41歳で妊娠!アラフォー妊活は「やめどきを決めてから体外受精スタート」【友利新さん】
41歳で3人目ベビーとなる女の子を出産した友利新さん。上の子2人は自然妊娠で授かりましたが、3人目を考えたとき、迷わず不妊治療を選択したといいます。クリニックに通院し始めたのは39歳。自分のなかでもタイムリミットを決めて臨んだ不妊治療の日々。気持ちの持ち方、治療への向き合い方を伺いました。
友利新さんの 妊活history
21歳 子宮内膜症のため、低容量ピルを飲み始める
36歳 第1子となる男の子を出産
38歳 第2子、女の子を出産
39歳 不妊治療をスタートし、体外受精にトライ
41歳 第3子、女の子を出産
「あのとき踏み出していれば」と後悔したくなかったから、迷わず体外受精を選択!
「やめどき」を決めてから体外受精をスタート!
14歳のとき子宮内膜症と診断されて以来、心のどこかで「妊娠はむずかしいかも」と思っていました。夫と出会うまで子どもを産む人生を想像したこともありませんでしたが、それは「妊娠できない可能性」を直視したくなかったからかもしれません。幸い、結婚後すぐに1人目を妊娠。10年以上にわたって低容量ピルを服用していたことで、子宮内膜の癒着などが改善していたこともよかったのだと思います。
そして2年後には長女を出産。同じように育てているつもりでも、2人はまったく性格が違って、日々のやりとりも本当におもしろい。そんな彼らを見ていると「もう一人きょうだいがいたら」という思いが夫婦ともに強くなりました。そのとき、私は39歳。年齢を考えたら迷っている時間はない! すぐに不妊治療専門クリニックの門を叩きました。
妊活をスタートするとき、「治療を受けるのは41歳まで」と自分のなかでリミットを決めました。私の性格的に「この期間は頑張る」と決めておいたほうが気持ちを整理しやすいと思ったんです。「治療してまで3人目を欲しいなんて」と思う人もいるかもしれない。でも、ほかのだれでもない、私の人生。「これだけ頑張ったから悔いはない」と思える妊活をしよう、と考えていました。
リスクをこわがりすぎず、今できることに全力投球!
不妊治療専門クリニックではひと通りの検査をし、すぐに体外受精をスタートしました。1人目、2人目と自然妊娠していて、妊娠を妨げる目立った原因はない。けれど、年齢を重ねたことによる妊娠しづらさは確実にあって、「今回もダメだった…」と落ち込むことが続きました。すでに2人も子どもがいるのだから、精神的に余裕があって当然、と思われるかもしれません。自分でもそう思うのに、それでもやっぱりつらい。自分で決めた41歳というリミットが迫り、あきらめる心の準備を始めたころ、待望の妊娠がわかりました。
妊娠経過も1人目、2人目、3人目とまったく違いますね。2人目以降は、毎回妊娠糖尿病の検査にひっかかって、そんなところにも高齢出産のリスクを感じました。妊娠しにくくなるだけでなく、高齢になるほど流産の確率、ダウン症の確率も上がっていきます。でも、それはあくまで確率論。リスクがこわいからと妊活をためらうことはない、と思います。正しい知識を持ち、そのときにできるベストをつくすことが大事ですね。
妊活ご利益アイテムBEST3
1 ルチルクォーツのリング
落ち込んでいたときに、ふと目についた天然石のリング。ルチルクォーツは、気力を高め、前向きにしてくれたり、チャンスを呼び寄せる石と言われているそう。お守りリングとして身につけるように。
2 宮古ビデンスピローサ茶
沖縄の植物の恵みがたっぷりつまったお茶。体の中から炎症を抑えてくれる効果が期待でき、いわば天然の飲む日焼け止め! 肌の健康と体の酸化防止のために、起き抜けの1杯を習慣に。
3 高タンパク質ヨーグルト
糖質のとりすぎを避け、血糖値が乱高下しないように、おなかがすいたら栄養のあるおやつを。高タンパクのギリシャヨーグルトは、小腹がすいたときや忙しい朝に活躍! 妊娠中もよく食べていました。
Arata Tomori
1978年沖縄県生まれ。都内2カ所のクリニックに勤務の傍ら、医師の立場から美容と健康を医療の一環として追求し、雑誌やテレビなどで活躍中。2013年に結婚。5歳の男の子と3歳、0歳の女の子のママ。
不妊治療専門医より
子宮内膜症によって卵管が癒着したり、卵巣にチョコレート囊胞ができたりすると、妊娠をさまたげる原因に。また、慢性的な子宮内膜の炎症がある場合は、着床しづらくなる可能性も。抗生剤による治療で、子宮内膜をととのえます。友利さんは20代から子宮内膜症の治療をしてきたこと、3人目妊活では早期に体外受精にトライする決断をされたことがすばらしいですね。
あいだ希望クリニック院長
会田拓也先生
順天堂大学医学部卒業後、同大学産科婦人科教室入局。越谷市立病院産婦人科、高崎ARTクリニック院長、加藤レディスクリニック勤務などをへて、2014年より現職。医学博士、日本産婦人科学会専門医。
『赤ちゃんが欲しい』2020年春号
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