【不妊治療ナビ】9,755組の妊娠実績を誇る名医が妊活のベストルートを案内します
最近では、5.5組に1組ものご夫婦が、「赤ちゃんができない」という悩みを抱えているといわれています。『赤ちゃんが欲しい』では、悩みをかかえる読者さんの気がかりや疑問に信頼できるドクターからのお答えを誌上やWEBでご紹介しつづけています。
なかでも、『赤ちゃんが欲しい』創刊当初より相談に親身な回答を寄せてくださっているドクターのおひとりが山下レディースクリニックの院長・山下正紀先生です。
そんな山下先生の新刊『最新!不妊治療ナビ』。赤ちゃんが欲しいと願う方々のさまざまな不妊治療・妊活の疑問や不安にとことんお答えしています!
不妊に関するその不安や悩みは、決して特別ではありません
「赤ちゃんを希望する年齢、特に女性の年齢が、昔に比べるとだいぶ高くなっていることもあり、悩まれるご夫婦は年々増える傾向にあります。決して、特別ではありません。
みなさんは、赤ちゃんが生まれれば、きっととてもやさしいお母さんやお父さんになられるはずです。そしていろいろ悩み、苦しみ、遠回りをした分だけ、命の誕生のすばらしさも、より一層深く感じとることができるでしょう。
後悔しない判断を下すためにも、まずは自分たちのおかれている状況をよく知りましょう。不妊治療には時間的なリミットがありますが、まだゆとりがありそうですか?
女性は35歳を過ぎると卵子が加速度的に老化し始めます。男性も加齢による妊娠力の低下はありえます。
漠然と「そこまではしたくないなあ…」と感じて治療をためらっているだけで、実はどんなことをするのか知らないということはありませんか?治療をきちんと理解したうえで決断しましょう。
山下レディースクリニックの開院から約四半世紀、多くのかたがたとのかかわりの中で、これまでの妊娠例は1万に近づいています。現在も最前線で日々治療にあたっている私の、経験や知見に基づく最新の情報を、この本を通じてお伝えすることが、みなさんの今後の治療の道しるべとなることを心から願っています」(山下先生)
自己流で授からない…!クリニックでタイミング指導を受けるべき?
半年から1年くらいトライして妊娠しなければ、不妊治療クリニックの受診を考えましょう
「排卵のタイミングにうまく合った夫婦生活がもてても、必ず妊娠が成立するわけではありません。特に問題のないご夫婦でも、ワンチャンスあたりでの妊娠率はせいぜい30%程度といわれています。
自己流のタイミング法を行うのは、20代から30代前半までなら半年から長くても1年以内、30代半ば過ぎなら半年以内を目途に考えるのがいいでしょう。早く子どもを希望しているなら、年齢にかかわらず早めの受診を」

詳細データも満載!「人工授精での妊娠率が知りたい」
人工授精はタイミング法より精子と卵子の出合いに有利な方法です
「人工授精の1回あたりの妊娠率は、おおよそ5~10%とされていて、5回の累積妊娠率でも30%程度と考えられます。私のクリニックでは、過去4年間のデータでは、10.1%でした。
妊娠率が高めな理由としては、人工授精を実施するタイミングの厳密な見きわめと、排卵誘発剤(飲み薬)の効果的な併用によるものと考えています。

人工授精とタイミング法のどちらが妊娠率が高いかという質問についてですが、一般的に考えれば、人工授精のほうがステップの高い治療ではあります。
妊娠率は一概には言えませんが、子宮の奥に濃縮した精液を注入するため、精子が卵子と出合いやすいという点で人工授精が有利です。ただ人工授精は、言ってみれば、精液を子宮内に注入するだけの治療です。卵のピックアップ障害など、妊娠しにくい理由がほかにあれば、それほど効果的な治療とはいえません」
強い排卵誘発剤を使わないで採卵する方法もあると聞きました
強い卵巣刺激でも卵が育たない場合は低刺激周期の体外受精も選択肢のひとつ
「卵誘発剤をまったく使わない体外受精もあります。しかし、この自然周期と呼ばれる体外受精が可能なのは、女性側の排卵に問題がなく、十分に成熟した卵子がとれる場合です。
排卵誘発剤による体への負担がないことと、薬を使わないため、費用が安くすむことがメリットですが、妊娠の可能性は残念ながら極端に低くなります。」
このほかにも、
・いい胚かどうかを、どう見きわめるの?
・受精卵を凍結すると質が落ちませんか?
・顕微授精はどんな場合にむく治療?
・40歳でも治療すれば、妊娠できる?
など、体外受精・顕微授精に関するさまざまなギモンも網羅しています。

細かなギモンあれこれにもQ&A回答!
妊娠の仕組みや、治療の進めかた、各ステップの基本知識のほかにも、主治医に聞けなかった、誰に聞いていいのかわからない、そんなギモンや不安にも山下先生がお答え!
▼書籍の内容をちょこっと見せ


『最新!不妊治療ナビ』
目次
第1章 できれば自然に―タイミング法―
第2章 体の不安と気がかり
第3章 検査の疑問を解決<
第4章 人工授精
第5章 体外受精と顕微授精
第6章 35歳以上の処方箋
第7章 男性不妊
山下レディースクリニック 院長・山下正紀先生

1980年奈良県立医科大学卒業。京都大学医学部産婦人科入局。オーストラリア・アデレード大学で体外受精の基礎を学び、舞鶴市民病院にて近畿初のGIFT法による妊娠に成功。体外受精のスペシャリストとしてのキャリアをスタート。90年より神戸中央市民病院勤務。97年に神戸・三宮に山下レディースクリニックを開業。以来25年にわたり関西をベースに生殖医療界を牽引。『赤ちゃんが欲しい』創刊時より、誌上での読者相談に親身な回答を寄せる名ドクター。著書に『赤ちゃんが欲しい なんでも相談室』(主婦の友社)。https://ylc.jp/
<山下先生の監修記事を読む>
「どうして…」夫にも私にも原因が見当たらないのに妊娠できません
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