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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 基礎知識コラム 【妊娠超初期】おなかの赤ちゃんのために気をつけたいこと4選/医師監修

【妊娠超初期】おなかの赤ちゃんのために気をつけたいこと4選/医師監修

2024/12/15 公開

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妊娠がわかったばかりの“超”初期は、次の診察までドキドキしながら過ごしている妊婦さんも多いでしょう。この時期の流産は予防や治療をすることはできませんが、赤ちゃんのためにできることは、なんでもしておきたいと思っているのでは?

食事や嗜好品の注意点や、よくある疑問について、おおのたウィメンズクリニック埼玉大宮の副院長・大野田章代先生にお聞きしました。

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1.葉酸やビタミン類を意識してとりましょう

◎葉酸
妊娠中の栄養面では、意識して摂取したいのが葉酸です。葉酸をとることで、赤ちゃんの神経管閉鎖障害の発生を予防できるため、妊娠を希望したら、葉酸を多く含む緑黄色野菜や納豆などの食品を多くとるようにしましょう。葉酸サプリメントは手軽に葉酸を摂取できますが、とりすぎないよう注意してください。

そのほかにも、とりたい栄養素があります。

◎ビタミンB1
重いつわりで起きる神経障害の予防などに効果があり、豚肉、豆類や、アスパラガス、ほうれんそうなどの緑黄色野菜に多く含まれます。

◎ビタミンB6
赤血球の形成を助けます。また、つわりの症状を軽くする効果もあります。鶏肉、赤身の魚、バナナ、ピーマンやパプリカなどの野菜、さつまいもやじゃがいもなどに多く含まれます。

◎ビタミンB12
赤血球の形成に必要です。魚介類やレバーなどに多く含まれます。

◎亜鉛
細胞分裂に必要です。赤身肉や魚介類、海藻類、豆類などに多く含まれます。

◎カルシウム
骨の正常な発育のために必要です。牛乳・チーズなどの乳製品、小魚、豆腐・納豆などの大豆製品に多く含まれます。

◎マグネシウム
カルシウムの吸収を助けるために必要です。穀類、豆類、海藻類などに多く含まれます。

◎鉄分
お母さんの貧血予防に必要です。レバーや赤身肉、赤身の魚、貝類などに多く含まれます。

2.水銀やビタミンAのとりすぎ、トキソプラズマ感染のリスクがある食品を避けて

妊娠中の食事で気をつけたいのは、赤ちゃんやお母さんの体に悪影響のある食品です。たとえば、魚は重要なたんぱく源ですが、マグロやキンメダイなど、大型魚の中には高濃度の水銀が含まれていて、赤ちゃんの発育に影響する心配があります。毎日の食事で、同じ種類の大型魚ばかりたくさん食べ続けるのは控えましょう。

生肉、生ハム、ナチュラルチーズなどは、トキソプラズマ感染症のリスクがあるため、妊娠中は控えたほうが安心です。トキソプラズマは感染症の一種であり、抗体のない妊婦さんが妊娠中に感染すると、妊娠初期では流産の原因になることがあります(ただし、すべての感染が赤ちゃんに移行するわけではありません)。

ビタミンA(動物性食品に含まれるレチノール)は、レバー、うなぎ、あなごなどに多く含まれ、赤ちゃんの視覚・聴覚機能や皮膚・粘膜を正常に保つために必要な栄養素です。ただし、妊娠初期にとりすぎると、赤ちゃんの器官形成異常が起こる可能性があるため、ビタミンAを多く含む食品をとりすぎないように注意しましょう。

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監修
監修

おおのたウィメンズクリニック埼玉大宮副院長。東京慈恵会医科大外卒業後、同大学附属病院、国立成育医療研究センター、獨協医科大学埼玉医療センターなどをへて、2022年4月より現職。
日本産科婦人科学会専門医・女性のヘルスケアアドバイザー、日本周産期新生児学会周産期専門医、FMF認定超音波医、日本女性医学会女性ヘルスケア専門医、母性内科学会母性内科診療プロバイダー。

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