「夫が病んできています」…だけど正直、予想外の展開にがっかりだし、私は焦っています【流産後の妊活どうする?】
妊活メディア赤ちゃんが欲しいメルマガ会員のみなさまからいただいたお悩みのなかから毎回1つを選び、ご相談内容と不妊ピア・カウンセラーによるアドバイスを掲載しています。
夫や両親、友人でもなかなか相談しにくい、不妊治療についてのお悩み。先が見えない不安に押しつぶされてしまいそう。同じような悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
そんなお悩みにNPO法人Fine公認 不妊ピア・カウンセラーさんが答えてくれました。
今回は夫の転勤が決まったことをきっかけに、すこし治療をお休みしようと決意したものの焦りもあり不安を感じているという方からのご相談です。アドバイスを読んで、参考にしてみてください。
不妊治療をお休みすることに…。
夫の精神状態も気になるけど、正直焦りのほうが強いです
夫の精神状態も気になるけど、正直焦りのほうが強いです
ご相談者:ゆさん 様
1年半前に流産してしまって以来、授かることができず、前向きになれずにいます。
不妊治療クリニックに通っており、タイミング法を経て2回人工授精をしました。
これからまた頑張っていこうと思っていたところ、夫の転勤が決まって治療を休むことになりました。予想外の展開にがっかりしてしまっています。
転勤先は遠方で田舎…。今までよりクリニックの選択肢も少なくなり、病院通いは大変になりそうです。
夫婦共々、精神的に疲れてきていることもあったので、不妊治療はしばらくお休みしようと決めましたが、正直焦ります。
また、しばらく様子を見て妊娠しなければ体外受精も考えようということにしましたが、夫が仕事の忙しさと治療の板挟みで病んできているのがわかりますし、自分の落ち込みも考えると幸先不安でしかありません。治療お休み中リフレッシュできることを見つけようとは思っているのですが、何かアドバイス頂けると嬉しいです。
治療のお休みにかかわらず、不妊治療一色にならないために
ゆさん 様
はじめまして。NPO法人Fine公認不妊ピア・カウンセラーの寺島かおるです。
30代後半より不妊治療を5年間続けるなかで、体外受精で妊娠した後の流産を2度経験し、数年後に治療生活にピリオドを打ちました。現在は夫婦二人で暮らしています。
1年半前の流産のご経験は、さぞ残念でお辛かったこととお察しいたします。その後、お子様を授からずにいる現在、前向きな気持ちになれないでいるのですね。
また、頑張っていこうと思っていた矢先にご主人の転勤が決まり、治療はお休みになったとのこと。女性は卵子の老化なども妊娠を妨げる一つの原因になるので、ご夫婦二人で決めた結論に納得しつつも、ゆさん様が焦りを感じるのは無理もないことだと思います。
確かに、仕事が多忙なご主人にとって、治療との板挟みの状況は精神的にも負担が大きいことと思います。ご主人が「病んできている、、」と感じていらっしゃるようですが、それを支える側の妻、ゆさん様自身にも相当ご心労がかかっているのではないでしょうか。
新しい土地では、新生活に慣れることだけでも大変かもしれません。転勤後にもし、ゆさん様が病院通いを再開される際には、ご無理をせず、ご自身の体調や心の声に耳を傾けてあげてほしいと思います。
あえて治療から頭を離す時間をつくりましょう
また、治療お休み中にリフレッシュできることに関してですが…
私の場合は、流産後体調が回復するまでしばらくの間は、不妊に関して「今の自分にできること」を意識して過ごしました。流産を繰り返したので、不育症の検査を受け、漢方を試したり、食生活を改め、妊娠や着床しやすいカラダ作りに励んだりもしました。
それと同時に、あえて治療から頭を切り離した時間も作りました。
習い事(月に1回ペースのもの)に挑戦したり、不妊治療をしていることを理解してくれる友人と美味しいものを食べに行ったり。
そんなちょっとした、ワクワクする時間が私にとってはいい気分転換になりました。当時に習ったこと(パン作り、フエルト人形作りetc…)はとても貴重な経験になり、作品も大切な品になっています。
あくまでも無理のない範囲でですが、仕事(パートなど)をすることでオンとオフを使い分けるという方もいらっしゃいます。
ヒントとしては、不妊に悩み、治療で苦労しているだけではない、「普段の自分」「自分のことを好きな自分」を感じられる時間が過ごせたらリフレッシュになるかな!と私は思います。
これは治療中、お休み中にかかわらず言えることかもしれないです。ご自身の意識が治療一色にならないような生活を心がけてみることをおすすめします。
ゆさん様は、今までじゅうぶん治療を頑張ってこられました。まず今は、そんなご自分を労ってあげてほしいと思います。それから、お子様を授かっても授からなくても、一人の女性として、ご家族や周囲の方たちにとって大切な素晴らしい存在であることに変わりありません。
今後、ステップアップなどの際に不安な気持ちになったりしたら、またいつでもご相談お待ちしています。どうぞお身体に気を付けてお過ごしください。
あなたも妊活・不妊治療中のモヤモヤ・イライラを不妊経験があるカウンセラーに相談してみましょう。
Fine公認ピア・カウンセラーによる電話相談
協力/NPO法人Fine
★この記事のあとに読まれています
●ステップダウンや治療のお休み、正直どうなの?不妊治療専門医に聞きました
●【片岡安祐美さん】自己流での妊娠、その後の流産について話します
『赤ちゃんが欲しい(あかほし)』は、主婦の友社が運営する妊活・不妊治療のお悩み解決メディア。ドクターや専門家監修の信頼コンテンツを中心に「妊娠したい」を全力サポートします。全国のクリニックや施設の検索もラクラク。
- 24時間
- 月間
-
1【不妊治療スペシャリストインタビュー】〈立川ARTレディースクリニック〉院長・右島富士男先生2〈アラフォー妊活〉婦人科系疾患や2人目不妊など40歳前後に多い不妊原因にきめ細かい対応をめざす【にしたんARTクリニック】3〈アラフォー妊活〉体外受精の保険適用回数を考えて治療を進めることが大切【神奈川レディースクリニック】4【不妊治療スペシャリストインタビュー】〈神奈川レディースクリニック〉胚培養士・鈴木亮祐さん5【全国おすすめ子宝祈願】2024年絶対行くべき最強子宝スポット20選〜妊娠しましたレポ続々!6【排卵日検査薬】写真つきリアル体験談!実際に使ってみてどうだった?妊娠しましたレポートも7流産の原因は?自覚症状はある?防ぐことはできる?「自分を責めたり思い詰めたりしないで」【医師監修】82024年下半期の授かり運/リマーナすずの妊活占い9会員限定妊娠9週の壁?流産が怖い…どうしたら乗り越えられますか?【医師監修】10「流産」と診断されたら、手術が必要? 次の妊娠まで、どれくらい待ちますか?【医師監修】
-
1【全国おすすめ子宝祈願】2024年絶対行くべき最強子宝スポット20選〜妊娠しましたレポ続々!22024年下半期の授かり運/リマーナすずの妊活占い3【排卵日検査薬】写真つきリアル体験談!実際に使ってみてどうだった?妊娠しましたレポートも4〈アラフォー妊活〉婦人科系疾患や2人目不妊など40歳前後に多い不妊原因にきめ細かい対応をめざす【にしたんARTクリニック】5「今月もダメだった…」34歳で授かるのって難しいのかな。会社で評価されても私の心は晴れなくて【30%~私の妊カツ~】#1(前編)6【不妊治療スペシャリストインタビュー】〈立川ARTレディースクリニック〉院長・右島富士男先生7「避妊してないのに妊娠しない。つまり私は…」妻の訴えに年下夫は【30%~私の妊カツ~】#5(前編)8【精液検査の体験記】「なんだかんだで採精室にワクワク!」人気ブロガーが赤裸々レポート!9「仕事が生きがいなんじゃない?」結婚5年目。年下の夫との仲はいいけれど、たったひとつ足りないものがあって【30%~私の妊カツ~】#1(後編)10「健康な30代でも1年以内に妊娠する確率は30%前後」そんなこと知らなかった【30%~私の妊カツ~】#6(前編)