3ページ目(4ページ中) | 卵子凍結のメリット・デメリットは? 知っておきたい基礎知識【専門医監修】
基礎知識
2024/07/30 公開
2024/07/31 更新
卵子凍結は何歳ぐらいまでに行っておくのがいいの?
卵子凍結は、若い年齢時の卵子を残しておけることが大きなメリット。では、「若い年齢」の目安は、何歳ごろと考えればいいのでしょうか。
一般社団法人日本生殖医学会が2013年に発表した「未受精卵子および卵巣組織の凍結・保存に関するガイドライン」では、「40歳以上では十分な数の卵子を採卵することがむずかしい」として、推奨されていません。
一方、日本産科婦人科学会が2021年に発表した「体外受精・胚移植等の臨床実施成績」によると、体外受精や顕微授精などの高度生殖補助医療(ART)における妊娠率は35歳以降急激に低下。それとともに、流産率が上昇することがわかっています。
そのため、40歳未満まで、可能であれば35歳ごろまでに卵子凍結を行ったほうがいいでしょう。いずれにしても卵子は若いに越したことはありません。
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監修
浅田 義正先生理事長
監修
浅田 義正先生理事長
医療法人浅田レディースクリニック理事長。
より短い治療期間で妊娠という結果を出すため、エビデンスに基づいた治療や痛くない不妊治療・痛くない採卵を行なう。1982年名古屋大学医学部卒業。88年名古屋大学医学部附属病院産婦人科医員として不妊外来を担当。95年同病院分院でICSIによる治療開始。同年日本ではじめて精巣精子を用いたICSIによる妊娠例を報告。2004年浅田レディースクリニック(現・勝川クリニック)開院、10年浅田レディース名古屋駅前クリニック開院、18年浅田レディース品川クリニック開院。著書に『名医が教える最短で授かる不妊治療』『女の子が知っておきたい卵子のハナシ。』がある。
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