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そろそろ?人工授精から体外受精へすすむ目安が知りたい!【年代別で解説/不妊専門医監修】

2023/05/16 公開
2023/07/10 更新

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カップルそれぞれのカラダのこと、受精について…。「赤ちゃんが欲しい」と思い、妊活するなかで、知っているようで知らないことが多いことに気がつきます。不妊治療の進め方もクリニックによって違いがありますね。セカンドオピニオンとして、主治医以外にも聞いてみたいこともでてきますよね。

今回は、人工授精から体外受精にステップアップするタイミングについて。このままでいいの?と同じく悩んでいる方も多いのではないでしょうか。不妊治療専門ドクターにお答えいただきました。

人工授精にトライ中。体外受精へのステップアップの目安を知りたいです

アップルパイさん(34歳)/ 妊活歴1年6カ月

タイミング法を試みたあと人工授精に進み、現在3回目に挑戦中です。ドクターからは「人工授精は6回が目安。それ以上トライしてもかまわないが、体外受精を考えては」と言われました。

体外受精へのステップアップは、どのように考えればいいのでしょうか?私が現在34歳で、年齢も気になります。

【体外受精へのステップアップ】30代前半、30代後半で分けて考えましょう

年齢や症状によって違いますが、30代前半なら一般不妊治療は1年間、30代後半は半年を目安に考えましょう

●タイミング法と人工授精を一般不妊治療といい、体外受精や顕微授精をART(生殖補助技術)といいます

30代前半の場合

30代前半であればタイミング法6カ月(6回)、人工授精6カ月(6回)を目安にARTへのステップアップを。1年間、しっかりタイミングを合わせて治療しても妊娠しないなら、一般治療では解決できない要因があるのかもしれません。

30代後半の場合

30代後半からは妊娠率の低下が顕著になります。40歳くらいまでは、タイミング法と人工授精をそれぞれ3カ月がステップアップの目安です。

40代の場合

40歳以上は、最初からARTをおすすめします。妊娠の鍵になるのは卵子の質ですが、加齢による卵子の質の低下を止めることはできません。

時間的な余裕が少ないと考えて、妊娠の可能性が高い治療を第一選択肢に。
たとえば、37歳で体外受精をして受精卵を凍結(凍結胚という)、第一子を妊娠・出産したあと、凍結胚が残っていれば、37歳時点での凍結胚で第二子の治療にトライできます。

一方、一般不妊治療を繰り返して年齢を重ね、やっと体外受精をしたら採卵できる卵子の数は少なく、40歳で妊娠、41歳で出産、第二子の治療は42歳で再び採卵から…となると、どうでしょうか?

年齢が若いほどARTの妊娠率は高いのです。早めにステップアップするのが、最近の不妊治療の考え方です。


『赤ちゃんが欲しい』2020秋号より

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監修
監修

山下レディースクリニック院長。
1980年奈良県立医科大学を卒業し、京都大学産婦人科に入局。舞鶴市民病院産婦人科医長に着任。86年オーストラリア・アデレード大学で体外受精の基礎から研鑚を積む。90年神戸中央市民病院に着任。産婦人科医長、体外受精チーフとして数多くの患者さんの治療にあたる。97年神戸三宮に山下レディースクリニックを開設。これまでに約10,000 人の妊娠をサポート。著書『最新! 不妊治療ナビ』(主婦の友社)が好評。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。

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