――それでも無事に採卵できたんですね。
顕微授精まで進み、クリニックで培養して胚盤胞まで育てたあとに移植する流れでした。ところが、採卵から1週間後、クリニックから電話がかかってきて「失敗でした」と言われました。
まさかそんなことある?って、びっくりしました。確かに採れた卵子の数は少なかったんですけれど、「また採卵からやり直しです」と言われたときには、「マジか~」って。つらかったです。
翌月、再び採卵して培養したのですが、1週間後にまたクリニックから電話がきて「失敗です」って淡々と告げられて…。
自分の卵子は受精卵にさえなれないのかって思うと、情けなくて悲しくて、電話を切ってから一人で泣き続けました。
――ご主人は何とおっしゃっていました?
泣いている私の肩をそっと抱いてくれる…みたいな人ではまったくないので(笑)。私が「ダメだった」と言うと、「そうか、じゃあ次だ!よし、次行くぞ!」って。ものすごく明るくて前向きなので、私も助かりました。
彼も傷ついていたと思うんです。でも私の前では決して暗い顔を見せなかった。「Ayaのほうがつらいんだから、オレなんて全然平気だよ!」って。感謝しています。
続きを読む>>【Dream Ayaさん】赤ちゃんにだって、生まれたいタイミングがある。それに気づいてラクになった【後編】
Profile●どりーむ・あやさん
1987年大阪府生まれ、37歳。2002年「Dream」加入、11年には「E-girls」としても活動を開始、17年卒業。現在はプロの写真家、クリエイターとして活躍中。Instagram @aya_dream04
撮影/瀬津貴裕(biswa.) ヘア&メイク/新井淑子 スタイリング/トリイクニコ(Luana) 取材・文/神素子
<あわせて読みたい記事>
●【小森純さんと不育症】下腹部で何かが弾けた感覚があって、トイレに行くとデニムにまで染みる出血。初期の流産でした
●私は41歳、夫は10歳年下。「不妊治療の最短フルコース希望」で始めたものの…【宮崎宣子アナウンサーの40代妊活〈前編〉】