漢方薬を飲むことで妊娠しやすい体に変わっていくの?【妊活と治療のココが知りたい/升屋栄貫堂薬局・ひきま鍼灸院 寄居店】
妊活中には体のこと、治療のこと、さまざまな疑問・不安が出てくるもの。そんなときは、妊活の専門家に聞くのが一番!体質改善のプロにズバリお答えいただきました。
お答えいただいたのは…
升屋栄貫堂薬局・ひきま鍼灸院 寄居店(埼玉県大里郡)
代表 引間 紀之 先生
薬剤師・鍼灸師・学会認定不妊カウンセラー。薬科大学卒業後、漢方専門薬局に入社。鍼灸師の資格を取得し、1995年に寄居町に升屋栄貫堂薬局、ひきま鍼灸院を同時開店。2016年には女性専用の鍼灸院を埼玉県坂戸市にオープン。何年も妊娠に至らない、体外受精等でもなかなか結果が出ない、高齢で心配というかたが多く来店している。
Q1.漢方薬を飲むことで妊娠しやすい体に変わっていくのですか?
漢方と鍼灸治療を組み合わせることで相乗効果が得られます。毎日の生活習慣の見直しもたいせつです
足りないものを補う漢方、血や気をめぐらせる鍼灸。相乗効果で妊娠を目指す
漢方や鍼灸治療は、長い歴史を持つ中国医学の治療法のひとつです。漢方は体の弱った部分を補い、五臓六腑を活性化し、本来の体の機能を取り戻します。一方、鍼灸治療は、全身を流れる血や気のめぐりを改善します。
体の表面には、線路のように張りめぐらされた「経絡」があり、途中には駅である「ツボ(経穴)」がたくさん存在しています。ツボを刺激することで、滞りを解消し、血や気の流れをよくします。漢方と鍼灸治療を組み合わせることで、どちらか単独より一層の効果を発揮します。
妊娠に至らないのは、本来人間に備わる妊娠する力が何らかの理由で発揮できない状態です。卵管が詰まっている、生まれつき子宮に問題があるといった原因ももちろんありますが、多くの場合は普段の生活習慣によりバランスを崩し卵子の質や受精、着床といった妊娠成立のプロセスにおいて悪影響を及ぼすことで妊娠しにくい体になってしまっていると考えます。
古来の人間は、日が昇れば起きて活動し、日が沈む夕方には活動をやめて休息する自然のサイクルで生きてきました。文明の発達とともに栄養の偏りや食べすぎ、夜型の不規則な生活などで、人間本来の機能が衰えてきたのです。運動不足になれば体の血流が悪くなり、使わなければ筋肉も衰えます。過度なストレスも心身に悪影響を及ぼします。こうしたさまざまな要因が積み重なり、卵巣の力が低下したり、精子を作る力が落ちたりして、妊娠しにくくなるのです。
また、日本は女性の年齢と妊娠について教育を受ける機会が少ないため、「望めばいつでも妊娠できる」という誤解もあるようです。知らずに妊娠を先延ばしにした結果、悲しい思いをされるかたも多くいらっしゃいます。30代後半から妊娠率は下がり、42歳での妊娠率(体外受精時)は30歳の約半分になります。そうしたことを知った上で人生設計をたてていただければと思います。
升屋栄貫堂では一人ひとりにあった子宝改善をするため、カウンセリングに力を入れています。
Q2.体外受精にトライ中です。3回目も着床しませんでした。どんな原因が考えられますか?
反復着床障害の可能性があります。胚に異常があるケースが多いのですが、中には子宮の側になんらかの問題がある場合も考えられます
補腎薬と活血薬で体をあたため血流を改善、炎症が起こりにくい状態へ
最近ふえている相談に、骨盤内の慢性的な炎症があります。例えば「子宮内膜炎」は細菌によって子宮内膜の細胞が傷つき、その細胞を修復する過程で炎症が起こります。「子宮内膜症」は腹膜や腸など子宮外で癒着を起こしたりします。また「チョコレート嚢腫」は卵巣内に子宮内膜症と似た原因で起こり、大きくなると卵巣機能を損ねることもあります。これらは骨盤内に慢性的な炎症を引き起こし、卵巣内の卵子の状態が悪くなったり、受精卵の着床を妨げたりすることがあります。
炎症が起こったときに、早く体を回復させるのが体の免疫力です。また、体をつくる材料となる食事に気をつけることは炎症を起こしにくい細胞作りと免疫力アップにつながります。そして、夜更しや睡眠不足など、免疫力を低下させるような不規則な生活スタイルを見直していきます。
具体的には、漢方では腎を補う「補腎薬」と血のめぐりをよくする「活血薬」を組み合わせることで、体をあたため、血流をよくして、炎症が起こりやすい状態を改善します。一人ひとり体質が違いますから、カウンセリングで生活環境や生理の状態などをくわしく聞き、脈診や舌診を行い、そのかたの特徴を見極めて漢方薬を選びます。さらに2週間〜1カ月ごとに様子をみて、体調に合った漢方薬に調整していきます。
症状に合わせて、あなたに合った漢方薬を調合いたします。
現在、当院を訪れるかたのほとんどが不妊治療中で、8割以上が体外受精・顕微授精にトライされています。そして、漢方や鍼灸をとり入れてから「次の移植で成功した」「自然妊娠した」というかたは珍しくありません。そうしたことからも高度な治療をする、しないにかかわらず漢方、鍼灸で妊娠に向けた身体づくりの大切さがわかります。本来備わっている妊娠する力を取り戻し、十分発揮できるようにサポートする、それが漢方と鍼灸なのです。
ご希望のかたには漢方と鍼灸治療の併用で妊活の幅が広がります。
早く始めるほど結果につながりやすいので、妊活と同時に漢方をスタートしましょう。鍼灸は初回特別価格を設けています
不妊治療はタイミング法から人工授精、さらに高度な体外受精、顕微授精へと段階的にステップアップする場合が多いものです。当院の患者さんは「体外受精まで進んでも結果が出ない。体質改善が必要なのでは?」と妊娠の為の身体作りを希望し来られる場合がほとんどです。
卵巣にある卵子が成長して排卵するまでには半年間ほどかかるので、卵子の質を改善するには、それくらいの時間が必要です。妊活を始めたら、すぐに漢方や鍼灸にとり組んでいただきたいですね。カウンセリングでは食事や運動などの生活習慣についてもアドバイスします。当院の鍼灸を初めて受けるかたには特別価格のお試しコースを用意していますので安心して始めていただけます。
升屋栄貫堂薬局・ひきま鍼灸院 寄居店(埼玉県大里郡)
お仕事などで来店が難しいかたのために、電話、スカイプ、Zoom などのご相談も対応いたしますので、お気軽にお問合せください。
お灸のいい香りが立ち込める店内で、落ち着いた気分に。
妊活をサポートする当店独自のサプリメントも充実しています。
住所
埼玉県大里郡寄居町寄居929
問い合わせ
0120-37-8893
アクセス
JR・東武東上線「寄居駅」南口より徒歩4分
HP
升屋栄貫堂薬局:https://www.kodakara.net/
ひきま鍼灸院 寄居店:https://kodakara-lab.com/
時間
月/9:00~19:00
火/9:00~19:00
水/お休み
木/9:00~19:00
金/9:00~19:00
土/9:00~18:00
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企画:サンワードメディア
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