英語ができないまま挑んだアメリカでの不妊治療!子宮内膜の厚みなんて、気にしないのがアメリカンスタイル?日米で治療を経験して思ったこと【元NHKアナ&気象予報士・関口奈美さんが双子のママになるまで】
「私の30代は不妊治療一色でした」と語るのは、気象予報士・防災士で、2020年までNHK首都圏ネットワークなどに出演していた女性アナウンサー・関口奈美さんです。
そんな関口さんの妊娠・出産までの道のりをお届けしている短期連載、最終話です。グレードの低い卵を戻した結果は・・・?
●関口奈美さんプロフィール
気象予報士・防災士。NHK首都圏ネットワークと首都圏ニュース845、土日祝日の気象情報などを担当した。
2021年1月に渡米し、現在はボストン在住。2022年12月に双子を出産。
【連載】関口奈美さんの今までの妊活について
>第1回「渡米が決定!日本にいるうちに妊娠したい!」
>第2回「気づけば職場で妊娠していないのは私だけ…」
>第3回「アメリカの女医に言われた衝撃の言葉」
判定日に異常に高いhCG値…どうして?
できた胚盤胞のなかで一番グレードが低い胚の移植とタイミング法を並行してトライした周期、いよいよ判定日に。
今まで、判定日前にはうっすらピンク色の出血があって、そのうちに本格的な生理が始まるというのがお決まりのパターンでした。このときもピンク色の出血があり、「ダメなのかな…」と重い気持ちのまま病院へ。
アメリカでは判定日に血液検査、翌々日に再度血液検査をし、その後、エコーで診察となります。このときも同じように血液検査をしたところ、hCGが異常に高い数値に!
これまで判定日のhCGの値は基準以下ばかりで、着床しかけた形跡すらない数値だったので驚きました。
着床したことは間違いないと思いましたが、ネットで調べると高すぎる数値の場合は、双子か胞状奇胎が考えられると書かれていて、着床したうれしさよりも、不安な気持ちのほうが大きかったです。
友だちファミリーとグランピングへ。妊娠25週目ごろです。
実は、体外受精と自然妊娠の…!
その後のエコー検査で、「双子である」ということがわかりました。
子どもは2人欲しいと思っていましたが、年齢的に無理かもと思っていたので、2人同時に授かれたのは本当にうれしかったです。仕事中の夫にLINEで報告したところ、すぐに電話があって、すごくテンションが高くて、うれしさが伝わってきました。
そして、実は実は…二卵性の双子ということもわかりました。移植で戻した胚は1個…、つまり、一人は念のためにとったタイミングでできた自然妊娠。どちらが体外受精でどちらが自然妊娠かは、今もわからないままです(笑)。
双子のエコー。ほんとうに二人がぎゅっと入っていて、双子を授かった実感が湧きました。
産後5日目に双子の低体温が発覚→緊急入院に
出産はアメリカで、36週のとき経腟分娩で行いました。こちらでは、産後2日で退院です(汗)。2人とも2000gちょっとの未熟児だったのですが、アメリカでは経腟分娩の場合、基本的に産後2日で退院となります。
幸い私の体は元気だったのですが、家に戻ってからは子どもが泣いてばかりで…ほんとうに大変でした。
一人目を産んで、10分後に二人目を出産。直後の双子ちゃん(病院にて)
産後5日目に小児科検診があったのですが、そこで双子の低体温が発覚し、大病院へ救急搬送され、そのまま入院することに。
4日間の入院でしたが、異国で未熟児の双子を育てることは、ほんとうに覚悟がいることだと痛感しました…。
夫が育休を取ってくれたり、お友だちが手作りのご飯を順番で持ってきてくたりしれました。産後は家に引きこもりがちになり、「産後うつ」になるケースも多いと聞いていましたが、毎日のように友人が訪ねてきてくれ、「助けが必要ならなんでも言って」と言ってくれたので、精神的にとても助けられました。
アメリカでの不妊治療費は日本とくらべて…
アメリカでの治療の心配事の一つが、費用面でした。
–{日本での不妊治療とくらべてどうだった?}–
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