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感染力が高いのに、無症状は約80%の性感染症!「クラミジア感染症」もし感染したら、どうなる?どうする?【産婦人科医監修】

2023/07/16 公開

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夫婦どちらかが感染していたら、確実にパートナーにもうつっている性感染症「クラミジア感染症」。妊活・不妊治療中のカップルなら、ふたりで検査を受け、ふたりで治療をしましょう。

陽性になってしまったときの治療法、妊娠への影響、その後の妊活プランについて、産婦人科医の佐野先生に聞きました。

クラミジア感染症とは?妊活への影響は?

クラミジア・トラコマティスという細菌によって起こる、日本で最も多い性感染症(STI)。

性行為によって、女性の子宮頸管や男性の尿道、喉の粘膜などに感染します。女性の場合、症状が出にくいことが多く、約80%が無症状です。そのため、感染に気がつかずに放置してしまうことが非常に多く、感染力が高いので、自分が感染源となり、感染を拡大させてしまう可能性も。

また、自覚がしにくいので、卵管などの癒着をまねき、不妊の原因になる場合もあります。

クラミジアの検査で陽性!治療法は?

検査で陽性ならば抗菌薬で治療します。クラミジアは婦人科処方の飲み薬で治ることがほとんど。パートナーと同時の治療が必須です。

クラミジアの治療は経口の抗菌薬(抗生物質:アジスロマイシン、クラリスロマイシンなど)で行います。抗菌薬は必ず医師の処方が必要です。
1回だけ飲むタイプ、朝晩2回、7日間続けて飲むタイプなどがあります。

1回だけの服用でよい薬は飲み忘れの心配がないのですが、腸内環境に影響して下痢をするなどの副作用が出ることも。菌がなかなか消えない場合は薬を変えることもあります。

関連記事:クラミジア感染症ってなに?どこにうつるの?

クラミジアの症状がなくなったら妊活を始めてもいいの?

感染による症状は、服薬後数日でなくなることが多いのですが、なかには菌が完全に死滅していないこともあります。
3週間後に再検査をし、陰性の結果が出るまでは、セックスは控えるようにしましょう。

クラミジア感染症はセックス以外では感染はしないので、ふたりで治療し完治したら、カップルに関しては再感染が起きることはありません。安心して子づくりをスタートしてください。

クラミジア検査から不妊治療への流れ

図解:クラミジア感染症、治療までの流れ

自覚症状のあり、なしに関わらずいずれの場合も「検査」をします。
女性の場合は頸管粘液採取
男性の場合は尿検査
抗体検査の場合は、血液検査になります。

検査の結果、夫婦のどちらかが陽性の場合、ふたりで抗菌薬の服用で治療を開始。3週間後に再検査で陰性の確認をします。

クラミジアの感染をほうっておくとどうなる?妊娠に影響は?

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監修
監修

フィーカレディースクリニック院長。帝京大学医学部卒業。順天堂大学医学部附属順天堂医院産婦人科医局に入局。2001年より賛育会病院に勤務。高崎ARTクリニック、産科婦人科舘出張佐藤病院勤務をへて、2018年フィーカレディースクリニックを開業。

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