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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 基礎知識コラム 「プレコンセプションケア」知っていますか?さっそくチェック!妊娠しやすい体づくり

「プレコンセプションケア」知っていますか?さっそくチェック!妊娠しやすい体づくり

2023/05/13 公開
2023/06/14 更新

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結婚を意識したときに行う検診は「ブライダルチェック」などと呼ばれ、一般的になりつつありますが、「プレコンセプションケア」という言葉は聞いたことがありますか?

赤ちゃんを迎える夢に向かって、体と心を整えたい。プレコンセプションケアを提唱しているクリニックの窪先生に伺いました。

知っておきたい!プレコンセプションケア


プレコンセプションケアとは、近い将来の妊娠を考えながら、自分の体と心の状態を知り、毎日の生活や健康と向き合うことです。

「プレ」は「前」、「コンセプション」は「受胎」、つまり赤ちゃんをおなかに宿すという意味で、受胎前のケア、新しい命を授かりたい女性やカップルが、健康な体づくりのために生活の見直しをして準備をしておこう、というのが目的です。

最近、なかなか授からない不妊カップルや低出生体重で産まれる赤ちゃんがふえており、妊娠直前から健康を見直すのではなく、もっと早くから体づくりをする必要があると考えられるようになってきました。私たちのクリニックでは女性にもっとご自身の体と向き合っていただきたいと、「プレコンセプションケア」に力を入れています。

栄養不足の女性が多い現状


実際にこの考えにもとづき検査をしてみると、栄養不足の女性が多くいらっしゃいます。

日本女性は偏った食事、過度なダイエットなどで15歳から29歳の4分の1がやせているといわれています。 やせ体質で栄養が足りないまま妊娠すると、流産、早産のリスクが高まったり、赤ちゃんに必要な栄養が届かず、生まれた赤ちゃんが将来的なトラブル(高血圧、肥満症などの成人病)につながってしまうことも。

こうした現状を変えるために正しい知識を得られ、相談できる「プレコンセプションケア外来」を開設する病院もふえてきました。

関連記事:「食べたもの」から私の体の全部が始まる。今日からできる!何から始める?

女性だけでなく、パートナーの意識も大切です


疲れやすい、肌が荒れる、体が冷える、気分が滅入る…など、なんとなく体調がすぐれないということがあれば、その原因は食生活をはじめとするライフスタイルにあるかもしれません。私たちのクリニックでは、問診や血液検査、診察などを行い、健康な体づくりのための指導や食事のアドバイスを行っています。

またパートナーと自宅で手軽に、下記のプレコンセプションケア・チェック項目をチェックしてみるだけでも、意識を高めるきっかけになりますね。妊娠は女性だけの問題ではありません。パートナーと今日からとり入れて、美しく健康的に妊娠をめざしてください。

プレコンセプションケア・チェック
for Women


赤ちゃんに影響があるのはこんなこと。ご自身の体についてチェックしてみましょう!
美しいカラダは産めるカラダ。夢をかなえるカラダづくりをめざしましょう。

□ 適正体重をキープしよう!

□ 禁煙する。受動喫煙を避ける。

□アルコールを控える。

□バランスの良い食事をこころがける。

□ 食事とサプリメントから葉酸を積極的に摂取しよう。

□ 150分/週
運動しよう。こころもからだも活発に!

□ストレスをためこまない。

□ 感染症から自分を守る。
(風疹・B型/C型肝炎・性感染症など)

□ワクチン接種をしよう。
(風疹・インフルエンザなど)

□ 危険ドラッグを使用しない。

□ 有害な薬品を避ける。

□ 生活習慣病をチェックしよう!
(血圧・糖尿病・検尿など)

□がんのチェックをしよう!
(乳がん・子宮頸がんなど)

□ 持病と妊娠について知ろう。
(薬の内服についてなど)

□ 家族の病気を知っておこう。

□ 歯のケアをしよう。

□かかりつけの婦人科医をつくろう。

□ 計画:将来の妊娠・出産をライフプランとして考えてみよう。

彼にも知ってほしい!
for Men

□ 適正体重をキープしよう!
肥満は生活習慣病や心血管病の原因となります。
また、肥満は男性不妊と関連することがあります。急なダイエットではなく、バランスのよい食事と適度な運動を日常生活に取り入れて、健康的なダイエットをこころがけましょう。

□たばこや危険ドラッグ、過度の飲酒はやめましょう。
受動喫煙は低出生体重児の原因になることがあります。
また、たばこや危険ドラッグ、過度の飲酒は男性不妊の原因になるため注意が必要です。

□ストレスをためこまない。

□ 感染症から自分とパートナーを守る。
(風疹・B型/C型肝炎・性感染症など)

□ワクチン接種をしよう。
(風疹・おたふくかぜ・インフルエンザなど)

□自分と家族の病気を知っておこう。
生活習慣病や遺伝性疾患などは、生まれてくる赤ちゃんにも影響を与える場合があります。
自分と家族の病気を知っておきましょう。

□パートナーと一緒に健康管理をしましょう!
パートナーが将来の健康や妊娠のために食事管理をしていたら、一緒にバランスのよい食事をとって健康になりましょう。
もし、パートナーに持病があれば、定期的な通院をすすめ、サポートしましょう。

※国立成育医療センター プレコンセプションケアセンター「プレコンセプションケア・チェックシート」より引用


フィーカレディースクリニック

佐野麻利子院長との2名の女性医師が、女性スタッフとともに女性ならではの目線を大切に診療。一般婦人科はもちろん、「プレコンセプションケア」に力を入れている。「フィーカ」とはスウェーデン語で「ちょっとお茶でもしていきませんか」という意味。ブックカフェのようなくつろげる空間で、診察を待つことができる。働く女性のためのヘルスセミナーを院内で実施中。「女性ホルモンとの付き合い方」は骨密度測定つき、「キレイを作る食事法」は糖化測定つき、「ケアすることがキレイへの一歩」は体組成測定つきなど、各回にテーマを設定し、プレコンセプションケアへの学びを深めることができる(※予約制)。

東京都中央区日本橋2-5-1 日本橋髙島屋三井ビルディング10階
☎︎03-6910-3977
http://fika-lc.jp/

産婦人科医。順天堂⼤学医学部附属浦安病院⼤学病院 ⾮常勤助教。東京⼥⼦医科⼤学医学部医学科卒業。スポーツドクターとして、アスリートの体のチェック&サポートにも力を入れている。

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