卵胞採卵。小さな卵胞も、赤ちゃんになる力を持っています」Natural ART Clinic 日本橋/長田尚夫先生【クリニックpick up】

2025/06/30 公開
2025/09/04 更新
Natural ART Clinic日本橋

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世界で初めて体外受精が成功してから、約45年。Natural ART Clinic日本橋の長田尚夫先生は、体外受精の歴史とともに歩み続けてきた、まさに“レジェンド”と呼ぶべき存在です。なかでも、卵管水腫や慢性子宮内膜炎に対する手術的なアプローチができる数少ないドクターとしても知られています。

「赤ちゃんが欲しい」という願いに寄り添い続ける長田先生に、じっくりお話を伺いました。

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Natural ART Clinic 日本橋
「Natural ART Clinic 日本橋」院長 長田尚夫先生
長田尚夫先生
1979~81年ドイツマインツ大学でmicrosurgery による卵管形成術、体外受精、腹腔鏡手術を習得。1984年国内4例目の体外受精児誕生に成功、日本の生殖医療の黎明期より第一線で治療にあたる。日本大学医学部卒。日本大学教授、Shinjuku ART Clinic院長をへて、2016年よりNatural ART Clinic日本橋院長。加藤レディスクリニック顧問、日本受精着床学会執行会員、日本産婦人科手術学会功労会員、Intl.Assoc.A-PART 理事長、世界体外受精学会顧問、日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医、日本生殖医学会認定生殖医療専門医・生殖医療指導医など。

Q1.長田先生が生殖医療を目指したきっかけは?

A.世界初の体外受精児の誕生を現場で見て、想いを新たに

日本で初めて体外受精による妊娠・出産に成功したのは1983年のこと。私はこの偉業からさかのぼること4年前、ドイツのマインツ大学に留学中であった1979年に、世界初の体外受精が行われたボーンホールを訪問する機会に恵まれました。

建物は非常に古く、窓ガラスにはあちこちにビニールが貼られているような有様。とても世界で初めて体外受精の技術を確立した病院とは思えない施設であったことを思い出します。

マインツ大学留学中に体外受精、また、腹腔鏡手術について研鑚を積んだことが、私の生殖医療専門医としての土台となっています。

Q2.Natural ART Clinic日本橋といえば?アピールポイントを3つ教えてください

① 低刺激周期でも、多数の卵が採れる「小卵胞採卵」

当院では、必要最小限の排卵誘発で採卵を行う「自然周期採卵」と、飲み薬と注射を併用する「低刺激周期」の治療を行っています。排卵誘発剤の使用を極力控え、体本来のリズムに寄り添った治療で、体への負担を抑えることができるのが大きな特徴です。

さらに、一般的な採卵では、通常18〜20mm程度まで成熟した卵胞を採卵しますが、当院では2〜3mm程度の小卵胞も採卵する「小卵胞採卵」を行っています。小さな卵胞も赤ちゃんになる力を持っていることがわかっており、複数の良好卵を採ることができれば、妊娠の可能性も高まります。

小卵胞の採卵は高い技術が必要ですが、必要以上に薬を使わず、体に負担をかけずに妊娠率を上げるための大切なアプローチであると考えています。

②胚盤胞移植で移植あたりの妊娠率を高める

当院では、受精卵を5〜6日ほど培養器内で大切に育て、着床直前の「胚盤胞」の状態まで成長させてから移植を行う「胚盤胞移植」を基本としています。

受精卵は、2分割、4分割、8分割、桑実胚と分割を繰り返しながら成長していきます。胚盤胞まで成長した胚の着床率は、最大で50%に達し、1回あたりの移植で妊娠につながる可能性が大きく高まります。

そのため、分割段階の初期胚での移植は、私はおすすめしていません。胚の成長をしっかり見極め、赤ちゃんになる力を持った胚を厳選して移植することで、無駄な移植回数を減らし、患者さんの心身の負担を軽減することを重視しています。

Natural ART Clinic 日本橋

③卵管水腫や卵管癒着の外科的アプローチが可能

排卵期以外におりものが多い場合は、卵管に癒着や水腫がある可能性があります。

「卵管に異常があっても、体外受精で受精卵を移植すれば問題ないのでは?」と思われるかもしれませんが、実はそう単純ではありません。

卵管水腫や卵管癒着があると、子宮に慢性的に炎症が起こり、子宮環境が悪化します。その結果、良好な胚を移植しても着床しにくく、流産のリスクが高まることがあるのです。

抗生物質を使えば一時的に炎症は治ったように見えますが、大元の水腫や癒着を除かなければ、いたちごっこ。さらには、抗生物質には、子宮内の善玉菌まで減らしてしまうというデメリットもあります。

そのため、当院では必要に応じて腹腔鏡による手術を行い、卵管の状態を整えてから胚移植を行っています。

卵管造影検査も、単に卵管が「通っているか」だけでなく、炎症や水腫の有無を見極め、手術の必要性を判断しています。

Q3.長田先生の趣味やストレス解消法は?

A.仕事ひと筋、無趣味です(笑)

当院が行う自然周期、低刺激周期の体外受精は、体の自然なリズムを大切にしています。そのためクリニックは365日年中無休。

私自身も、一人でも多くの患者さまに赤ちゃんを抱く喜びを感じてほしい一心で走り続けています。趣味らしい趣味は何もなし(笑)。典型的な仕事人間です。

Q4.患者さんと接するときに心がけていることは?

A.丁寧な説明で安心して治療に臨めるようサポート

検査結果や治療の内容は、写真などの資料を使いながら、できるだけわかりやすくご説明するよう心がけています。

また、手術が必要と判断されるときには、患者さんが安心感を持って治療に臨めるよう、世界の最新エビデンスなども交えて、丁寧にお話をしています。

Q5.妊活されているかたへメッセージを!

A.治療成績のデータは、算出法にも注目。数字だけで判断しないで!

不妊治療をはじめるにあたって、最初にぶつかるのが「クリニック選び」の悩みかもしれませんね。多くのクリニックから、自分に合うクリニックを探すのは簡単ではなく、不安を感じる方も多いと思います。

まず、各クリニックのホームページで治療方針などを確認することが基本ですが、できれば説明会などに直接足を運んで、クリニックの雰囲気を確かめてみることをおすすめします。

Natural ART Clinic 日本橋

また、ホームページに掲載されている治療成績の数字を見る際には、「その数字がどのように算出されているのか」にも注目してください。たとえば「妊娠率」といっても、妊娠反応(陽性反応)が出た時点でカウントするのか、心拍が確認できた時点でカウントするのかによって、大きく異なることがあります。

数字だけに振り回されず、その中身や背景も冷静に見極めて、納得のいくクリニックを選んでいただけたらと思います。

取材・文/浦上藍子

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