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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 基礎知識コラム もしかして「黄体機能不全?」と思ったら今すぐしたい3つのこと【経験者の体験談つき】

もしかして「黄体機能不全?」と思ったら今すぐしたい3つのこと【経験者の体験談つき】

2020/06/27 公開
2024/04/13 更新

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ホルモンバランスの乱れは不妊につながることが。
基礎体温のグラフを観察すると見えてくるトラブル、「黄体機能不全」について知っておきましょう。

着床の準備をしてくれる黄体ホルモンが減ってしまう黄体機能不全って?

黄体機能不全とは、女性ホルモンのひとつである黄体ホルモンの分泌が不十分で、子宮内膜が厚くならず、受精卵の着床を妨げてしまう病気です。

そのままにしておくと不妊の原因はもちろん、反復流産や、習慣流産にもなりやすく、不妊に悩む人の10~50%、反復流産の人の25~60%が黄体機能不全だといわれています。

黄体機能不全になると、タイミング法や人工授精はもちろん、体外受精(顕微授精)での胚移植の際も着床・妊娠の継続が困難になるため、妊活中の人は治療が必要です。

黄体ホルモンは下図のような流れで排卵後、卵巣にできる黄体から分泌されるホルモンです。分泌量に異常があると、基礎体温のグラフが通常と異なったり、月経異常が起こります。「おかしいな」と思ったら、なるべく早く検査を受けましょう。

>>『黄体機能不全』をどこよりも詳しく解説【不妊治療専門医監修】

「黄体」から妊娠に必要なホルモンが分泌されるまで

卵巣で卵子が発育

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脳から黄体化ホルモンが分泌される

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排卵して卵巣に「黄体」ができる

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「黄体」からホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)が分泌される

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子宮内膜が厚くなり、体温が上昇する

基礎体温が「黄体機能不全」のサインのひとつです

黄体機能不全はホルモン分泌のトラブルのため、基礎体温のグラフや月経の状態から気がつくことも。特に高温期の状態や経血量に注意を。

黄体機能不全になると…

子宮内膜が厚くならない⇒受精卵が着床しにくくなってしまう

子宮の収縮を抑える黄体ホルモンが少なくなる⇒子宮収縮が起こりやすくなり、流産しやすくなる

月経異常が起こる⇒経血量が減ったり、高温期に不正出血が起こる

基礎体温をチェック!高温期が10日間以下なら、一度病院で検査を!

黄体機能不全は大きな自覚症状がないため、基礎体温表がトラブル発見のサインに。
高温期の様子など、下のグラフを参考にまずはチェックしましょう!

一般的な基礎体温のグラフ

黄体機能不全には自覚状がありません。そのため基礎体温のグラフや不妊治療の検査ではじめてわかることが多いです。

通常、基礎体温は低温期と高温期の2相になり、それが一定のサイクルで繰り返されます。

月経が始まると約2週間は体温が下がる低温期になり、排卵すると体温が上昇。次の月経までの約2週間(14日間)は高温期が続きます。

黄体機能不全の人はこの高温期の時期が短いのが特徴で一般的には10日以下の場合は病院での検査が必要といわれています。
また、高温期と低温期の温度差が0.3度未満であるといった場合もトラブルがひそんでいる可能性があります。
そのほか月経の状態も通常とは異なる場合が。月経血の量が減ったり、月経日数が短くなるといった症状があれば、一度病院で検査を受けましょう。

検査は一般的な婦人科、産婦人科のほか不妊治療専門病院でも受けられます

病院の検査では基礎体温表のグラフ、血液検査などで黄体機能不全かどうか診断をします。

血液検査は排卵後5~7日目に採血をして、血中の黄体ホルモン(プロゲステロン)値を調べます。また、子宮内膜日付診を行なうこともあり、これは血液検査と同じく高温期の5~7日ごろに子宮内膜を少量採取して、組織の状態から排卵後何日目の状態かを診断するもの。

実際の排卵日からの日数と2日以上のズレがある場合は黄体機能不全と診断されます。

妊娠への近道となる治療は積極的に受ける

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監修
監修

1987年慶應義塾大学医学部卒業。89年から高度生殖医療に従事。子宮鏡下手術、腹腔鏡下手術による子宮筋腫、子宮内膜症、子宮内膜ポリープの解消・改善を積極的にはかる。妊娠困難症例に対して新しい治療法で対応。荻窪病院虹クリニック院長をへて、2018年2月に明大前アートクリニックを開院。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。日本産科婦人科内視鏡学会評議員。

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