陽性判定から一転、稽留流産に。夫に「もう無理かもしれない、ごめんなさい」と弱音を|大堀恵さん2人目妊活【中編】 | 不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし(赤ちゃんが欲しい)
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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 体験談 陽性判定から一転、稽留流産に。夫に「もう無理かもしれない、ごめんなさい」と弱音を|大堀恵さん2人目妊活【中編】

陽性判定から一転、稽留流産に。夫に「もう無理かもしれない、ごめんなさい」と弱音を|大堀恵さん2人目妊活【中編】

2025/01/24 公開
2025/02/19 更新
大堀恵さん

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AKB48、SDN48で活躍し、「めーたん」の愛称で親しまれる大堀恵さん。2014年に長女を出産後、できるだけ早く2人目も希望していたと語ります。

自己流のタイミング法での2人目妊活を続け、気づけば39歳になっていた大堀さんは、一念発起して不妊治療クリニックを受診することに!

インタビュー2回目は、治療中に経験したつらい出来事について、赤裸々に語っていただきました。*インタビューの内容は出産前(2024年12月)時点のものです。

前編を読む気づいたら39歳に。自然妊娠を目指していたけれどアラフォーの壁に直面!|大堀恵さん2人目妊活【前編】

妊娠の喜びから急転直下!

自己流のタイミング法を10年近く続け、39歳にしてようやく重い腰をあげて不妊治療クリニックへと通い始めた私。ホルモン値や卵胞の育ち具合などを確認しながら進める治療は、やはり的確で、妊娠の確率を高めてくれるものだと実感しました。

治療を始めてほどなくして、授からなかったこれまでの10年が嘘のように、待望の妊娠がわかったのです。

でも、妊娠判定で陽性が出て胎嚢も見えて、「よかった! 成功した!」と喜んだのも束の間、心拍が確認できるはずの診察で、思いもかけない現実に向き合うことになります。

「心拍が確認できません。今、6週なので、7週の前半でもう一度診てみましょう」

そう言われてから次の診察までの数日は、1分1秒がとんでもなく長く感じられました。

体をあたため、なるべく安静にして、祈るような気持ちで迎えたその日。やはりおなかの赤ちゃんの心臓は動いていなくて、稽留流産と診断されたのです。

「こういうことってあるんだ…」と呆然としましたが、とにもかくにも流産の手術の日にちを決めて。でも、夫の顔を見た瞬間に、抑えていた感情が溢れ出しました。

「やっぱりもう無理かもしれない。ごめんなさい、ごめんなさい…」

努力ではどうにもならない、年齢の壁

稽留流産と診断された日、「もし次に妊娠できたら、何に気をつければいいですか? どうしたら流産を防げますか?」と聞いた私に、お医者さんはひとこと、「年齢だからね」と答えました。

この言葉は、そのときの私にはとても残酷なものに聞こえました。

年齢が上がるほど流産の確率も上がるといいます。ただ、過ぎてしまった時間を巻き戻すことはできません。自分の努力ではどうにもできないことがあると突きつけられたようで、ショックだったんです。

でも、この言葉があったからこそ、「もう一度妊活に向き合うときには、自分にできることは精一杯取り組む」という気持ちにもなれたのかな、とも思っています。

流産手術の日、オペ室に入ってきた先生が「頑張ろうね、お母さん」と声をかけてくれたことは忘れられません。

「私は確かにおなかの赤ちゃんのお母さんなんだ」

グッと込み上げるものがありました。

家に戻れば、ふだん通りの日常生活が進んでいきます。娘に不安を感じさせるような姿を見せてはいけない。「どんな気持ちでも生活は続いていくんだな」と、どこか冷静に思ったり、でもやっぱりふとした瞬間に気持ちが溢れそうになったり…。

いつもの日常があったから、悲しみに沈み込まずに踏ん張れた、という面もあったかもしれません。

大堀恵さん
「この1枚は、流産の手術日に撮影しました」

ゴール設定で、前向きになれた!

流産後は、子宮を休め、ホルモン値が正常に戻るまでに2カ月ほど妊活をお休みする必要があります。この2カ月は、妊活に向けて心と体を立て直す期間になりました。

大堀恵さん
「冷え性改善のために、よもぎ蒸しに通っていました」

そして、通院と仕事や家庭の両立、年齢のこと、流産の可能性のこと、いろいろなことを整理して考えたとき、私のなかに浮かび上がってきたのが、「もう一度妊活を頑張るならば、ゴール設定が必要だ」という結論です。

妊活の最終目標はもちろん妊娠・出産することですが、それがかなうかは神のみぞ知ることです。そこで私が考えたのが、「あと1年」と期限を区切ることでした。

「1年」という期限を決めたことで、自分でもびっくりするくらい気持ちが切り替わりました。1年間、後悔しないように頑張りきれば、例えどんな結果になっても悔いは残らないと思えたんです。

夫ともたくさん話し合いました。2人目への強い思いがあった彼ですが、私が決めた期限に反対することはなく、「いちばん大事なのは君の体だから」と理解してくれたことは、本当にありがたかったですね。

続きを読む「ママ、流産したの?」長女に伝えた命の大切さ。不妊治療を経験して思うこと|大堀恵さん2人目妊活【後編】

大堀恵
PROFILE大堀恵さん
1983年8月25日生まれ、千葉県出身。2006年4月に「AKB48」の第二期追加メンバーオーディションに22歳で合格し、09年には派生ユニット「SDN48」のメンバーとしても活躍。10年2月にグループを卒業してからは、タレントとして活動の場を広げる。プライベートでは2012年に結婚し、14年6月17日に女の子を出産、24年12月25日に第二子となる次女を出産した。公式ブログ▶ https://ameblo.jp/ohorimegumi/

取材・文/浦上藍子

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