35歳。妊活で女性の年齢が大事なのは、どうして?第1子は何歳までに出産すればいい?【医師監修】

いずれ子どもが欲しいと考えているなら、知っておきたいこと。神谷レディースクリニック(札幌市)の岩見菜々子先生に教えてもらいました。
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卵子も年をとる
卵子(正確には卵子のもと=原子卵胞)は胎児期につくられ、あとはその数が減る一方。精子のように新しくつくられることはありません。ですから、20歳の女性の卵子年齢は20歳、40歳の卵子は40歳です。
卵子は長く体内にあればあるほど、老化していると考えてください。実際に高齢のかたの卵子は受精しにくく、うまく受精卵ができたとしても、細胞分裂の過程で染色体異常が発生しやすいことがわかっています。
卵子の数は毎月減っていく
もともと持って生まれた卵子の数(一般的には出生時に約200万個の卵子があるといわれています)には個人差があります。
1ヶ月に排卵する卵子は基本的に1個ですが、同時に約1000個の卵子が消失していきます。さらに、一般的にその減り方は35歳まではゆるやかですが、36歳以降はスピードアップ。
前述のとおり、卵子数は増えることがありませんから、いずれタイムリミットが訪れます。今、おおよそどのくらいの卵子数が残っているかを反映するAMH(アンチミューラリアンホルモン)値は、血液検査で測定することができます。
子宮内膜症などの疾患が増える
卵巣では排卵するたびに出血が起こっています。年齢を重ねる、つまり排卵の回数が増える、それは出血の回数が増える、ということ。
そのため年齢が高いほど、子宮内膜症など妊娠に影響を及ぼす病気の発症リスクが高まります。また、体重増加、糖尿病、高血圧などの生活習慣病が、妊娠&出産に悪影響を与えることもあります。
もし2人目以降を考えているなら
「第1子は妊娠中の合併症などの影響が少ない37歳までに出産するといい」といわれています。ですが、37歳で第1子を出産したカップルが第2子を望む場合、次の妊娠年齢は早くても39歳ぐらい。同じ30代後半でも37歳と39歳とでは卵子の質が大きく異なります。
第2子、第3子を望むのであれば、それを考慮してできるだけ早く妊活をスタートする必要があります。
年齢にかかわらず、急いだほうがいいケースは?
AMH(卵巣予備能)値は、卵巣に残っている卵子数を反映すると考えられています。AMH値は加齢に伴って低くなるのがふつうですが、20~30代ですでに数値がかなり低い場合、早期閉経(40歳以前に閉経を迎えてしまう疾患)の可能性があります。すぐに専門的な治療を始めましょう。
また、精子トラブルや卵管閉塞が検査でわかった場合、医師と相談のうえ、年齢にかかわらず早めに体外受精や顕微授精を考えて。
『赤ちゃんが欲しい 妊活パーフェクトガイド2025』より再編集しています。
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2005年札幌医科大学医学部医学科卒業後、初期・後期研修を終え、09年より札幌医科大学附属病院産婦人科にて在籍。その後11年より、札幌近郊の二つのクリニックに勤務。14年6月より神谷レディースクリニック勤務。日本産科婦人科学会認定専門医、日本生殖医学会 生殖医療専門医、日本抗加齢医学会 抗加齢専門医。「多くのみなさんができるだけ早く妊娠できる不妊治療がモットーです!」
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