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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 不妊治療コラム 「人工授精」の妊娠率はどれくらい?保険適用の一般不妊治療の選択肢についてもっと知りたい!【医師監修】

「人工授精」の妊娠率はどれくらい?保険適用の一般不妊治療の選択肢についてもっと知りたい!【医師監修】

2023/05/14 公開

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一般不妊治療のタイミング法のステップアップとして行われることが多い人工授精(AIH)も保険適用の治療になりました。積極的に人工授精にとり組むドクターに、妊娠の成功のために知りたいこと、赤ちゃんが欲しい読者の疑問や不安に答えていただきました。

人工授精の基礎知識

タイミングを見はからって性交渉しても、なかなか妊娠しないとき、次のステップが人工授精です。

「人工」という名前がついているために、なんとなく不自然な治療のようなイメージを持たれがちですが、医療が加わるのは精子を子宮内に送り込むところだけ。精子と卵子の出合いをサポートしたその後は、受精も着床も、自然妊娠となんら変わりはありません。

①超音波検査で卵子の成長ぐあい(卵胞の大きさ)をチェック

②尿中の黄体形成ホルモン(LH)の量を検査薬で調べ、排卵日を予測して、人工授精を行う日を決定

③人工授精当日、自宅またはクリニックで夫の精液を採取。精子調整を行って、元気な精子を選別

④カテーテルを用いて、子宮内に精子を注入

という流れで行います。

人工授精(一般不妊治療)での妊娠率は?

梅ヶ丘産婦人科でのデータによると、1991年1月~2018年4月までに妊娠した約1万8000例のうち、21%が人工授精でした。
2018年だけで見ると、人工授精は24%という数字に。

梅ヶ丘産婦人科における妊娠実績の内訳(2018年)

ちなみにこの年の高度生殖補助医療(ART)で妊娠した女性の割合は44%で、ほとんどが凍結胚移植(体外受精)によるものでした。ARTの普及後、人工授精はあまり行われなくなっていますが、この数字が示すように、今なお有効な治療法といえます。

避妊をやめて1年以上たつのに妊娠しないというカップルは、保険適用を機に「人工受精」を検討してみるのも一案です。

『赤ちゃんが欲しい』人工授精という選択肢があります をweb転載のため、再編集しています。

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監修
監修

梅ヶ丘産婦人科院長。1979年京都大学医学部卒業後、長浜市立病院産婦人科部長をへて、京都大学病院へ。同病院の不妊外来、体外受精チームの中心メンバーとして活躍。1991年梅ヶ丘産婦人科副院長。2004年から現職。医学博士。

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