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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 不妊治療コラム 時間をムダにしないよう、あなたに有効な方法を提案。患者さんの話をよく聞き、前向きに治療できるようサポート【桜の芽クリニック】

時間をムダにしないよう、あなたに有効な方法を提案。患者さんの話をよく聞き、前向きに治療できるようサポート【桜の芽クリニック】

2025/08/14 公開

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患者さんに寄り添うクリニック「桜の芽クリニック」にお話しを伺いました!

時間をムダにしないよう、あなたに有効な方法を提案。
患者さんの話をよく聞き、前向きに治療できるようサポート

監修
桜の芽クリニック(東京都新宿区)
院長 田中(西) 弥生 先生

1997年日本医科大学卒業。日本医科大学産婦人科学教室に入局、2004年医学博士号取得。06年より杉山産婦人科に勤務。17年4月、桜の芽クリニック開院。20年にわたる不妊治療医の経験を活かし、日々の診療にあたる。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医、日本生殖医学会認定生殖医療専門医。

年齢に関係なく不妊期間や体の状態によって何が有効かを判断

「当院ではタイミング法、人工授精、体外受精と順番にステップアップしていくとは考えていません。卵子の質は年齢とともに低下するので、限られた時間を有効に使えるよう、治療方針を立てています」。そう話すのは、桜の芽クリニック院長の田中弥生先生です。

「治療方針を決める前には、まずスクリーニング検査を行います。そこで異常が見つからなかったかたのうち、月経不順で排卵日がわかりづらいかたや、月経不順ではなくても不妊期間が短いかたは、タイミング法をご提案しています」人工授精をすすめるのは、ヒューナーテストの結果や精液検査の結果が思わしくない場合。卵管が通っていない、精子に対する抗体をもっている、精液検査の結果で精子の数がとても少ないとわかったかたは、体外受精をすすめています。


窓が2面にある、白とアイボリーで統一された明るく清潔感あふれる待合室。

「40歳を過ぎていたら必ず体外受精からスタートする、ということもありません。最初のスクリーニング検査には1〜2周期かかるので、その間をムダにしないよう、どのかたもまずタイミング指導を行っています。逆に年齢が若いかたでも、当院を受診されるまでに不妊期間がすでに1年あるような場合は、最初から体外受精をご提案することもあります」


培養室では、確実な技術をもつ胚培養士が大事な受精卵を管理しています。

妊娠率や流産率などに関係がある甲状腺ホルモンも確認

スクリーニング検査には、女性はAMH検査、ホルモン検査、超音波検査、通水検査、ヒューナーテスト、クラミジア検査など、男性は精液検査があります。ホルモン検査では、FSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体化ホルモン)、E2(卵胞ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)、プロラクチンの値を調べています。

「ホルモン検査は採血で調べますが、このとき、いっしょに甲状腺ホルモンの値も調べています。甲状腺機能に異常がある場合、排卵までの期間が短くなったり、無排卵や無月経になるなどの症状が見られ、妊娠率が下がり、流産率が上がるためです。超音波検査をした際、子宮筋腫の可能性が考えられるような場合には、子宮鏡検査を行って詳しく調べます」


受精卵の培養にはタイムラプスインキュベーターを導入。24時間観察が可能です。

クラミジアは主に性行為で感染する病気で、検査を行うのは、感染したことがあると卵管が炎症を起こして狭くなっていたり、骨盤内で癒着していることがあるためです。また、当院では卵管造影検査ではなく、通水検査で卵管の通り具合を調べています。

「卵管が詰まっていると、卵管造影検査で使った造影剤が体内に数カ月間残って甲状腺機能に影響し、元に戻らないこともあります。そのため、患者さんの体に負担にならない通水検査を行っています」

これらの検査は、転院で紹介状や検査結果がある場合でも、行うことがあるといいます。

「AMHは、前回調べてから1年経過しているような場合は、調べ直したほうがより今の状態に合った治療を行うことができます。ホルモン検査は、だいたい前回の検査が2年以内であれば、それをもとに治療をスタートすることができます」

何度も着床しない場合には免疫異常を調べる検査も実施

「スクリーニング検査の結果、異常がないのに妊娠していない場合は原因不明不妊=ピックアップ障害が考えられるので、体外受精へのステップアップをご提案しています」と、田中院長は話します。ピックアップ障害とは、卵巣から排卵された卵子をうまく卵管にとり込めないことです。

「もちろん、タイミング法を続けたいというかたにはその意向をくみつつ、結果を見ながら3〜4カ月を目安に判断していきます。忙しくてタイミングが合わせられない、性交障害やセックスレスがあるなどの場合には人工授精が有効かと思いますが、実はタイミング法とそれほど妊娠率が変わらないので、きちんと見極めていくことがたいせつです。人工授精の5回目以降の妊娠率は5〜6%になるため、目安はやは3〜4回です」

ピックアップ障害より割合は少ないですが、子宮の常在菌のバランスが悪いために着床しにくいことも考えられるといいます。

「常在菌のバランスが少し悪くても妊娠することはあるので、タイミング法や人工授精の場合はラクトフェリンなどサプリメントの服用をおすすめし、体外受精にトライして妊娠しなかった場合に、常在菌のバランスを調べる子宮内フローラ検査を行っています。この検査は先進医療に位置づけられているので、体外受精を行う場合には東京都など助成金が出る自治体もあります」


診療室も白い木目調の壁とデスクが基調の明るい雰囲気。リラックスして話せます。

自由診療のかたに行うことがあるのが、「Th1/Th2検査」。体外受精で良好な胚を4個以上かつ3回以上移植しても妊娠できない場合を「反復着床不全」といい、その原因のひとつといわれる免疫異常を調べる検査です。

「通常の妊娠では、細菌やウイルスを攻撃するTh1細胞が減少して、Th2細胞のほうが多くなります。ところが受精卵を子宮に移植してもTh1細胞とTh2細胞のバランスに問題があると受精卵が異物として攻撃され、着床できなくなってしまいます。Th1/Th2検査では、この2つの比率を調べます」

必要でない薬剤はできるだけ使わないことがモットー

治療にあたって田中院長が心がけているのは、「不要な薬剤はなるべく使わないこと」。「せっかく検査を行っているので、たとえば黄体ホルモンの値が正常なら、ルトラールやデュファストンなどの黄体ホルモン剤の補充は行いません」

もうひとつたいせつにしているのは、患者さんの気持ちに寄り添うことです。

「不妊治療では、ご夫婦の気持ちが同じ方向を向いていることが大事です。でも、女性と男性で食い違いがあって、女性があせる気持ちを抱えて不安になっていることも珍しくありません。ですから、治療をする際、患者さんが何を望んでいるのか、何に悩んでいるのか、よくお話を伺うようにしています。少しでもラクになって、前向きな気持ちで治療をしていただけるようサポートしたいという思いで、日々治療にあたっています」


リカバリールームは個室で、ゆったり過ごすことができます。

Message

不妊治療は敷居が高いと思っているかたも多いかもしれません。でも、妊娠できる期間は限られているので、検査を受けて体の状態を知ることがたいせつです。すぐに不妊治療を始めず、タイミング法にトライしてみて授からなかったらスタートでもいいのです。最初にどうしたいのかを伝えると、その後の治療もスムーズに進みやすいと思います。

不妊治療には気持ちの面も大事なので、もし合わないと思ったときは、転院も視野に入れてみましょう。当院では、転院されるかたに「また戻ってきて大丈夫ですよ」という気持ちで背中を押して差し上げたいと思っています。お気軽にご相談ください。

桜の芽クリニック
住所:
東京都新宿区高田馬場3-3-3 NIAビル4階

電話:
03-6908-7740

アクセス:
JR山手線・西武新宿線・東京メトロ「高田馬場駅」より徒歩1分

診療時間:
月・水 8:00~15:00
火・木・金・土 8:00~13:00
火・木 17:00~19:00
日・祝 当院から指定したかたの処置のみ

企画:サンワードメディア

日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医、日本生殖医学会認定生殖医療専門医。1997年日本医科大学卒業。日本医科大学産婦人科学教室に入局し、2004年に医学博士取得。06年より杉山産婦人科に勤務。17年桜の芽クリニック開院。豊富な産科経験をもとに、出産まで見すえた治療を行う。

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