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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 不妊治療コラム いつ?どんなときに?体外受精を考えるべき5つのポイント【不妊治療専門ドクター監修】

いつ?どんなときに?体外受精を考えるべき5つのポイント【不妊治療専門ドクター監修】

2024/10/10 公開

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言葉は知っていて、なんとなく気にはなるけれど、実はよく知らない体外受精へのステップアップ。治療費が高い、採卵が痛そう、通院もたいへんそうといった声も。

今回は、世界最大の不妊・不育治療専門機関(IVF JAPAN)を開設し、HORAC グランフロント大阪クリニック院長である森本義晴先生に、体外受精へステップアップするべき5つのポイントを解説してもらいました。

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そもそも「体外受精」とは?

ART(生殖補助医療)と呼ばれる治療法です。卵子と精子を体外にとり出して受精させ、子宮にもどします。
体外受精では、いくつかの精子を卵子にふりかけて、その中から自然に1個の精子が卵子の中に入り、受精するのを待ちます。体外受精には卵子1個あたりで5~10万個の運動精子が必要とされています。

体外受精へステップアップを考える5つのポイント

代表的な不妊治療の進み方として一般不妊治療といわれるタイミング法、人工授精をしてもなかなか結果がでないとき、体外受精へのステップアップがあります。ですが、体外受精を早めに検討したほうがいいケースもあります。

どんなときに体外受精を考えるべきなのか、体外受精の始めどきは?など、森本先生のアドバイスを参考にしてみてください。

体外受精&顕微授精の始めどきって?

体外受精へステップアップを考えるポイントは5つ。

①女性の年齢

②不妊歴
③人工授精の回数
④婦人科系の疾患
⑤重度の男性不妊

それぞれ解説をしていきます。

体外受精ステップアップを検討
女性の年齢&不妊歴

体外受精へステップアップを考えるポイントは、まずは女性の年齢とそれまでの不妊歴です。

女性が35歳以上なら体外受精を検討していいでしょう。また、年齢にかかわらず、それまでの一般不妊治療がどんなものでも、1年以上妊娠できない場合、ステップアップを考えます。

そして、40歳以上なら不妊要因が特になくても、なるべく早く体外受精に進むことをおすすめします。

体外受精ステップアップを検討
人工授精の回数

実は、人工授精は5回目以降、妊娠率が頭打ちになるというデータがあります。
人工授精での妊娠率は10%前後なので、HORACグランフロント大阪クリニックでは3回程度行っても妊娠しなければ、体外受精に進むケースが多いです。

なお、人工授精の成功率を上げようと、強い卵巣刺激を行うと、ホルモン環境が乱れ、卵子を育てる排卵誘発剤に対する反応性がにぶる可能性があります。
そうなると、いざ体外受精に進んだときに困ることがあるので、人工授精の段階ではできるだけ自力での排卵を利用するのが望ましいと言えます。

体外受精ステップアップを検討
婦人科系の疾患

次にポイントとなるのは、女性側の卵管に問題がある場合です。

卵管形成術で卵管の通りを改善することは可能になりましたが、卵管の内側にクモの巣状の癒着があったり、 絨毛(じゅうもう)がなくなっている人は、卵管が通っていても体外受精の適応になります。卵管水腫も自然妊娠がむずかしい病気です。

また、重度の子宮内膜症(チョコレート嚢腫)や子宮腺筋症がある場合、進行が早く、半年くらいで卵巣機能が悪化してしまうことがあります。

さらに、AMH(アンチミューラリアンホルモン)値が1を切っている人は、卵巣に残っている卵子の数があまり多くないと考えられるため、早めのステップアップを検討してください。

関連記事→子宮内膜症・子宮筋腫があっても妊娠できる?婦人科2大疾患がある場合の不妊治療

体外受精ステップアップを検討
重度の男性不妊

男性側では、乏精子症、精子無力症、奇形精子症などがあれば、体外受精の適応になります。精子の運動率には日によってバラつきがありますが、50%を割ることが多い人は体外受精を考えていいでしょう。

WHOの基準を男性不妊の目安にすることが多いのですが、これは健康な男性とそうでない人の比較研究から始まっているものなので、数値が少し甘めであるということを知っておいてください。

*妊活メディア『赤ちゃんが欲しい』の記事を再編集しています。

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監修
監修

HORACグランフロント大阪クリニック院長。IVF JAPAN CEO。
日本受精着床学会常常任理事。日本IVF 学会前理事長。アジア生殖医学会理事。関西医科大学卒業、同大学院修了。韓国CHA University客員教授、近畿大学先端技術総合研究所客員教授、岡山大学客員教授。世界最大の不妊・不育治療専門機関「IVF なんばクリニック」「IVF 大阪クリニック」「HORACグランフロント大阪クリニック」を開設。気功や漢方など東洋的手法にも造詣が深い。最新刊に『はじめての不妊治療 体外受精と検査』がある。

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