【2度の流産…】淡い期待を抱いた“超初期妊娠兆候”。そして、ひたすらツラかった“流産手術”の体験を書きます
不妊治療を経て第一子を授かったのは、私すずが34歳、夫33歳の時。決して順調とは言えない6年半の妊活期間でした。第一子を授かるまでに体験した流産は2回。絶望を感じるとともに、耐え難い流産手術の体験は決して忘れることのできない悲しい思い出です。2回続いた私の流産体験談。参考になればうれしいです。
はじめては「人工授精からの妊娠」でした
結婚して3年半、タイミング療法から人工授精に切り替えた矢先に、私ははじめての妊娠をしました。人工授精にチャレンジしてすぐに妊娠できたので、夫婦でとても舞い上がったことを鮮明に覚えています。
好きなコーヒーは1日1杯程度に控えてルイボスティーを飲む、体を冷やさない、葉酸サプリメントの内服に、適度な運動など、仕事をしながらの通院に疲れはじめていたこともあり、無理のない程度での妊活をおこなっていました。夫には亜鉛のサプリメントを飲んでもらい、私なりに得た妊活にいいと言われる情報を夫に伝える日々(伝えたところで実践するかは、夫の気分次第…)。
自分たちよりあとに結婚した友人の妊娠報告も増え、喜ぶとともに落ち込んでいたタイミングだったので、初めての妊娠はうれしくてたまらない出来事でした。
妊娠超初期症状としては、生理予定日5日前あたりから軽い倦怠感と吐き気、熱っぽさが出現。
これはひょっとして…!と淡い期待を持ちました。妊娠検査薬をためすにはまだ早い、まだ早いと思いつつもフライング検査をこころみたのです。
フライング検査で妊娠陽性反応!
待ちきれず、生理予定日3日前にフライング検査をしました。なんと薄っすらと反応線が!
これまでどれだけ目をこらしても見えなかった憧れの青色ラインを初めて見ることができました。
その夜、帰宅した夫へ反応線が出た妊娠検査薬を見せると、「ほーっ」っと信じがたい現実を目の当たりにし、静かに驚いていました。
その日の夜、微量の出血がありましたがすぐに止まったのを覚えています。着床出血かなと思いながらも、不安と期待で1~2日ごとに検査を実施。反応線を見ては安心感を得ていました。
生理予定日から1週間で病院へ。胎嚢が確認できました
5週目に入り不妊治療で通っていた、かかりつけ医を受診。無事、胎嚢を確認することができました。
次は心拍が確認できるであろう7週以降に再診するよう説明を受けて、帰路につきました。はじめて胎嚢というものを見ることができ、これが赤ちゃんの袋かぁ…と、とても感慨深かったことを覚えています。
その後は7週に入るまで、順調に成長していると疑うことなく過ごしました。軽いつわりも続いており、赤ちゃんがいるからこそ!と、つわりすら嬉しく思いながら過ごしていたのです。
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7週に入って再診するも、心拍が見えず…
妊娠7週に入り、いよいよ心拍確認へ。今回は夫も行きたいと言ってくれたので、一緒に病院へ向かいました。それまで、かかりつけの産婦人科へは不妊治療でしか行ったことがなく、楽しみをともなったソワソワを抱えた受診ははじめての体験。不安と期待を感じながら診察台へあがりました。
いつものようにエコー内診がスタート。画面を見て私はすぐに気がつきました。
心拍が見えない…。
主治医は角度を少しずつ変えながらしっかりと診察してくれましたが、胎嚢以外のものはうつりません。胎嚢の中は何もなく、空っぽという表現がぴったりの状態でした。
診察後、流産の可能性が高いとの説明が…。
エコー画像を見て、私自身そうではないかと思っていたので、やっぱり…と確信に変わりました。夫は、ただただ驚いている様子。私自身も自然流産した場合に備えた主治医の説明を受けたのですが、あまり頭には入ってきません。あまりのショックで主治医の説明だけでは理解しきれず、診察後に看護師さんに質問し、ようやく理解ができました。
出血が多い場合があるので注意すること。
流産時は組織が出てくる可能性が高いので、できれば流さずに持ってくること。
再診予定は1週間後。
ひとしきり注意事項を聞いたのち、排出された組織を入れるための容器を渡され、期待から絶望へと変わった受診は終了しました。
病院からの帰り道、どうやって帰ったのか、泣いていたのか、夫とどんな会話をしたのか、全く覚えていません。気がつくと家に着いており、ひとりでいました。のちに夫に聞いたところ、ただただずっと泣いていたそうです。
ひとりになりたいとも言ったらしく、翌日夫は予定どおり出勤。夕方帰宅した夫の手には、私の好きなスイーツが。精一杯の優しさだったのでしょう。けれども私は大好きなスイーツさえ喜べないほど、悲しみのどん底にいたのです。
心拍確認の奇跡を信じつつ、さらに1週間様子をみる
次回受診まで、これまで体験したことのない長い1週間を過ごすことになります。自然排出に怯えながら、ネットで流産について調べる日々です。軽いつわりも続いていたので、8週を過ぎてから心拍が確認されたという体験談を見つけては、もしかしたら私も大丈夫かも…と、淡い期待を抱きながら過ごしたものです。
組織が出てくる感覚も想像がつかず、どれだけ出血をするのか、腹痛はどの程度なのか、未知のものにただただ怯えていました。感情も不安定になり、気付くと涙が出ていることもしばしば。次に受診したら、突然心拍が見えたりするかも、といった根拠のない淡い期待だけを頼りに、なんとか生活しました。
唯一仕事中だけが流産かもしれないという現実を少し忘れることができる時間でしたが、メンタル的にはギリギリの状態でなんとか次の受診日を迎えたのです。
8週に入り、流産手術が確定
自然流産することなくやってきた受診日。
淡い期待から、突然赤ちゃんが成長していた!という嬉しい場面も思い浮かべつつ受けた内診エコー。しかし、画面に映ったのは前回同様の空っぽの胎嚢でした。稽留流産が確定し、9週に入る日に流産手術を受けることに。さらなる地獄の1週間の始まりです。
その頃、同時期に妊娠をしていた同僚より心拍確認できたとの報告を受けました。妊娠していたことを報告し合っていたので、私は来週流産手術になりそう…とだけ伝え、気まずい雰囲気に。同僚の順調な妊婦生活を心から喜ぶ余力は私にはありませんでした。つわりがほとんど無くなってしまった私に対して、同僚はつわり真っ只中。苦しむ同僚を心からいたわれず、つわりそのものが順調に成長している証のように見え、羨ましく、心はどんどんすさんでいきました。
9週に入り、やってきた流産手術日。念願の赤ちゃんへと成長するかもしれなかった組織を取り出すことは、とても悲しく、淋しく、苦しく、言葉では言い表せない複雑な気持ちでした。妊娠をすることがゴールのように送ってきた不妊治療生活。ですが、妊娠をした後にもこんな苦しい思いをすることがあるのだと、思い知らされる体験となったのです。
初めての流産手術は激痛からスタート。。
手術着に着替え、流産手術へ…
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