体外受精って何?トライする前に知っておきたい体外受精の7ステップ【不妊治療専門医監修】
不妊治療には時間的なリミットがあります。後悔しないためには、まずは自分の体のことはもちろん、治療内容をきちんと理解することも大切です。
そこで、山下レディースクリニックの院長・山下正紀先生に質問!「体外受精」と「顕微授精」に関する疑問に答えてもらいました。
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【質問】体外受精の大まかな流れを知りたい!
〈質問者データ〉
34歳/夫の年齢30代
妊活歴1年3ヵ月
現在の状況:軽い排卵障害、人工授精5回
次の人工授精で授からなければ、ステップアップを検討中です。体外受精について教えてください。
【お答え】排卵をコントロールして卵子を育て、体外にとり出して精子と受精させます
体外受精と一般不妊治療の決定的な違いは、女性の体から卵子を採取することです。治療の流れは、大まかに以下のようになります。
①卵胞を育てる(卵巣刺激)
卵巣刺激の方法は、ホルモン剤の種類や投与方法にいくつかのバリエーションがあり、そのかたの状況や希望によって、最適な方法を選んで行います。採卵前に自然に排卵してしまうことがないようにコントロールしながら、複数の卵胞が十分大きくなるまで続けます。
②卵子を体外にとり出す(採卵)
経腟的に卵巣に針を刺し、卵胞液ごと卵子を回収します。
③卵子に精子を振りかける(媒精)
マスターベーションで採取した精子を洗浄、濃度調整をして元気な精子を選び、卵子に振りかけて、自然な受精を待ちます。
④受精が成立したら培養を続ける(胚培養)
採卵後受精が確認できたら、そのまま培養器の中で培養します。現在はタイムラプスインキュベーター(連続動画撮影のできる培養器)で、受精卵(胚)の成長を時間を追って観察できます。
⑤受精卵を子宮に戻す(胚移植)
現在は、長期培養で胚盤胞(着床時期の胚/採卵5〜6日後)の状態まで育てた胚を、カテーテルを使って子宮に移植します。凍結技術が進んだため、胚はいったん凍結し、採卵した周期ではなく、内膜の状態を整えた次周期以降に融解して移植するケースが非常に多くなっています。
日本産科婦人科学会は2008年に、多胎妊娠を減らすために、移植する胚は「35歳未満の女性なら1個」「35歳以上の女性や反復不成功例の場合でも2個まで」にとどめるようにとのガイドラインを出しています。
⑥妊娠しやすい環境を整える(黄体管理)
移植した胚が着床しやすいように、黄体ホルモンを投与するなどし、黄体機能をアシストします。
⑦妊娠判定
胚移植から約2週間後に判定します。
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