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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 不妊治療コラム 知っていればこわくない体外受精の治療法と進め方【神田ウィメンズクリニック/麻布モンテアールレディースクリニック】

知っていればこわくない体外受精の治療法と進め方【神田ウィメンズクリニック/麻布モンテアールレディースクリニック】

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ここは押さえておきたい!クリニック選びのための妊活基礎知識!「神田ウィメンズクリニック」「麻布モンテアールレディースクリニック」にお話しを伺いました!

知っていればこわくない体外受精の治療法と進め方

監修
神田ウィメンズクリニック(東京都千代田区)
院長 清水 真弓 先生

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監修
麻布モンテアールレディースクリニック(東京都港区)
院長 山中 智哉 先生

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治療のどの段階にあるのかを把握することがたいせつ

一般的なタイミング法や人工授精と比較して、体外受精には複雑なイメージをもたれるかたも少なくないと思います。けれど、体外受精も女性の生理周期に合わせて治療が進められていきますので、それを念頭において考えますと、治療についても理解しやすくなります。

「体外受精の流れ」は、体外受精がいくつかの段階に分かれていることをあらわしています。治療を受ける際に、今どの段階にいるのか、次にどういう段階があるのかということを理解していると、治療に対する不安も軽減できると思います。

体外受精は、卵子と精子を受精させ、その受精卵を子宮に戻すことがその本質ですので、母体となる女性の体の状態がたいせつなことは、タイミング法や人工授精と同じです。それぞれの患者さまご夫婦で、不妊の原因の背景が異なります。その違いによって、段階における治療方法に工夫が必要になることがあります。

主治医は、その治療内容について具体的に説明する必要がありますし、患者さまも疑問に思ったことを医師に質問し、相互に信頼関係を築きながら治療にとり組んでいくことがたいせつです。

POINT:人工授精と体外受精、どう違う?

人工授精と体外受精は名前が似ているので、よく混同されがちですが、その内容は大きく異なります。妊娠が成立するためには、以下の点に留意が必要です。

①実際に精子が卵子まで到達できているのか?
②正常受精が成立したのか?
③その後、どのように発育したか?
④正しく子宮までたどり着いているのか?

人工授精では、上記の状態を確認することはできません。一方、体外受精の場合は、受精を成立させるために、卵子を体外にとり出して、精子と受精を成立させてから子宮の中に戻すことで、①~④までを確認できることが、人工授精より優位な点となります。

こんな人は体外受精・顕微授精の検討を!

卵管に問題を指摘されたことがある
骨盤内の癒着や、過去の子宮外妊娠の手術などによって両側の卵管が閉塞したり、閉鎖している場合には、体外受精による不妊治療が必要となります。

子宮内膜症を指摘されたことがある
子宮内膜症とは、子宮筋層や卵巣、骨盤内などに子宮内膜由来の組織が波及した状態のことで、炎症が強まると癒着などによって不妊症の原因となります。この炎症によって卵管閉塞などの影響を受けると、妊娠しにくい状況になることがあります。

精子が少ない(※1)と指摘された
精子の数の問題(乏精子症・無精子症)、精子の運動性の問題(精子無力症)といった男性因子によって、体外受精・顕微授精が必要となる場合があります。
(※1)乏精子症・無精子症

抗精子抗体が陽性と指摘された
女性の血液中に、抗精子抗体が産生されると、腟内や子宮内に入ってきた精子の運動を止めてしまうことによって、自然妊娠や人工授精での妊娠がむずかしくなります。血液検査でわかり、陽性の場合は自然妊娠の可能性はきわめて低くなり、体外受精が必要になります。

AMH値(※2)が低い(※3)と指摘されたことがある
AMH値とは卵巣内に残っている卵子の数を反映するホルモンです。年齢が若くてもAMH値が低いことがあり、体外受精を優先したほうがいい場合があります。また将来の妊娠のために、受精卵を凍結しておくという意味もあります。
(※2)抗ミューラー管ホルモン (※3)1.0ng/ml未満

人工授精を5回以上行っても妊娠に至らない
人工授精で妊娠されるかたは、5回目までに妊娠される率が高いことが報告されています。不妊の原因が明らかでなくても、体外受精に治療を変更することでよい結果につながることもあります。

自分に合った方法を選択:体外受精の流れ

①卵巣刺激/採卵前の準備として卵胞の発育を促します
卵巣刺激の強さについては、クリニックや医師の方針によって異なります。自然周期では1個の卵子を採取しますが、卵巣刺激を行う場合には、ひとつの周期で複数個の卵子を採取することが目標となります。

②採卵/育った卵胞から、卵子を採取します
超音波で確認しながら、細い針で卵胞を穿刺して、卵子を吸引します。要する時間は、採卵数により5~20分ほど、局所麻酔や静脈麻酔で痛みを抑えながら行います。

③受精/卵子と精子を受精させる「体外受精」と「顕微授精」があります
体外受精:卵子の周りに精子をふりかけ、自然に受精させる方法。
顕微授精:顕微鏡で見ながら、1個の卵子に1個の精子を入れる方法。

④培養/受精卵を発育させます
適切な環境に保たれた培養庫の中で、受精卵が正常に発育するかどうかを確認します。培養日数により、分割期胚(受精後2~3日目)、胚盤胞(受精後5~6日目)と呼ばれ、どの時点で子宮内に戻すかということも治療方針としてたいせつなことになります。

⑤胚移植/子宮の中に受精卵(胚)を戻します
胚の状態により、大きく2つの移植方法に分けられます。
新鮮胚移植:採卵をした周期の黄体期に胚移植する方法。
融解胚移植:採卵をした周期では受精卵(胚)を凍結し、別の周期にとかして胚移植する方法。子宮内膜やホルモンバランスをととのえて移植できることが利点

⑥妊娠判定
血液検査でHCGを測定し、妊娠判定を行います。妊娠している場合、胚移植をしてから7日前後で血液中にHCGを測定することができます。

企画/サンワードメディア

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