【小松みゆき】わたしが49歳で妊娠できた3つの理由。超高齢不妊治療の壮絶を強く、明るく語ります。
49歳という超高齢・顕微授精14回を経て妊娠・出産した女優の小松みゆきさん。それを可能にしたのは、PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)や子宮鏡検査など、自分で不妊検査や治療法を次々に調べて積極的に動いたこと。そして何より、つらい不妊治療も興味津々で前向きに楽しんでしまう、“強さ”と“明るさ”でした。
小松みゆきさんの妊活History
39歳 結婚
41歳 自己流タイミング法開始
42歳
婦人科で簡単な検査、精子検査。
不妊専門科もある病院でタイミング法、人工授精、卵管通水検査。転院し、はじめての体外受精
43歳
初の不妊治療専門病院へ。自然周期の体外受精、化学流産を経験する
44~45歳
転院を重ねる。PGT-A(着床前染色体異数性検査)を受ける
47~48歳
子宮内膜炎が判明。子宮内ポリープの手術を2度受ける
49歳
顕微授精による凍結胚盤胞移植で妊娠
40代の妊活・不妊治療は時間との闘い。私みたいに遠回りしないで
42歳で本格的に不妊治療をスタートし、49歳で妊娠することができました。現在50歳で乳飲み子を抱えて育児に奮闘しています(笑)。
「なぜその年齢で妊娠できたの?」とよく聞かれるのですが、大きな理由は3つあると思います。
1つ目はいわゆる着床前検査、2つ目は子宮鏡手術、3つめは生活改善で筋肉をつけたこと。順を追って説明しますね。
私は8年間で7つの病院にかかりました。治療方針も病院によって違うし、年齢的に同じことをのんびりくり返す余裕もなかったので、いろんな方法をどんどん試して納得したかったから…。今ほど情報がなく、私は遠回りばかりしてしまいましたが、40代は時間との闘い。
近所の産婦人科でのんきにタイミング法を試している場合じゃありませんでした(笑)。
ですから、高齢のかたははじめから最先端の治療を受けられる専門クリニックに行くことをおすすめしたいですね。
PGT-Aを受けて妊娠の確率が高い卵だけを戻す選択
40代半ばになり、顕微授精の移植も10回を超え、流産も3回くり返しました。
でもなかなか諦められず、ほかにできることはないかと探して見つけたのが、その当時は海外で行われていた「PGT-A」でした。当時はまだ試験段階で、実施している病院を探すのも大変でした。
最近は国内でも増えていて、流産を2回以上くり返したか、体外受精を2回以上しても結果が出なかったケースは検査の対象になると報道されましたね。それを見て、私は思わず手を叩いて喜んじゃいました(笑)。
今後、この検査がもっと広まって、不妊に悩む人の助けになればと願っています。特に年齢が上がるほど、染色体異常の確率も上がり、なかなかいい卵子は出てこないと実感したので、妊娠の可能性の低い受精卵を何度も移植するのではなく、PGT-Aをしてほしいなと思います。
私の場合、事前に審査を受けて、4つの受精卵を胚盤胞まで育て、すべてPGT-Aに出しました。
そのうちの1つに、奇跡的に染色体も正常でいい形の卵があり、とても驚きましたね。この診断にパスした卵は妊娠の確率もかなり高いということでしたから。
採卵の前に手術着に着替えて、自撮り。
それを自分のブログにもアップしました。採卵のたびにペディキュアをとるようにいわれたのがちょっとめんどうでした…。
★PGT-Aとは?
着床前胚染色体異数性検査。
体外受精で得られた胚の細胞の一部をとり出して、染色体の数に異常がないと思われる胚を子宮に戻すものです。(「はじめての不妊治療 体外受精と検査」より)
①流産を2回以上くり返している、
②2回以上体外受精をしても妊娠しなかった、
③夫婦いずれかに染色体の形の異常がある、
という3つのケースに認められるという方針が、日本産科婦人科学会により発表された。
子宮内ポリープと子宮内膜炎を知らずに妊活していた5年間!
すでに45歳だったので、これが最後になるだろうし、自分の体を完璧な状態で移植に臨みたいと思い、子宮の検査を受けることにしました。
私は中学生のころから生理痛がひどく、救急車で運ばれたこともあり、生理の期間は鎮痛剤を20錠飲み切るくらい。
過去にも受精卵を移植するときに、先生が子宮内のエコーを見ながら、「あれ?何かここにあるね~」とおっしゃったのがずっと気になっていて、きちんと調べたい!と思い、子宮鏡検査をしてくれる病院を自分で探しました。
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