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生活習慣病がある場合の妊娠リスクを知っておこう【将来のために今からはじめるプレコン】

2024/10/02 公開

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将来どんな選択をするかに関わらず、知っておきたい妊娠のこと。正しい知識をもつことも「プレコンセプション」のひとつです。加藤レディスクリニック 院長 加藤恵一先生に教えてもらいました。

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トラブルの危険性が高まる「生活習慣病」

生活習慣病をかかえていると、妊娠中や出産時のトラブルの危険性が高まります。毎日の生活を見直して、改善をめざしましょう。

●高血圧

妊娠中の血圧上昇は危険

妊娠すると母体の血液量は、妊娠前の最高1.5倍まで増加します。もともと高血圧の人は血管の許容範囲が狭く、生命に危険が及ぶレベルの高血圧にさらされる可能性があります。妊娠中に血圧が上昇した場合、胎児の発育が十分でなくても妊娠のターミネーション(終了)が必要となります。

そのため加藤レディスクリニックでは、血圧に問題がある方には、不妊治療の開始前に産科のある総合病院で診察をしていただき、妊娠の許可を得てから不妊治療を開始することにしています。

●糖尿病

血糖のコントロールが必要

糖尿病の女性がしっかりとした血糖コントロールが行われていない場合に妊娠すると、流産率の上昇や胎児の心奇形が増加することが知られています。

糖尿病の人は内科の主治医と相談し、計画性を持った妊娠が必要です。生まれてくる赤ちゃんのためにも、しっかりと血糖コントロールをしましょう。

●肥満症

妊娠率や流産率にも影響する

肥満症の場合、流産率や早産率は上昇し、体外受精の成功率が低下することがわかっています。妊娠に向けて、毎日の食事や適度な運動により、適正体重に近づくように心がけてください。食事の内容や量、間食など、生活習慣の見直しが大事です。

また、急激なダイエットはホルモン分泌に影響する場合があるなど逆効果ですから、気をつけましょう。

自分の適正体重を知りましょう!

あなたの適正体重は?計算方法を紹介します。

適正体重(BMI・22を基準とする)
=身長(m)× 身長(m) × 22

例:身長160㎝の場合
1.6(m) × 1.6(m)× 22= 56.32㎏(約56㎏)

適正体重から1日の摂取カロリーの目安を計算することもできます。

食事の目安(1日の総摂取カロリー)
=適正体重 × 30(kcal)

例:身長160㎝の場合
56 × 30=1680(kcal)

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体外受精・不妊治療専門クリニック加藤レディスクリニック監修
『KLCメソッド入門 心と体にやさしい不妊治療』


累積出生児数は6万人以上、日本トップの治療件数実績を誇り、妊娠をめざす女性の「最後の砦」と呼ばれる東京都新宿区にある加藤レディスクリニック”KLC”。
KLCメソッドは「自然周期・低刺激周期治療」。排卵誘発剤の使用をかぎりなく減らし、排卵される1個の卵を大事に。赤ちゃんをはぐくむ体である母体を大切に治療が進められています。そんな加藤レディスクリニックのすべてがつまった1冊です。

監修
監修

金沢大学医学部卒業。国立金沢病院、国立病院東京災害医療センター、New Hope Fertility Centerを経て、2007年より加藤レディスクリニック勤務。2013年院長に就任。できるだけ自然に近い形での妊娠をめざす「自然・低刺激周期」の体外受精を実践している。日本受精着床学会理事。

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