2ページ目(2ページ中) | 「私ばっかり!」「夫に対してイラッ」不妊治療のしんどさ、どう乗り越える? 【産婦人科医YouTuberのリアル妊活】
気持ちを伝える努力を惜しまないで
私の夫はかなりひょうひょうとしたタイプで、私が泣き言を言っても「確率の問題だから、一回で成功するとは限らないよ」と理詰めの言葉を返してきたりして。彼の冷静さに支えられた面もありますが、「もうちょっと寄り添ってくれてもいいのに」とムッとしてしまうことも。
「あなたの言動がストレスになっている可能性もあるから、もっとやさしくしてください!」とはっきり言ったこともあります(笑)。夫は言い争っても仕方ないと思ったのか、「わかった」と言っていましたが、私は気持ちを言葉にできて少しすっきりしたかな。
治療の中心は基本的に女性で、どうしても女性の負担のほうが大きいのが不妊治療です。「私ばっかりつらい!」と不公平感を感じたことのある不妊治療経験者は多いと思いますが、実際に女性ばっかりが大変なんですよね。
男性はその大変さを体験していない分、なかなか理解できないことも、ピンとこないこともあるのだと思います。察してもらうのはむずかしいので、きちんと「してほしいことは言葉にして伝える」ことも大事なポイントだと思います。
人生の選択肢を広げる卵子凍結
最後に、卵子凍結について、お話をしたいと思います。
結婚前やパートナーがいなくても20代、30代前半のうちに卵子を凍結しておく、「社会的卵子凍結」も少しずつ浸透しつつあります。
女性の社会進出が進み、初婚年齢も上がっています。女性のキャリアと妊娠・出産をどう両立するかは、社会全体の課題だと思います。
もちろん卵子を凍結しておけば、必ず妊娠できるわけではありません。でも、30代後半、40代になってから妊娠を希望するときにも、凍結卵があれば可能性は高まります。それってすごいことですよね。
また、子宮内膜症が悪化したり、婦人科のトラブルなどで妊娠しにくいことがわかった場合にも、凍結卵の存在があれば希望になります。もし私がいま20代で結婚をしていなかったとしたら、卵子凍結をしていると思う!
女性が安心してキャリアを積むためにも、今後、さらに広まっていくことを期待しています。
取材・文/浦上藍子
〈あわせて読みたい記事〉
・【産婦人科医YouTuberの妊活体験】37歳で不妊治療クリニックを受診。病院選びの3つのポイントとは?
・Love Me Do激推し!2024年下半期に「絶対行きたい!」パワースポット&子宝スポット10選
・「すぐ授かりそうなのにね」「旦那さんが下手なの?」【私の8年間の妊活ハラスメント実録】
\\あかほし会員ならプレゼント!//
あかほし会員には妊活情報誌の最新号を1人1冊お届けします!
詳細はコチラ▶『あかほし会員登録(無料)ページ』
新規会員登録、アンケートより住所を登録ください。登録いただいた住所にお送りします。
※お送りのスケジュールはこちらを確認ください
※認証コードのメールが届かない場合、「迷惑フォルダ」「削除フォルダ」「スパムフォルダ」等に自動的に振り分けられてしまうことがありますので、ご確認ください。
ログイン後、アンケートより送付先の住所登録をお忘れなく!
関連タグ
「山王ウィメンズ&キッズクリニック大森」院長。1984年東京都出身。2009年に東邦大学医学部を卒業後、東邦大学医療センター大森病院産婦人科、東邦大学医療センター大橋病院を経て、2024年6月に独立開院。産婦人科に、小児科や内科、泌尿器科も併設し、赤ちゃんから高齢まで一生にわたるヘルスケアができるクリニックに。2023年に体外受精により妊娠・出産し、双子のママに。〈産婦人科医YouTuber〉としてSNSで医療情報の発信を行っている。
YouTube●https://www.youtube.com/@renatkhsh
Instagram●https://www.instagram.com/swkcomori/
- 24時間
- 月間
-
1【不妊治療スペシャリストインタビュー】〈立川ARTレディースクリニック〉院長・右島富士男先生2〈アラフォー妊活〉婦人科系疾患や2人目不妊など40歳前後に多い不妊原因にきめ細かい対応をめざす【にしたんARTクリニック】3〈アラフォー妊活〉体外受精の保険適用回数を考えて治療を進めることが大切【神奈川レディースクリニック】4【全国おすすめ子宝祈願】2024年絶対行くべき最強子宝スポット20選〜妊娠しましたレポ続々!5【不妊治療スペシャリストインタビュー】〈神奈川レディースクリニック〉胚培養士・鈴木亮祐さん6【排卵日検査薬】写真つきリアル体験談!実際に使ってみてどうだった?妊娠しましたレポートも7流産の原因は?自覚症状はある?防ぐことはできる?「自分を責めたり思い詰めたりしないで」【医師監修】8会員限定妊娠9週の壁?流産が怖い…どうしたら乗り越えられますか?【医師監修】92024年下半期の授かり運/リマーナすずの妊活占い10「流産」と診断されたら、手術が必要? 次の妊娠まで、どれくらい待ちますか?【医師監修】
-
1【全国おすすめ子宝祈願】2024年絶対行くべき最強子宝スポット20選〜妊娠しましたレポ続々!22024年下半期の授かり運/リマーナすずの妊活占い3【排卵日検査薬】写真つきリアル体験談!実際に使ってみてどうだった?妊娠しましたレポートも4〈アラフォー妊活〉婦人科系疾患や2人目不妊など40歳前後に多い不妊原因にきめ細かい対応をめざす【にしたんARTクリニック】5「今月もダメだった…」34歳で授かるのって難しいのかな。会社で評価されても私の心は晴れなくて【30%~私の妊カツ~】#1(前編)6【不妊治療スペシャリストインタビュー】〈立川ARTレディースクリニック〉院長・右島富士男先生7「避妊してないのに妊娠しない。つまり私は…」妻の訴えに年下夫は【30%~私の妊カツ~】#5(前編)8【精液検査の体験記】「なんだかんだで採精室にワクワク!」人気ブロガーが赤裸々レポート!9「仕事が生きがいなんじゃない?」結婚5年目。年下の夫との仲はいいけれど、たったひとつ足りないものがあって【30%~私の妊カツ~】#1(後編)10「健康な30代でも1年以内に妊娠する確率は30%前後」そんなこと知らなかった【30%~私の妊カツ~】#6(前編)