食事のほか妊活中に意識していたのは、やっぱり温活!
私は普段の体温が36度くらいで決して低いほうではありませんが、より高いほうが妊活にも健康にもよいので、極力冷えたものは食べない、飲まないことを心がけていました。
あとは体重管理も大事。私の場合はちょっと痩せぎみだったので、適正体重を目指しました。太りすぎはもちろん、痩せすぎていても妊娠しにくいとのことだったので、ちょっとだけ体重を増やしました。
葉酸サプリを摂取して赤ちゃんを迎える準備を
ビタミンDに加え、葉酸も重要な栄養素。私はBELTA(ベルタ)の公式アンバサダーを担当させていただいているのですが、自分自身、妊娠前からBELTAの葉酸サプリを飲んでいました。
BELTAの葉酸サプリ「プレリズム」。
そもそも、葉酸は妊娠初期の赤ちゃんの脳や神経、心臓などの重要な部分の形成に役立ち、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低減する効果が期待できると言われています。また、子宮環境を整え、細胞分裂に関わる働きがあるため、流産のリスクを下げる効果もあるのだとか。
妊娠する1ヵ月前からの摂取が推奨されていますが、いつ妊娠するかわからないからこそ、妊娠を希望されている妊活中の方は常に飲んでおくのがよいと思います。
「これやって!」に素直に応じてくれた夫に感謝
夫は妊活に協力的でしたが、「非協力的ではなかった」と言ったほうが正解かもしれません。私が「今回はこれをやって!」と言ったことを素直にやってくれる感じ。
もっと能動的に取り組んでほしいという方だとケンカになってしまうかもしれませんが、私の性格的には夫のこの感じが合っていて、最後までほとんどストレスなく治療に取り組めました。
ちなみに、不妊治療を始めるときもステップアップをするときも、「次はこうしていくね!」と私が伝えると、夫は「いいじゃん!」と賛成してくれる。我が家は基本的に、お互いがやりたいことには口を出さないスタンスなので、その感じも治療がスムーズに進んでいった理由かもしれません。
夫の名誉のために言っておくと、本当にダメなこと、反対なことにはしっかり反論してくれるタイプなので、決してテキトーというわけではありません(笑)。
もあいさんとご主人。「夫がいたからがんばれました」
子どもができなかったら夫婦ふたりで仲よく生きていく
不妊治療は保険診療となると最低1回は本人確認や意思確認のために夫婦でクリニックに行く必要がありますが、私が通っていたクリニックはオンライン診療が可能でした。そのため、仕事が忙しい夫はクリニックへ一度も出向くことなく、不妊治療を終えられました。
これは人それぞれだと思いますが、合理主義な我が家にはとても合っていたと思います。周囲でも、ご主人が精液検査や採精にクリニックへ行きたがらず、夫婦喧嘩になるという話を聞いたことがあるので、そういったご夫婦の場合は、このようなスタイルのクリニックがよいかもしれません。
ちなみに、交際中にチョコレート嚢胞と診断されたことがあります。これはのちに違っていることがわかったのですが、そのときに夫に「もし私が妊娠できなかったら?」と聞いたことがあります。
すると、夫はいつも通りドシンと構えて、「俺はかすちゃん(もあいさん)がいればいいよ!」と言ってくれて。
このときに、「結婚して子どもはできたら最高にうれしいけど、夫婦2人でも仲良く生きていく」という思いを共有できました。そのこともあってか、不妊治療中に「絶対に妊娠しなくては!」という過剰なプレッシャーを感じずにいられたのかもしれません。
治療での気がかりなことは気がすむまで調べまくる!
不妊治療中はついネットで検索魔になりがちですよね。私は人工授精までは流れに乗って余計な情報は取り入れていませんでしたが、体外受精にステップアップしてからは検索魔に変身(笑)。それは、体外受精があまりに未知の世界のものだったから。
採卵した卵子のグレードなどをすごく検索しちゃいました。でも今振り返ると、それはそれでよかったのかな、と。
気になることを放置しておくと、結局、頭の中がそれに占領されてしまうし、ほかのことが手につかなくなってしまうので、気が済むまで徹底的に調べまくる!納得いくまでやる!そうすれば検索しなくなります。
今でも気になることがあれば、メモに書き出してひとつずつ調べまくって潰すようにしています。この方法はみなさんにもおすすめです。
自分のレシピや体験談が誰かの希望になってくれたら本望
妊活や不妊治療経験がある多くの方々が直面しているかもしれませんが、妊娠が判明したときは最高にうれしいのと同時に、妊娠したことを周囲に伝えることの難しさも感じました。「一緒に頑張ろう!」と励まし合っていたのに、自分が先に妊娠してしまった場合、どう伝えるのがベストなのか。
私は仕事柄、SNSで発信する立場にあるので、そこがとても悩ましくて…。「体外受精で妊娠しました」と発信すれば、「体外受精しても授からない人もいるので…」という意見をいただいたり、何を言っても世の中の全ての方々にプラスに受け入れられることはないのかもしれないと思いました。
でも、私が体外受精で妊娠した事実を伝えることで、どなたかの希望のひとつになるのなら、それだけで十分なのかなと最近は考えるように。
これからも料理研究家、そして不妊治療経験者として、妊活や不妊治療に役立つレシピや体験談を自分なりに発信していけたらと思っています。
前編インタビューを読む→挙式後、迷わず不妊治療クリニックへ!最短ステップアップが私には合っていました〈料理研究家もあいかすみさんの妊活記〉前編
プロフィール●もあいかすみさん
1991年11月9日生まれ。管理栄養士・料理研究家。栄養系の大学を卒業後、食品メーカーに就職。全国チェーンのレストランや量販店など、幅広い業態のメニュー開発に取り組む。その後、食品領域の広告プランナーを経て料理研究家として独立。「働く人のための簡単時短レシピ」などをインスタグラムで発信中。著書に『MOAI’s KITCHEN #OL仕事めし がんばらなくてもできる おいしい!すぐレシピ』(KADOKAWA)がある。キッチンブランド「moai」のプロデュースも手がけるほか、女性ライフステージブランド「BELTA」の公式アンバサダーも務める。@moaiskitchen
取材・文/濱田恵理
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