――まさに奇跡の自然妊娠ですね。治療では授からなかったのに、自然妊娠できたのはなぜなのでしょう。
私の場合、治療を休んでノンストレスになったことは大きかったかな、と思います。「やれることは全部やった」と思えたので、スッキリお休みできたのだと思います。
それに、治療を休んでいた間にも体を整えることはずっと続けていました。
――たとえばどんなことですか?
「温活」はずっとしていました。とくによかったのは、お灸です。
お灸って、排卵前はここ、排卵日はここって、時期によって場所を変えてするものなんですって。これがちょっとめんどうなんです(笑)。
でも、同居している義妹が、「Ayaちゃん、お灸しようね~」と毎晩来てくれて、2人でおしゃべりしながらお灸を楽しみました。義妹とは本当の姉妹みたいに仲よしで、支えてくれました。感謝でいっぱいです。
――食事で気をつけたことは?
長年お世話になっている婦人科の先生に「肉より魚」と言われたので、せっせと魚を食べました。青魚には血液サラサラ効果のある脂や、ビタミン・ミネラルもたっぷりなのでおすすめです。
もう一つは甘酒。体を内側からあたため、血流もよくしてくれるそうです。甘酒に含まれる食物繊維やオリゴ糖は腸内環境を整え、免疫力アップにも効果があるそうです。しかも造血作用のある葉酸も含まれるので、妊娠してからも今も飲み続けています。
妊活中に飼った2匹の保護犬は、娘の姉&兄的な存在
――ストレス解消にしていたことはありますか?
ゴルフです。広いホールに出ると気持ちもリフレッシュしますね。それから、わが家の犬、アラレとせんべいが癒やしになってくれました。
――Ayaさんの2匹のワンちゃんですね。保護犬だそうですが、飼い始めたきっかけは?
22年の夏、なかなか赤ちゃんを授からなくて、悩み始めたころにアラレをお迎えしたんです。アラレは赤ちゃんのときに保護された野犬なのですが、施設で会ったとき、私のひざの上で寝てくれて「この子だ!」と思いました。翌年お迎えしたせんべいも保護犬です。
2匹とも本当にかわいくて、ダンナさんとは「このまま授からなかったら、保護犬15匹くらい迎えて大家族になろうか」なんて話しました。そうしたら翌年の夏、“テンテン”が来てくれて、今は「年子の3きょうだい」って感じです。
――3つの病院で治療や検査を受けたAyaさんですが、病院選びで後悔していることなどはありますか?
私の場合、家の近くにあった1つ目のクリニックの先生と相性が悪くて転院したのですが、2つ目、3つ目は家から1時間以上かかる都心のクリニック。治療で頻繁に通うことを考えると、通いやすい場所にあるクリニックがよかったな、と振り返って思いました。
もし私がもう一度治療するなら、1つ目のクリニックに通い、担当の先生をかえていただくと思います。
――今、「赤ちゃんが欲しい」とがんばっている方々にメッセージをお願いします。
同じように赤ちゃんを待っている人でも、一人ひとり事情が違うので安易にアドバイスはできないな、と思っています。それでも私の経験が、もしかしたらだれかの役に立つかもしれないと思って、今回お話しさせてもらいました。
いろいろな情報があるなかで、自分にとって本当にいいと思うもの、信頼できるものをご自身で選択していってほしいと思います。みなさんの妊活、応援しています!
インタビューを最初から読む>>【Dream Ayaさん】3年余りの妊活の日々。2回の顕微授精でも受精卵ができない!【前編】
Profile●どりーむ・あやさん
1987年大阪府生まれ、37歳。2002年「Dream」加入、11年には「E-girls」としても活動を開始、17年卒業。現在はプロの写真家、クリエイターとして活躍中。Instagram @aya_dream04
撮影/瀬津貴裕(biswa.) ヘア&メイク/新井淑子 スタイリング/トリイクニコ(Luana) 取材・文/神素子
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