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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 不妊治療コラム 生理不順を放置していたら「多囊胞性卵巣症候群」でした。妊娠に影響はありますか?〈不妊治療専門医アドバイス〉

生理不順を放置していたら「多囊胞性卵巣症候群」でした。妊娠に影響はありますか?〈不妊治療専門医アドバイス〉

2025/03/11 公開
多嚢胞性卵巣症候群

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卵胞が育たず排卵が起こりづらくなる「多囊胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)」(PCOS)。原因はいまだナゾな部分が多いのですが、不妊治療専門医によると、「症状を知ってきちんと対処すれば妊娠する可能性は大いにあります」とのことです。

「多囊胞性卵巣症候群」は病気?体質?陣内ウィメンズクリニック理事長の陣内彦良先生にお話を伺いました。

関連記事【村上佳菜子さんインタビュー】 妊活前に多嚢胞性卵巣症候群と判明。どう向き合う?【前編】

多囊胞性卵巣症候群(PCOS)は「排卵障害につながる原因」のひとつ

卵巣内で卵胞が育たず排卵が起こらない状態

卵巣には生まれる前から卵子のもととなる原始卵胞があります。思春期以降、卵巣内で成熟して育った卵胞から卵子が飛び出して排卵し、月経が起こります。

しかし、多囊胞性卵巣症候群の場合は、「卵胞が成熟することができず、排卵が起こりにくい状態」が続くので、卵巣のなかは、途中まで発育して排卵されずにいる卵胞で覆われてしまいます。

排卵が起こらないと卵子と精子が出合うことができず、パートナーとタイミングをいくら合わせていても妊娠は成立しません。

多囊胞性卵巣症候群は病気ではなく生まれもっての体質ですが、排卵障害につながる原因のひとつなので、適切な治療が必要です。ただ、多囊胞性卵巣症候群の原因ははっきりとはわかっていません。

排卵誘発を試みながら上手につきあっていくことが、妊娠する方法です。

正常な卵巣

卵巣

毎月月経が近づくと、ホルモンの刺激によって卵巣の中で原始卵胞が成長。卵胞は20mmほどに成長すると卵巣からエストロゲン(卵胞ホルモン)が、脳からは黄体化ホルモン(LH)が分泌され、十分に成熟した「主席卵胞」の中の卵子が卵巣の外に飛び出します。

多囊胞性卵巣症候群の卵巣

多嚢胞性卵巣症候群の卵巣

卵胞は発育するものの、一定以上の大きさには成熟せず、小さいままで排卵できない状態に。卵巣の中には排卵できないでいる卵胞がたまってしまい、卵巣全体も大きくなります。排卵が起こらないので、月経周期が長かったり不規則だったり、まったく月経がこないケースも見られます。

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監修
監修

医療法人社団JWC 陣内ウィメンズクリニック理事長。千葉大学医学部卒業。ニューヨーク・アルバートアインシュタイン医科大学不妊内分泌研究員。東邦大学医療センター大森病院勤務の後、2003年自由が丘に「陣内ウィメンズクリニック」を開院。「笑顔のあふれる妊娠希望治療を」の信念から、患者さんのストレスをやわらげ、リラックスできる治療体制に心をくだく。監修に『妊活 治療とアドバイス』『不妊治療ドクター監修 妊活ごはん135 こうのとりレシピで妊娠体質に!』がある。
Twitter:https://twitter.com/ Instagram:jinnai_womens@jinnai_womens

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