MENU
不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 不妊治療コラム 体外受精成功のカギをにぎる!?培養室ってどんなところ?胚培養士ってどんな役割?【にしたんARTクリニック】

体外受精成功のカギをにぎる!?培養室ってどんなところ?胚培養士ってどんな役割?【にしたんARTクリニック】

PR
不妊治療
2026/08/13 公開

画像ギャラリー

私に合うクリニックが分かる!あなたの希望をかなえるおすすめのクリニックをピックアップ。

関連記事ストレスなく仕事と治療を両立できる体制と環境を整備。各院が連携して転居時にも対応【にしたんARTクリニック】

体外受精成功のカギをにぎる!?
培養室ってどんなところ?胚培養士ってどんな役割?

にしたんARTクリニック
理事長 新宿院院長
松原 直樹先生

妊娠をサポートしてくれる裏方のスペシャリスト

体外受精を行えるような不妊治療クリニックには、培養室といわれる部屋があって、そこで働く胚培養士がいます。多くの場合、培養室は患者さんの目に触れやすい場所にはなく、施設や治療内容によっては患者さんが胚培養士と接しないこともあるため、培養室でどんなことをしているのか分からないかたも多いのではないでしょうか。

培養室は患者さんの卵子や精子、受精卵を扱うところで、体外受精をするためには欠かせません。常に清潔に保たれており、照明や室温なども卵子や精子、受精卵にできるだけストレスを与えないよう工夫されています。そしてそこで働く胚培養士たちは、顕微鏡を使って卵子や精子などを扱うスペシャリスト集団です。体外受精の成功は、胚培養士の技術にかかっているといわれるほど、非常に重要な役割を担っています。

タイミング法や人工授精の治療では培養室や胚培養士とはあまり関係ないように感じますが、精液検査をしたり、人工授精で精子の調整をしているのも胚培養士。不妊治療の幅広い領域で、培養室や胚培養士の力が必要になりますから、クリニック選びの際はホームページなどで培養室について調べてみるのもいいでしょう。

培養室ではどんなことが行われている?

・精液検査
男性が最初に行う検査。顕微鏡をのぞいて精子を実際にカウントする方法と、検査機器を使う方法があります。

・精子の調整
人工授精や体外受精では、精子の調整が必要になります。機器を使って不純物をとり除き、質のよい精子を選びます。

・体外受精
シャーレの上で卵に精子をふりかける方法と、顕微鏡下で卵子に精子を直接注入する顕微授精があります。

・培養している胚(受精卵)の観察
卵子と精子が受精し、それを育てる(培養)間は、いつどんなふうに成長したかを観察する必要があります。

・胚(受精卵)の凍結、融解
体外受精では、卵子と精子を受精させたあとにいったん凍結し、移植の前に融解することがあります。

培養室とは…卵や受精卵のことを第一に考えた部屋

「受精」は本来子宮の中で行われることですが、それを体の外で行うのが体外受精です。したがってその「受精」が行われる培養室自体も、できるだけ子宮の中に近い環境にする必要があります。培養室は光や温度、衛生面など室内を厳しく管理し、最新機器も導入しながら妊娠をサポートしています。

【培養室にある主な設備】

・クリーンルーム
クリーンルームは、採取した卵子・精子・胚をホコリ、細菌、真菌、VOC(揮発性有機化合物)などの汚染から守り、安全に培養するための管理区域です。

・培養器(インキュベーター)
タイムラプスインキュベーターを導入する施設が増えています。卵子と精子が受精したあと、受精卵を入れて育てる機器。温度や二酸化炭素濃度など、子宮の中と同じような環境を再現しています。受精卵がどのように成長しているかを観察する必要があり、この観察の際は培養器からとり出さなければなりませんが、とり出すことによって受精卵にストレスがかかる可能性があります。

近年では培養器に小さなカメラがついていて、とり出すことなく観察できる「タイムラプスインキュベーター」を導入している施設も増えてきています。

・クリーンベンチ
ほこりや細菌を排除して作業ができる機器。精子の調整や体外受精、顕微授精などを行う機器。空気中には目に見えないほこりや細菌が浮遊しています。このクリーンベンチの中では空気が循環していて、ほこりや細菌をできるだけ排除。清潔な空間で作業を行うことができます。

・顕微鏡
用途によってさまざまな種類があります。卵子や精子、受精卵は非常に小さいため、顕微鏡は欠かせません。たとえば精子の数や動きを観察する精液検査専用の顕微鏡や、卵子をさまざまな培養液に移動するときに広い範囲が見える顕微鏡、細いガラス管を使って精子を卵子に注入する顕微授精の時に大きく拡大できる顕微鏡など、さまざまな種類があります。

胚培養士とは…卵子や精子を扱うスペシャリスト

胚培養士はエンブリオロジストともいわれ、体外受精をするクリニックにとっては非常に重要な存在です。顕微授精など非常に繊細な技術を必要とするテクニックも多く、だれもがすぐに胚培養士として受精卵を扱えるようになるわけではありません。直接患者さんと接する機会は少ないですが、施設によっては卵子や受精卵の説明を胚培養士が行う場合もあります。

Q1. 胚培養士になるには資格がありますか?

A. 国家資格ではありませんが、学会が定める資格があります
医師や看護師になるためには国家資格が必要ですが、胚培養士には国家資格はありません。ただし、「日本卵子学会」が認定する「生殖補助医療胚培養士」「生殖補助医療管理胚培養士」と、「日本臨床エンブリオロジスト学会」が認定する「臨床エンブリオロジスト」の資格があります。受験資格として1年以上の実務経験などが必要で、試験に合格すると資格が与えられます。

Q2. どんな人が胚培養士になれますか?

A. 臨床検査技師や農学・畜産系の大学出身者などが多いです
臨床検査技師や農学・畜産系の大学出身者などが胚培養士になることが多いです。最近は胚培養士を養成するための教育機関もあります。

Q3. 施設によって胚培養士の力量に差はありますか?

A.スタッフの経験年数による差があると思います
胚培養士は国家資格ではないため、だれでも卵子や受精卵を扱うことができる、ということになります。さらに胚培養士になるための養成機関などは少なく、各施設が独自に胚培養士を育成していることが多いため、その育成システムにも差が生じます。

たとえば顕微授精は胚培養士の技術の中でも難易度が高く、ある程度の経験が必要になりますが、A院では3年以上の経験者でもできるが、B院では5年以上の経験者しかできないなどといった差があります。

企画:サンワードメディア

お話
松原 直樹 先生理事長・新宿院院長
お話
松原 直樹 先生理事長・新宿院院長

1997年信州大学医学部卒業。同大学医学部附属病院産婦人科をはじめ、長野県内各地の病院で不妊治療に携わる。
2022年6月にしたんARTクリニック新宿院院長就任、2023年4月より理事長就任。

X LINE
人気記事ランキング
  • 24時間
  • 月間
閉じる