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ステップダウンや治療のお休み、正直どうなの?不妊治療専門医と先輩ママがアドバイス

2019/02/14 公開
2023/06/29 更新

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「治療のステップアップはよく聞くけど、休むことや治療のステップダウンは正直どうなの?」という悩み。休んでいる間に妊娠したという声もたまに聞かれますが、実際のところはどうなのでしょうか。不妊治療専門ドクターと、治療をお休みした経験がある方々に話を聞きました。

妊活は長距離マラソン。ときには休息が必要なことも

心身のバランスに問題がなく、夫婦の治療に対する意識も一致していれば継続して治療を行います。ただし、患者さんが治療に疲れている様子を察したら、少し休んでみようかとドクターから提案することもあります。

妊活は短距離走ではなく、時にはマラソンになることもあります。マラソンをするなかで、「この選手は今は無理をせず休息したほうがいいのか」を、ドクターはコーチとして見極めています。

たまに、治療のお休み中に自然妊娠したという話を聞きます。これは、「お休み→ストレスが軽減→夫婦の関係がよくなる→夫婦生活が増える」といういい流れになったタイミングで、実践してきた治療や体づくりが活かされてきたのでしょう。それまでやってきたアプローチは決して無駄ではなかったということです。

治療のステップダウンも同じ。妊娠は、姫(いい卵子)と王子(いい精子)が出会うことで成立します。一般的な治療は、タイミング法→人工授精→体外受精と進みますが、心身が疲れたままステップアップしても、姫と王子は出会えません。妊娠には夫婦ともに“楽しいコンディションであること”が重要です。

治療の進め方はクリニックによって違います。もし少しでも『休みたい気持ち』があるならば、まずは率直な思いをドクターに相談してみてください。

投薬を中断する再開するの繰り返しは少なからず体に負担が

投薬を休んでまたすぐに再開するの繰り返しは、体にダメージがないとは言い切れません。排卵誘発剤を飲まないと排卵しない方は投薬を続けるべきですが、薬を飲まなくても月経周期が安定してきているようなら、投薬をお休みして様子をみるのがいいでしょう。

治療を休んでいる間も通水検査はやっておくのが◎

卵子と精子がめぐり合いやすい状態にするため、通水検査はお休み中でも数カ月に1回はやっておくのがいいです。内科的なアプローチで言えば、栄養療法がおすすめ。しっかりした体作りは妊活の土台となります。葉酸やビタミンなど、自分に足りない栄養素を調べて取り入れてみてください。

「治療しなきゃ」より「治療したい」気持ちを大切に

「治療しなきゃいけない」ではなく「治療したい。休みたくない」気持ちがとても重要です。クリニックは患者さんの「治療したい」気持ちと、体や心のホルモンのバランスを考慮して治療を進めていきます。治療どうしようかな~と悩んだり迷っているときは休んだほうがいいかもしれません。

治療は患者さん主導なので、治療をしたい気持ちは尊重します。ただし、患者さんのメンタル面や、卵巣の状態などは大丈夫かというフィジカル面、ご夫婦の関係などに耳を傾け、そこで、バランスが乱れているようなら、ステップダウンやお休みを提案することがあります。

治療の効果のあらわれ方は個人差が大きい

不妊治療は休まないほうが効果は出るのでしょうか?という質問に対しては、「効果」は細胞レベルの話になり、はっきりとしたことはドクターでも言えません。また、効果のあらわれ方は個人差がとても大きいものです。効果のことばかり考えているとストレスがどんどん溜まっていくので、たまには頭をフラットにして「無になる気持ち」も必要です。

遊んだり好きなことをしたり妊活中のリフレッシュも必要!

妊活をされている方はドクターのアドバイスを的確にこなそうとする優秀なご夫婦が多いのですが、妊活は受験勉強と違い、一生懸命やればいいというものではありません。ときには妊活や治療を忘れて、夫婦で楽しいことにトライすることも大事です。

我慢することをやめてお休み中に自然妊娠!

さわさん(36歳)
●妊活から離れた期間:1度目の病院から転院するまでの約3カ月と、体外受精にステップアップする前の1カ月半。
●妊活を再開したきっかけ:お休みを経て体外受精にトライするため妊活を再開しようと思った矢先に自然妊娠。

妊活中は体にいい食事を意識して、甘いものやコーヒー、アルコールを控えていました。でも、お休みを機に解禁(笑)。お酒を飲んだりカラオケに行ったり、治療中は時間がなくて我慢していた分、時間を自分のためだけに自由に使いました。振り返ってみると、物事を「妊娠にはこれがいい!これがよくない!」と決めつけていたことがストレスで妊活にも悪影響だったのかも。

体を思いっきり動かせることが楽しかった!

maiさん(29歳)
●妊活から離れた期間:「自然にできるかも」という気持ちもありつつ、1年ちょっとお休みすることにしました。
●妊活を再開したきっかけ:お休み中にリフレッシュできたし、「また頑張ろう!」という気持ちが自然に湧いてきたのを機に再開。

お休みしていたけど決して妊娠を諦めていたわけではなかったので、子宝温泉や子宝神社などに出かけて願掛けを。日常生活では、治療中に我慢(特に運動)していたことをとにかく楽しみました。マラソンやフットサル大会に出るためのハードな練習がとても楽しくてストレス発散に。お休み後の6月に採卵、9月に移殖、10月に妊娠が判明しました。

お休みをして夫婦仲が改善しました

加奈さん(39歳)
●妊活から離れた期間:妊活中心の生活で夫婦仲がぎくしゃくしていたので(苦笑)、半年ほどお休みしようと私から夫に提案。
●妊活を再開したきっかけ:「やっぱり子供が欲しいよね」と夫婦の共通の目標が改めてはっきりしたので妊活再スタート。妊活再開後の体外受精で妊娠。

お休みをしようと思ったのは、妊活で悪化してしまった夫との関係を見直したかったから。恋人時代のようにデートをしたり、妊活のために貯めたお金で旅行をしたり。なんてことない過ごし方だけど、妊活をいったん忘れることで夫婦の絆が深まりました。義務化していた排卵日セックスも、排卵日を気にせずお互いの気持ちやムードが高まったらする生活になり、ラブラブ度もアップ♥

監修
監修

医療法人社団JWC 陣内ウィメンズクリニック理事長。千葉大学医学部卒業。ニューヨーク・アルバートアインシュタイン医科大学不妊内分泌研究員。東邦大学医療センター大森病院勤務の後、2003年自由が丘に「陣内ウィメンズクリニック」を開院。「笑顔のあふれる妊娠希望治療を」の信念から、患者さんのストレスをやわらげ、リラックスできる治療体制に心をくだく。監修に『妊活 治療とアドバイス』『不妊治療ドクター監修 妊活ごはん135 こうのとりレシピで妊娠体質に!』がある。
Twitter:https://twitter.com/ Instagram:jinnai_womens@jinnai_womens

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