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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 基礎知識コラム インフルエンザも?妊娠を考えたら受けておきたいワクチンや検査について【女性編/妊娠前からできることがあります】

インフルエンザも?妊娠を考えたら受けておきたいワクチンや検査について【女性編/妊娠前からできることがあります】

2023/09/16 公開
妊娠を考えたら受けるべき検査やワクチンは?

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赤ちゃんを迎えるために、妊娠前の女性が気をつけるべき心と体のケアや生活習慣とは?当たり前すぎて今さら主治医には聞きにくい読者からの素朴な疑問に、ドクターが回答!

妊娠したい。感染症の検査、ワクチンは何が必要?

不妊検査以外で妊活のために受けておくべき予防接種、検査はありますか。(30歳 妊活歴3カ月)

妊娠を考えたら、まず受けるべき検査・ワクチン

●いちばん気をつけなくてはいけないのは「風疹」
風疹抗体のない人はワクチン接種を

●妊娠中のインフルエンザは重症化の危険あり

●妊娠にかかわる感染症は最初の不妊検査で感染の有無を確認しておくと安心

【監修】
「さっぽろARTクリニックn24」
藤本 尚 院長

神谷レディースクリニック副院長をへて、2014年にさっぽろARTクリニック、2019年にさっぽろARTクリニックn24を開院。早くからプレコンセプションケアに力を入れ、プレコン相談室も開設。プレコンYOGA なども実施している。

まずは風疹ワクチン。接種後は2カ月避妊を

当院でも最初の不妊検査で下記のB型肝炎から風疹までを調べています。血液検査や腟分泌液の検査で感染の有無がわかります。性行為でうつるものも多く、自分がかかっていたら、パートナーにもうつしてしまいます。

このなかでいちばん気をつけなければいけないのは風疹です。妊娠中に母親がかかると、胎児にも感染し、難聴、白内障、心疾患などを引き起こす「先天性風疹症候群」になる可能性があります。風疹にかかったことがあれば抗体ができますが、抗体のない人にはワクチン接種をすすめています。風疹、麻疹、水ぼうそうは生ワクチンで、接種後2カ月は避妊が必要なので、その間は不妊治療もできません。

インフルエンザに関しては、妊娠中は抵抗力が弱まって重症化しやすいので、妊娠の可能性がある人は流行期の前にワクチンを打っておいたほうがいいでしょう。

妊娠にかかわる感染症をチェック!

B型肝炎
感染経路…血液、性行為→産道
妊娠への影響…急性肝炎、劇症肝炎

●C型肝炎
感染経路…血液、性行為→経胎盤、産道
妊娠への影響…肝炎、肝硬変

●HIV
感染経路…血液、性行為→経胎盤、産道、母乳
妊娠への影響…ほとんど無症状

●梅毒
感染経路…血液、性行為→経胎盤
妊娠への影響…しこり、リンパ節腫脹、発疹(バラ疹)、流産、早産

●クラミジア、淋菌
感染経路…性行為→産道
妊娠への影響…不妊、流産、早産(卵管癒着、子宮頸管炎など)

●風疹
感染経路…飛沫→経胎盤
妊娠への影響…発熱、発疹、リンパ節腫脹

●麻疹
感染経路…飛沫→経胎盤
妊娠への影響…発熱、発疹、結膜炎

●水ぼうそう
感染経路…飛沫、空気、接触→産道
妊娠への影響…水泡、肺炎、流産

●トキソプラズマ
感染経路…接触、生肉の経口摂取→経胎盤
妊娠への影響…ほぼ無症状(流産、早産)

●インフルエンザ
感染経路…飛沫
妊娠への影響…発熱、関節痛、倦怠感

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不妊治療は、まだ早すぎる…と感じるなら、まずはブライダルチェック

札幌医科大学医学部卒業後、札幌医科大学産婦人科教室に入局。同大学講師、神谷レディースクリニック副院長をへて、2014年にさっぽろARTクリニック、19年にさっぽろARTクリニックn24を開院。早くからプレコンセプションケアに力を入れ、プレコン相談室を開設。プレコンYOGAなども実施している。
医学博士。日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医。臨床細胞学会細胞診専門医。

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