不妊治療クリニックに夫婦で行くまでが長かった【働きながらの妊活・不妊治療/素敵なあの人インタビュー】
働きながら妊活・不妊治療に励む女性はたくさん。とはいえ、時間の捻出や体力などの不安に悩まされるケースがあるのも事実です。そこで実際に仕事と妊活を両立した女性に、つらかったことやうれしかったこと、当時の気持ちを深掘り取材しました!
4回の人工授精をへて体外受精へ
迷走期間も乗り越え、妊娠をかなえられました
迷走期間も乗り越え、妊娠をかなえられました

シンシア・ガーデン
プレス・藤巻沙織さん
フルタイムでプレスの仕事をしながら、約3年間妊活にとり組んだ藤巻さん。そのうち不妊治療期間は約8カ月。仕事をしながらの人工授精4回&体外受精1回の経験を聞きました。
不妊治療クリニックに夫婦で行くまでが長か った
30歳で同じ年の夫と結婚し、何となく「いつ赤ちゃんができてもいいな」と思い、自己流のタイミング法からゆるくスタートしました。1年ほどたったころ、不妊を疑い始め生理日管理アプリを夫婦で共有、夫も協力的でした。
でも、2年近くたっても成果が出ず、近所の産婦人科で自分だけブライダルチェックを。異常なしと診断されたので、次は夫に検査に行ってほしいとお願いしました。
でも、夫は「なぜ自分が行くのか?」と…。「お願いだから、とりあえずクリニックに行って‼」と泣いて懇願した私(苦笑)。
それでもなかなか理解してくれない夫がクリニックに行くことを決めたきっかけは、不妊治療経験のある友人から不妊治療の話を聞いたことでした。そこで不安が解消され、気持ちが前向きになったのか、念願かなって夫婦で専門クリニックへ行けました。
その後は人工授精に4回トライ、そして体外受精にステップアップ。4つの卵を採卵し、そのうち1つが4AAの凍結胚盤胞となり、それを移植し、幸運なことに妊娠できました。夫婦ではじめてクリニックに行ってから8カ月後のことです。
私の職場は女性がほとんどで、不妊治療を経験したスタッフも多く、それを理解している先輩・同僚も多くいたので「今こんなことしているんです!」などと話したり、談していました。体外受精前には、「これ、よかったよ!」と教えてもらった鍼灸やデトックスアイテムなども積極的にとり入れたりして。
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どんな妊活・不妊治療でも自分が明るい気持ちでいられるか

うまくいくかわからない…などの理由で、職場に治療中であることを言いたくないという人もいると思います。
でも、私はふさぎ込んで落ち込んでしまうよりも、先輩や同僚にひとつの日常の話題として明るく話してしまったほうが気がラクだなと思ったことも、治療をオープンにしていた理由のひとつでした。
約3年間の妊活期間を思い出すと、自己流のタイミング法を試していたときは半信半疑ながら、ネットの口コミなどを読みあさって、さまざまなことを手当たりしだいに試してみたりして…。この迷走期間がいちばん不安定だったかもしれません。
だから、夫婦でクリニックに行けたときは、「時間はかかるかもしれないけど、これで赤ちゃんができるー!」と、謎の自信と晴れやかな気持ちになったのも覚えています。
そんな経験から、妊活はどんな形であれ、自分が納得できて、前向きにとり組むことが大事なんだなと痛感しました。そんな妊活・不妊治療期間を振り返りながら、今はおなかにいる赤ちゃんと会えるのが楽しみでなりません。
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