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しかし、育児参加といってもうわべだけ。

おしっこだけのときのおむつ交換はしてくれるようになりましたが、うんちのときは見て見ぬふりです。飲食店に行っても真っ先に自分が食べる、公園に行ってもスマホばかりいじる。しかし、道行く人に「かわいいね~」と声をかけられると、「そうなんですよ~」とうれしそうに返し、抱き上げて世話し始める…。

夫が「今日会社でイクメンって言われちゃった」と報告してくることもありました。

このころには、その度に「ちょっと手を出したくらいで…」と冷たく返していました。本当は中身のない育児しかできないくせに。息子はあなたの評価を上げるためのアクセサリーじゃないんだから!ずっとそう思っていました。

関係修復までに○年かかりました

ギクシャクした関係は息子が2歳半になっても続いていました。しかしこのころ、夫の様子に変化が見られます。

あとで聞くと、子どもが4人いる同僚に「産後妻が豹変してしまって会話も最小限しかしていない」「自分には何が足りないのか」と相談したそうです。

「産後ホルモンの影響でイライラするのは当たり前のこと。それをしっかりサポートしてあげないと」「奥さんだって初めての育児。自分ばかりがわからない、できないでは通用しない」「育児や家事を手伝うのではなくて、自分がメインでやるくらいの気持ちがないと」など、パパの立場でたくさんのアドバイスをくれたようです。

息子が3歳になるころには、夫は育児も家事も自然にこなすようになっていました。これがきっかけとなって、夫婦の会話も少しずつ増えていきました。そして5歳になるころには、夫婦2人でデートしたり手をつないだりすることも再びできるようになったのです。

夫婦仲が回復してもセックスは無理…でも2人目がほしい

夫婦仲が回復してきたころ、私は2人目がほしいと考え始めました。

しかし、私たちはこの時点で5年間セックスしていません。いざセックスをするとなるとつらくなってしまい、結局できずにいたのです。

もし無理にセックスされていたら、また生理的に受けつけなくなってしまっていたかもしれません。しかし、夫はその状況を受け入れて、せかすことなく待ってくれていました。

ある日、私は「やっぱりセックスは無理かもしれない。でもあなたとの子どもがもう1人ほしい」と正直に夫に伝えました。せっかく待っていてくれたのに、この一言で傷つけてしまうかもしれない…と思いながら。

「最近、育児や家事をするようになって思ったんだけど、息子が小さいときは本当にダメな父親・夫だったと思っている」夫が話し始めました。

「あんなに2人で楽しく過ごしていたのに、出産を機にあなたが変わってしまったと感じて寂しかった。でも、変わらなきゃいけないのは当然のことで、自分だけが追いついていないだけだった」

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