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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 不妊治療コラム 妊活をはじめたばかり。不妊の定義にはあてはまりませんが、病院へ行ってもいいですか?【妊活・不妊治療の知りたいこと/佐久平エンゼルクリニック】

妊活をはじめたばかり。不妊の定義にはあてはまりませんが、病院へ行ってもいいですか?【妊活・不妊治療の知りたいこと/佐久平エンゼルクリニック】

2023/01/31 公開
2023/04/26 更新

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妊活中には体のこと、治療のこと、さまざまな疑問・不安が出てくるもの。
そんなときは、妊活の専門家に聞くのが一番!ドクターにズバリお答えいただきました。

お答えいただいたのは…
佐久平エンゼルクリニック(長野県佐久市)
院長 政井 哲兵 先生

鹿児島県鹿児島市出身。1997年 鹿児島ラ・サール高校卒業。2003年 鹿児島大学医学部卒業。2003年 東京都立府中病院(現東京都立多摩総合医療センター)研修医。2005年 東京都立府中病院(現東京都立多摩総合医療センター)産婦人科。2007年 日本赤十字社医療センター産婦人科。2012年 高崎ARTクリニック。2014年 佐久平エンゼルクリニック開設。2016年 佐久平エンゼルクリニックを法人化。医療法人佐久平リプロダクションセンター佐久平エンゼルクリニック設立。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医。

Q.妊活をはじめて1ヵ月。
不妊の定義にはあてはまりませんが、病院へ行ってもいいですか?

A.もちろん大丈夫です。初診での費用は1万円前後とお考えください。

※クリニックによって異なります

妊娠したいと思ったらとりあえず検査を受けて

2022年4月から不妊治療の保険診療がスタートし、当院でも保険診療に関する電話やメールでの問い合わせがふえています。不妊治療へのハードルが下がったためか患者さんの数もふえていて、特に20代半ばから30代前半の若いかたが来院されるようになりました。

一方で保険が適用されない43歳以上のかたも多く来院されていて、保険適用になったことで不妊治療への理解度がより深まったように感じます。

不妊の定義としては、1年間避妊せずに性交しても妊娠しない場合とされていますが、私としては「妊娠したい」と思った時点で受診していただいていいと思います。

特に自覚症状はなくても、実は妊娠しづらい、もしくはできるだけ妊娠を急いだほうがいいというケースがあるからです。最低限、女性の卵巣年齢を調べるAMH検査と男性の精液検査だけ確認しておくといいでしょう。AMH検査で残された卵の数が少ないと分かれば、できるだけ妊娠を急いだほうがいいと分かりますし、男性の精子の数が少ない場合は、早めに対処することができます。妊娠希望のかたはぜひおすすめしたいですね。

初診のかたの費用についてですが、不妊治療では本格的な治療に入る前にまずひと通り検査を行います。ただし、保険診療では検査に制限があるため、初診の検査は自費となります。メニューとしてはAMH検査、精液検査、超音波検査、甲状腺検査、貧血検査などのスクリーニング検査で1万円前後。その後、治療が始まれば、費用は保険適用となります。

ただし、体外受精に関しては43歳以上の女性は保険適用となりません。年齢によって回数の制限もありますから、保険診療の不妊治療を考えている場合は、できるだけ早めに受診いただくほうがいいと思います。

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Q.保険適用にならない治療もあると聞きました。
保険診療のメリット・デメリットを教えてください

A.メリットは費用をおさえられること。
デメリットは一人ひとりにあったオーダーメイドの治療ができないことです。

はじめて体外受精を受けるなら保険診療から始めてみては

保険診療の一番大きなメリットはやはり費用がおさえられることでしょう。当院でも保険診療での体外受精で妊娠し、すでに卒業したかたもいらっしゃいます。

しかし、保険診療にはさまざまな制限があることから、自費での体外受精を選択されるかたも多いです。実際、当院でも患者さんの6~7割は自費での体外受精を選ばれています。

というのも、タイミング療法や人工授精は、保険診療と自費診療では妊娠成績にあまり違いはありませんが、体外受精は違いがでてくると考えられます。なぜなら、保険診療ではホルモン検査や超音波検査の回数、使える薬の種類や量などが決められているため、一人ひとりにあったオーダーメイドな治療ができないからです。

生理周期が順調な人もいれば、不順な人もいるように、卵巣での卵の育ち具合も人によって少しずつ違います。しかし保険診療では検査の回数や薬の量が決められているため、たとえば卵巣で育つ卵のようすをもう少し確認したいと思っても、規定数を超えていればできません。もう少し薬をふやして卵の成長を見たいと思っても、規定量を超えていればふやすことはできません。

そのため、いざ採卵してみると思ったより卵の数が採れなかったり、卵が成熟していなかったということがあり、結果的に受精率も低くなってしまうということがあるのです。また、第二子・第三子のことを考えて、卵を多めに採って凍結保存しておくことも保険診療ではできませんし、男性の精液検査が基準値以下といった理由がなければ、顕微授精の希望があっても保険は適用されません。

ですから、これまで何度か体外受精にトライしているかたの場合は、自費診療のほうがきめ細かな対応ができますから、可能であれば自費診療を検討されてもよいかと思います。逆に、これまで治療歴がなく、体外受精ははじめてというかたの場合は、まず保険診療で体外受精にトライしてみるといいでしょう。

保険適用の体外受精は、年齢制限・回数制限があります。
通院を迷っているなら、少しでも早いうちに受診しましょう

不妊治療が保険適用されて、これまでよりも不妊治療へのハードルは下がったのではないかと思います。「避妊せずに1年たっても妊娠しないから病院へ」ということにこだわらず、検査だけでも早めにやっておくことをおすすめします。

タイミング法や人工授精には年齢や回数制限はありませんが、体外受精には制限があります。年齢が若いほうが妊娠率も高くなりますから、もし今通院を迷っているなら、少しでも早いうちに保険診療で治療を始められるといいでしょう。

佐久平エンゼルクリニック(長野県佐久市)


駐車場25台を完備した佐久平エンゼルクリニック。長野県下では最新の設備と、有数の体外受精技術を誇っています。


シックなインテリアでまとめられた診察室。病院らしさを感じず、リラックスして先生の話を聞くことができるスペース。


受精卵を外に出すことなく観察できるエンブリオスコープ。外気のストレスにさらすことなく分割のようすなどを知ることができます。


待合室にはステンドグラスやシャンデリアが飾られ、落ち着いた雰囲気。


大切な卵や精子、受精卵を扱う培養室では、最新設備を整えています。

住所
長野県佐久市長土呂1210-1

問い合わせ
0267-67-5816

アクセス
「佐久北IC」「佐久IC」より車で約5分
JR「佐久平駅」より徒歩約10分
駐車場25台完備

HP
https://www.sakudaira-angel-clinic.jp/

時間
月/8:30~12:00・14:00~18:00
火/8:30~12:00・14:00~18:00
水/8:30~12:00
木/8:30~12:00・14:00~18:00
金/8:30~12:00・14:00~18:00
土/8:30~12:00
日/☆
祝/☆

☆…採卵、卵胞確認など、医師が必要と判断した場合は 日曜・祝日も実施しています。
※最終受付は診療終了時間の30分前となります。

『赤ちゃんが欲しい(あかほし)』は、主婦の友社が運営する妊活・不妊治療のお悩み解決メディア。ドクターや専門家監修の信頼コンテンツを中心に「妊娠したい」を全力サポートします。全国のクリニックや施設の検索もラクラク。

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