「仕事と治療を両立できるように全力でサポートしていきます!」太田岳晴先生【クリニックpick up】

渋谷駅から徒歩5分、アートラボ クリニック 渋谷は、白を基調とした院内が明るく洗練された雰囲気です。患者の負担を軽減し、仕事との両立も無理なくできる環境づくりに力を入れています。高刺激法の体外受精に定評がある太田岳晴院長にお話を伺いました。
関連記事→高刺激法はどんな治療方法なの? 注射の頻度やメリットは?【アートラボクリニック渋谷】
太田岳晴 院長
2003年福岡大学医学部卒業。2014年より杉山産婦人科に勤務、2016年よりオーク銀座レディースクリニック院長を務める。2022年にアートラボ クリニック 渋谷を開院し、現職。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医、日本生殖医学会認定生殖医療専門医。
Q1.太田先生が生殖医療を目指したきっかけは?
A.「妊娠前から一貫して関わりたい」という思いから、生殖医療の道へ
少子化の時代で、今後は生殖医療が注目されるだろうと考えていました。
福岡にある大学を卒業したあと、現地の大学病院の産婦人科に勤務していたのですが、「受け持った妊婦さんが妊娠・出産される前の段階から、ずっと一貫して関わりたい」という思いもありました。そのため生殖医療を目指し、患者さんがいちばん多い東京に出てきました。
不妊治療をへて妊娠・出産された患者さんから、「無事に生まれました」というお手紙や、赤ちゃんとのお写真をいただいたときは、生殖医療に携わってきてよかった!と実感します。患者さんの人生の幸せな場面に関われることが、私の人生の喜びにもなっています。
Q2.アートラボ クリニック 渋谷と言えば?アピールポイントを3つ教えてください
ポイント① 仕事を休まなくても無理なく治療と両立できる
診療時間は平日19時まで、土日も診療しています。また、オンライン診療も可能なので、検査結果の説明などはオンラインで行い、薬を郵送することも可能で、渋谷駅から徒歩5分とはいえ来院回数をできるかぎり減らせるようにしています。
働く女性の場合、どうしても“体外受精は通院回数が多い”ことがネックになってしまいます。当院では採卵までの通院回数が2~3回ですむので、無理なく仕事と両立することも可能です。また、当院がメインで行っている高刺激法の場合、採卵日を土日に調整することもできるので、仕事を休む必要もありません。
ポイント② 痛くない、つらくない、費用負担も最小限に
「採卵がこわい」「採卵が痛そう」という声を受けて、当院では体外受精の採卵時に保険適用の“眠る麻酔”を推奨していて、患者さんの7~8割が選ばれています。
眠る麻酔は時間がかかり、終了後も観察が必要なので、麻酔をしないクリニックもあります。ですが、やはり患者さんにとって、採卵時の痛みは非常に負担が大きいもの。朝から始めれば、麻酔から目覚めたあと、12時前には帰れます。
もし局所麻酔を希望された場合にも、なるべく痛みが出ないように、細い針を使うなどの工夫をしています。
費用面は、たとえば排卵誘発剤の注射にも、安価なものと高価なものがあるので、効果がほとんど変わらない場合にはなるべく低コストのものを使います。ほかにもジェネリック薬品の使用や、不要な検査を省くなど、患者さんの費用負担を減らせるようにしています。
ポイント③ 卵がたくさん採れる高刺激法、排卵誘発はPPOS法を
当院がメインで行っている体外受精の採卵は、高刺激法。採卵数が多く、採卵あたりの妊娠率が高い、効率的な方法です。
実際に、30代前半であれば20個以上、30代後半でも10個以上は採卵できます。移植した胚以外は凍結しておけるため、2人目のお子さまを希望される際、再び採卵する必要がないこともメリットです。
なお、排卵誘発法にもさまざまありますが、当院では約9割のかたがPPOS法です。これは注射の排卵誘発剤とともに、黄体ホルモン剤を排卵抑制剤として併用して卵巣を刺激する、比較的新しい方法。注射ではなく飲み薬なので、体の負担が軽いのが特徴です。
注射であれば自費で1本1万円ほどかかるところ、飲み薬であれば1錠20円を1日2錠40円程度です。妊娠率もほかの方法と変わらないでしょう。
唯一の欠点といえば、新鮮胚移植ができないことでしょうか。すべて凍結杯移植になります。また、卵巣機能が低下し、排卵誘発剤を使用しても卵が1~2個しか採れないかたの場合は、低刺激法や完全自然周期法を選択することもあります。
Q3.太田先生の趣味やストレス解消法は?
A.海や山の自然に癒されてリフレッシュ
趣味は登山とダイビングです。長野の日本アルプスを登ったり、沖縄の海に潜ったり。雄大な自然の中に身を置くと、忙しい日常の疲れも吹き飛んで、リフレッシュできます。
Q4.患者さんに接するときに心がけていることは?
A.ホルモン剤の副作用やOHSSを心配するかたにも、ていねいな説明を
「何を質問したらいいのかわからない」という患者さんも多いので、自分のほうからわかりやすく説明するように心がけています。
高刺激法では、ホルモン剤の副作用を心配されるかたが多いのですが、副作用はほとんどないので不安がらなくていいことを伝えています。
というのも、排卵誘発は自分の体の中でつくられているホルモンの量を、注射や飲み薬で補充しているだけなので、それが体の負担になったり、卵子の質が悪くなったりすることはないのです。OHSS(卵巣過剰刺激症候群)についても、事前に予防薬を飲むことで、ほとんど見られなくなりました。以前は入院するかたもいましたが、最近はそういうケースはまれです。
治療法について決まったやり方に固執せず、新しいメソッドをとり入れ、一人一人に合わせて最適な治療を提供できるよう、柔軟に対応しています。
Q5.妊活されているかたへメッセージを!
A.妊娠への早道は、一日でも早く専門医に診てもらうこと
40歳を過ぎた妊活中の女性から、「自分で何かできることはありますか?」と聞かれることがありますが、1日も早く専門の病院に行ってくださいと答えます。最近はSNSなどでさまざまな民間療法が紹介されたりしていますが、専門医に診てもらうこと以上に効果がある方法はないでしょう。
日本で体外受精を受ける女性のピークは40歳だといわれていますが、妊娠率が下がり始めるのは30歳すぎ。自分は大丈夫と過信せず、不妊治療のハードルが高ければ、検査だけでも早めにしておくことをおすすめします。当院では初診からオンライン診療も可能です。
不妊の原因は男女半々といいますから、本当はパートナーの検査も早めに越したことはありません。市販の検査キットもありますが、病院で検査することをおすすめします。
精液検査で異常があった男性不妊の患者さんには、男性不妊専門「恵比寿つじクリニック」を紹介し、連携して治療を進めています。最近はZyMot(ザイモ―ト)、Sperm Slow(スパームスロー)といった先進医療で、質のよい精子を選ぶ技術も確立してきました。いっしょにがんばっていきましょう。
取材・文/岩村優子
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