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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 基礎知識コラム 卵子のアンチエイジングって?老化を遅らせる4つの習慣【不妊治療専門ドクター監修】

卵子のアンチエイジングって?老化を遅らせる4つの習慣【不妊治療専門ドクター監修】

2024/12/10 公開

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ドキッとしてしまう「卵子の老化」という言葉。なぜ卵子は老化するの?老化を止める術はないの?妊娠に影響する卵子の老化について、しっかり勉強しましょう! オーク住吉産婦人科の田口早桐先生に伺いました。

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卵子が老化するメカニズム

精子と違って、卵子は日に日に減少します

思春期以降、常に精子をつくり続ける男性と違い、女性の卵子の数は年齢が高くなるにつれて減っていきます。

卵子は「卵胞」と呼ばれる袋の中に入っていて、胎児のときが約700万個とピークで、誕生後が約100万個にまで減少。思春期には約20万個にまで減り、その後は月経(生理)のたびに500~1000個の卵胞が失われていきます。

35歳には約2万~3万個になり、やがて50歳ごろに閉経を迎えて卵子の数は0に。数が低下するだけでなく、卵巣機能も低下していきます。

卵子の老化が始まるのは20代後半以降で、はっきりと妊娠率が落ち始めるのは33歳から。さらに37歳以降はグンと下がります。卵子が少なくなってだんだん妊娠率が下がるのは、女性として生まれてきた以上は、いたし方ないことと言えます。

卵子の老化の大きな原因の一つが“酸化ストレス”

卵子の老化は止めることはできないけれど遅らせることは可能

卵子の老化を完全に止めるには「卵子凍結」しかありません。ただ、卵子の老化を止めることは無理でも遅らせることは可能です。そのキーワードは「卵子のアンチエイジング」。

卵子の老化を遅らせる方法のひとつが、酸化ストレスをなくすこと。細胞内には、呼吸で取り込んだ酸素からエネルギーをつくり出すミトコンドリアという器官があります。このミトコンドリアの機能が低下すると、酸化ストレスの原因になる活性酸素が体内で過剰につくられ、卵子の染色体異常につながります。

酸化ストレスを減らす、抗酸化力アップの生活習慣4

①酸化ストレス低下食材をバランスよく摂取する

酸化ストレス低下食材をバランスよく摂取
青背魚に含まれるオメガ3脂肪酸、緑黄色野菜に含まれる天然アミノ酸の一つであるアルギニン、トマトの赤い色素成分リコピンは、酸化ストレスを低下させる食材と言われています。「緑の抗がん野菜」と呼ばれるブロッコリーには、ビタミンCやβ-カロテンたっぷり!

②有酸素運動のなかでもウオーキングがおすすめ

有酸素運動のなかでもウオーキングがおすすめ
抗酸化力がアップする有酸素運動は、卵子のアンチエイジングに効果的! 妊活を機に何かスポーツを始めることもいいですが、ハードな運動は長続きするのが難しいのでウオーキングがベスト。適度な運動を毎日コツコツ続けることが大切です。

③睡眠時間より質のいい睡眠で、すっきりお目覚め!

睡眠時間より質のいい睡眠ですっきりお目覚め!
眠ることでストレスを減らせます。睡眠で大事なのは、睡眠時間よりも目覚めたときに「すっきりした!」と思えること。時間よりも質のいい睡眠が抗酸化力アップにつながります。もちろん、睡眠時間が極端に少ないのはNG。6~7時間は眠るように心がけてください。

④ポジティブな気持ちでテロメア細胞を長く!

ポジティブな気持ちでテロメア細胞を長く!
染色体の寿命を長くする細胞の一つ「テロメア」。これは細胞のタイマーのようなもので、短くなれば細胞は破壊されて老化が進みます。くよくよしないで前向きな人のほうがテロメアが長いことが証明されているので、何事もポジティブにと捉えることが卵子の老化防止につながります。

酸化ストレスは、卵子の老化と関わりがあるほか、シミやしわ、動脈硬化や脳梗塞、がんなどを引き起こす原因とも言われています。卵子の老化対策はもちろん、さまざまなトラブルや病気を防ぐために「抗酸化力アップ!」を意識した生活を始めましょう。

*妊活メディア『赤ちゃんが欲しい 』の記事を再編集しています。

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川崎医科大学、兵庫医科大学大学院卒。日本生殖医学会生殖医療専門医、日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医、臨床遺伝専門医。2016年8月に、妊活をポジティブに乗りきるために知っておきたいポイントと、自らの顕微授精体験をつづった『ポジティブ妊活7つのルール』(主婦の友社)を出版。国内外での学会発表も精力的に行っている。

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