3ページ目(3ページ中) | 〈モデル赤埴奈津子さん妊活記〉「子どもは自然に授かりたい」フランス人夫との温度差に悩んだ日々【後編】
入籍して翌年、夫がようやく日本へ引っ越し
ビザの関係で入籍から1年後の2022年初め、ようやく夫がフランスから日本に引っ越してきて、夫婦での暮らしがスタート。同時に夫婦での妊活が始まりました。
まずは、私がお世話になっていたクリニックに夫も行って検査をしてもらったのですが、夫をクリニックに連れて行くまでは本当に大変で。今では笑い話にできますが、当時は「私は子どもができにくい体なの!一刻も早く‼」と、もう泣き落とすしかなかったくらい(笑)。
そもそも夫は、「赤ちゃんは自然に授かれたらそれがいいよね、授からなかったら、夫婦で仲よく暮らせばいいじゃないか」というスタンス。それに、海外ではわりと40代で自然妊娠される女性が多い印象なので、ゆったり構えていたというか。「年齢が高くなるほど妊娠する可能性は残念ながら下がる」など、そういった女性の体の現実もやっぱり知らなくて、「いつかできるでしょう」みたいな感じで。
決して子どもが欲しくないわけではないけれど、積極的でもない。そんな考え方の夫を前に、なんだか私一人で頑張っているという気持ちが大きくなって…。それに、私の周りは旦那さんが妊活にとても協力的なご夫婦が多かったので、そことどうしても比較してしまったんですね。
結局、夫がクリニックに行ったのは精液検査の1回だけ。検査結果は特に問題なしだったので、病院指導のタイミング法にトライしました。でも、愛の国・フランス出身の夫は、「夫婦は何歳になっても自然に愛し合うもの」という考えを持っているので、「今日は排卵日だから、お願いね!」といったやり方は通用せず、あくまでも自然に夫婦の時間を持つようにしました。
治療に消極的な夫に悩んだ日々
タイミング法にトライしても、なかなか理想の結果が出ません。少しでも時間を無駄にしたくない私は、ドクターのすすめもあり人工授精や体外受精を視野に入れていましたが、夫は赤ちゃんは自然にできるという考えでした。
「夫の協力は得られなさそうだし、まだ一度も妊娠したこともないし…」とどんどん悲しくなってしまい、クリニックから帰宅するときに涙を流してしまったこともあります。そんな私を見て夫は、「病院は奥さんを悲しませる場所だ!」と間違ったインプットをしてしまい、さらにクリニック嫌いに(笑)。
その後、ちょうど夏のバケーション時期に突入しました。毎年、夫婦でフランスに帰省していて、このときも例年通り帰省することに。なので、1~2ヵ月間はクリニック通いをお休みしようということになりました。すると、なんとその期間に妊娠!今思えば、フランスで心身ともにリラックスできたのがよかったのかもしれません。

夫婦による妊活への考え方のズレを乗り越え、この世に産まれてきてくれた息子。夫も今や、息子にメロメロ(笑)。あのとき、頑張ってよかった!
そんなわけで、自然妊娠したことは最高にラッキーだったのですが、夫は「自然に赤ちゃんがやってきてくれた」と変に自信がついてしまいました。夫婦で妊活に対する考え方が違うので苦労しましたが、夫は子どもが生まれたらそれはそれは子煩悩で、「息子を愛しすぎて怖い」と言うほどです(笑)。
私は現在39才。年齢のことを考えると、二人目を持つなら少しでも早くと思っています。だから、不妊治療も視野に入れたいところですが、また夫との考え方のズレに悩まされそう。
でもその都度、よく夫婦で話し合って最善の道を選び、進んでいけたらと思っています。
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PROFILE●赤埴奈津子(あかはに・なつこ)さん

1986年8月25日生まれ。大学卒業後、美容部員を経験。その後、フランスへ留学し、料理などを学ぶ。現在はフード&空間スタイリストとして、テーブルスタイリングやコスメ、ファッションのプロップスタイリングなどを行う。また、元美容部員としての知識や経験をもとにビューティー情報もSNSなどで発信中。アパレル企業などの商品プロデュースも。Instagram▶@natsukoakahani
取材・文/濱田恵理 画像提供/赤埴奈津子さん
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