3ページ目(3ページ中) | 〈人気インスタグラマー山口夏実さんの妊活〉双子を妊娠するも、長男とのお別れを経験して【後編】
双子妊娠を喜んだあと、予期せぬ出来事が
妊娠が判明した後は、多胎妊娠による赤ちゃんたちへのリスクを心配しつつも、幸せな日々を過ごしていました。ところがある日、胎児ドッグ検査を受けたときのこと。その際、「臍帯卵膜付着」がわかったんです。
臍帯卵膜付着は、臍帯(へその緒)が胎盤ではなく卵膜にくっつくことで、胎盤から送られるはずの血液や酸素、栄養が十分に赤ちゃんに届かない可能性が高いというもの。でも、わが子たちは無事に体重も増えていたので、その後も経過観察のみで過ごすことができました。
とにかく、赤ちゃんたちが無事に成長することを願いながら過ごし、出産間近になったころ。出産日の4日くらい前だったと思いますが、大量出血に見舞われました。即入院となり検査をすると、長男が失血による貧血ですでに息を引き取っているとのこと。その後、緊急帝王切開となり、次男だけが無事に生まれてきてくれました。
二卵性双生児だったため次男は助かったのですが、長男とのお別れは、生涯忘れられない悲しい出来事です。
さらに、出産から1週間後に父との別れも経験しています。父は5年ほど闘病生活を送っていたのですが、まさかこのタイミングで別れがやってくるなんて。父に孫の顔を見せてあげたかった、抱かせてあげたかったと悔やまれます。
そんなふたつの悲しみが重なり、当時は気持ちがどん底まで落ちましたし、正直、いまだに気持ちの整理がついていません。でも、夫のサポートや、気丈に振る舞う強い母の姿、そしてなんと言っても、この世に生を受けた次男の存在のおかげで、私も頑張らなきゃと、徐々に前を向けるようになった気がしています。
不妊治療や家族との別れを通して、命の重さや尊さを認識
今は子ども中心の生活になり、毎日があっという間に過ぎ去ります。最初のころは夜間授乳や沐浴などの世話で寝不足になることが多く、大変な時期もありましたが、そのぶん、子どもの成長や笑顔に喜びを感じています。
同時に、「もし長男がここにいたなら」という想像や、私のおなかのなかで元気よく蹴ったり、しゃっくりをしていたりした記憶を思い出しては涙が出ます。でも、今はこの記憶を無理に忘れることなく、自分の胸のなかで大切にしながら、次男には次男らしく成長していってほしいと願っています。
次男の成長を目にしているなかで、命の尊さをひしひしと感じますし、「この子に弟や妹がいて、さらに学び合える関係がつくれたらなぁ」と考えることもあります。でも、今も帝王切開の傷が少し痛むときがあるので、今後に関しては、焦らず準備をしていければと思っています。
「子どもはまだ?」という言葉の撲滅運動をしたい!
私は比較的、何事も効率よくスピーディーに進めていたほうですが、それでもゴールが見えないなかでどうしても、「いつ終わりが来るのか」と不安になりました。特に、移植をしても着床しないことが数回続いたときは、出口の見えない暗いトンネルの中にいるようでした。
そんなときに、周囲から「子どもはまだなの?」という言葉を幾度となくかけられ、「こっちが聞きたいよ…」と内心で思っていたものです。そんな経験をして、「『子どもはまだ?』という言葉の撲滅運動をしたい!」と考えるようになったくらいです。
不妊治療期間は約2年に及びましたが、今振り返るとどんな状況でも、早め早めの判断を意識していたことはよかったなと思います。例えば、治療のステップアップや転院。人工授精から体外受精へのステップアップも早かったし、転院も潔く早々に。もちろん、ケースバイケースなので一概には言えませんが、私にとってはそれが正解だったなと。現状をしっかり把握することで、むだに杞憂せずに“やるべきこと”がわかり、安心感を得られました。
妊活はどうしても孤独になりがちですが、仲間がいることを忘れないでほしいなと思います。そして、できる限り、ストレスを軽減した生活を意識することが大切かな、とも。完全なストレスフリーは不可能ですが、減らすことはできるのではと考えていて。たとえば、おいしいものを食べたり、お気に入りの場所へ旅行に行ったりと、好きなことを楽しむ時間は不可欠!
生きていればつらいことや悲しいことはいろいろあると思いますが、「ひとりじゃないよ!一緒に前を向いて歩いて行きましょう!」と、みなさんにお伝えしたいですね。
インタビュー前編から読む>>〈人気インスタグラマー山口夏実さんの妊活〉不妊治療は効率・スピード重視!結果が出なければ“即切り替え”【前編】
PROFILE●山口夏実(やまぐちなつみ)さん

1991年生まれ。ヘアサロン「アフロート名古屋」で美容師として勤務しながら、美容インスタグラマーとしても活躍。「自然にデカ目になれるメイク方法」「無敵肌の作り方」など、メイク投稿をインスタグラムなどのSNSで精力的に投稿している。本業の技術を活かしたヘア投稿も人気。得意な料理に関する投稿をアップすることも。インスタグラム@natsumi19910625
取材・文/濱田恵理
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