排卵検査薬の仕組みと正しい使い方、排卵日を予測できるタイミングをご紹介【医師監修】 | 2ページ目 (2ページ中) | 不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし(赤ちゃんが欲しい)
MENU
不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 妊活ライフ 排卵検査薬の仕組みと正しい使い方、排卵日を予測できるタイミングをご紹介【医師監修】

排卵検査薬の仕組みと正しい使い方、排卵日を予測できるタイミングをご紹介【医師監修】

妊活ライフ
2020/04/18 公開
2023/05/27 更新

排卵検査薬を使ってみて疑問に感じたことの中から、特に読者の関心が高いものをピックアップ。産婦人科医の上田先生に聞いてみました。

Q:排卵検査薬がずっと陰性だった場合は、無排卵?

A:その可能性はあります。

逆に無排卵でも卵子が入った袋(卵胞)はたくさんできるものの排卵しづらい多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)や、卵巣機能不全で無排卵の方はもともとLHが高めの傾向があり、その場合は排卵期でなくても陽性が続くことがあります。

常に検査をしてもずっと陰性で基礎体温があがらない、高温期が10日より短い場合は一度産婦人科を受診してみてください。

また、排卵検査薬で陽性になり、基礎体温も高温期になっているが排卵はしていないというケースもあるので、排卵検査薬で陽性なのに6カ月タイミングをとっても妊娠しない場合は、産婦人科を受診することをおすすめします。

Q:排卵検査薬が陽性なのに、基礎体温が上がらない。無排卵ってこと?

<検査薬の結果と基礎体温>

7/25→うっすら陽性/体温36.48度

7/26→濃い陽性/体温36.44度/セックス

7/27→うっすら陽性/体温36.55度

7/28→陰性/体温36.44度

A:無排卵の可能性はありますが、きちんと排卵していても排卵後に分泌される黄体ホルモンが十分に出ていないために基礎体温が上がらないことも考えられます。

また、体温の計測自体がうまくできていないこともあるでしょう。あるいは、7月29日以降に体温が上がってくる可能性もありますので、引き続き基礎体温をつけてみてください。

高温期がなく基礎体温が一相性のことが多い方や排卵検査薬が陽性で、そのうえでタイミングをとっているのに6カ月(35歳以上なら1~2カ月)たっても妊娠しない場合は、医療機関を受診して検査をしてみてください。

関連リンク:基礎体温がガタガタになってしまう原因は?それ正しい測り方じゃないのかも!

Q:排卵が正常にされていたと仮定した場合、排卵直後や排卵数日後は陽性にならない?

A:排卵直後でしたら感度の高い排卵検査薬だと陽性反応することもありますが、排卵後の時期はLHサージが終わって基礎分泌量程度になる頃なので、通常は陽性にはならないでしょう。

Q:陽性が1週間続いています。これって異常?

<最近の検査結果>

1か月目陽性が3日間

2か月目陽性が5日間

3か月目陽性が7日間

A異常というよりもともとLHが高めの体質なのかもしれません。
また、卵巣機能不全や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の可能性も考えられます。

一度産婦人科を受診し、相談してみて下さい。検査でもともとLHが高めだということがわかったら、感度の低い排卵検査薬の方が、正しく判定できるかもしれないので、試してみてください。

関連リンク:多嚢胞性卵巣症候群でも妊娠できる!【不妊治療専門ドクター監修】

Q:排卵検査薬を使っていたら排卵日は確実にわかる?

A:排卵検査薬はあくまでも排卵日を知るための「補助的な手段」です。
一番正確なのは、医療機関で行う経腟エコー検査ですが、連日検査しに行くのは現実的に難しいので「だいたい」の目安を排卵検査薬で確認していると考えてください。

Q:基礎体温がしっかり2相に分かれているけど、排卵検査薬で陽性反応が出ないのはなぜ?

A:基礎体温が2相性になっているのなら排卵はしていることが多いでしょう。
ただ、もともとLHサージの期間が短い、濃度が薄いために排卵検査薬が反応しづらいなどの原因も考えられます。

感度の高い排卵検査薬を使うか、1日2回検査してみることをおすすめします。

Q:1日3回排卵検査薬を使用するのは意味がない?

A: LHサージが短い場合、1日に何度か検査することで微妙なホルモンの変動をキャッチできる可能性がありますが、通常はそれほど頻回に検査する必要はありませんし、コストがかかってしまいます。おそらく1周期の間、排卵検査薬を試すと、1周期間に何本ぐらい排卵検査薬を使えばいいかがわかってくるでしょう。

「1日に何度か検査しないと排卵しちゃいそうで不安……」という場合は、妊活自体がストレスになってはいないでしょうか?他に好きなことをみつけるなど、自分で気分転換法を見つけながら、取り組んでみてください。また、専門家に相談することで不安が軽くなるかもしれませんので、気軽に受診してみてくださいね。

取材&文/久保田知寿

関連タグ

大阪市立大学医学部医学科卒業。総合病院、不妊治療クリニックなどで勤務。現在は、都内の複数のクリニックで診療にあたる。アロマや漢方、心理療法などにも精通し、患者さんの悩みに一緒にじっくり向き合い、それぞれにあった解決法を提案してくれる。著書に『オトナ女子のためのスメらない手帖(健康美人シリーズ)』(主婦の友社インフォス)がある。

Twitter LINE
人気記事ランキング
  • 24時間
  • 月間
閉じる