我々医療従事者も人間ですので、日曜日や祝日は休みたいという気持ちもあります。そういうクリニックが悪いというわけではありませんが、皆さんがクリニック選びに「迷っている」のだとしたら、休まず土日祝も診療しているクリニックを選ぶのがいいのではないでしょうか。
不妊治療専門クリニックを選ぶポイント②
先進医療を実施しているクリニックで、それが1つや2つではなく、4~6つなどの先進医療が可能なクリニックであることも選ぶ際のポイントです。
先進医療が認められるにはたくさんの書類を書かなければならないのですが、それを提出してすんなり受理されるほど簡単なことではありません。
ですので、先進医療の数がある程度認められているクリニックは、それなりに面倒な書類を書くことができるドクターがいるんなんだな、と思っていただいていいです。
先進医療を実施している医療機関の一覧は厚生労働省のホームページで確認できます。
もちろん、先進医療を実施していないクリニックがダメというわけではありませんので、クリニック選びに迷っていたら、そこもポイントとして考えてみてください。
Q 体外受精で結果が出ません。思い切って転院したほうがいいでしょうか?
これも迷うところだと思いますが、私の意見としては、転院するべきだと思います。迷ったら、変える。「転院のタイミングは転院を考えたとき」です。
転院先を選ぶときは、上の質問で答えている〈不妊治療専門クリニックを選ぶポイント〉を参考にしてください。ですが、みなさんが今すでにポイント①②③が当てはまるクリニックに通っているのだとしたら、クリニックを変えても難しいかもしれません。
Q 松浦先生の患者さんで妊娠された方で、いちばん年齢の高い方は何歳ですか?
45歳で妊娠、46歳で出産された方がいます。
前のクリニックで様々な治療をして5回くらい高刺激をしても妊娠せず、我々のクリニックに来て自然周期の刺激法にトライし、45歳で凍結分割卵を移植して妊娠成立、46歳で出産されました。因みに、私たち夫婦も体外受精で子どもを授かりました。
Q 治療以外でやったほうがいいことはありますか?
これもよく患者さんに聞かれる質問ですが、「葉酸を1日400μg」摂取してください。これだけで十分です。詳しくは私の著書を見ていただければと思います。
松浦先生の著書『知っててよかった!赤ちゃんが授かるための不妊治療40のヒント』。妊活セミナーでは参加者全員にプレゼントされました。
また、薬・サプリメント・漢方薬で優先してとりいれるべき栄養素はありますか?という質問に対しては、まずは、クリニックで処方されているものを服用してください。
市販薬や既存のサプリメント、漢方薬で妊娠率を明らかに上昇させるものはありません。もしあれば、すでに厚生労働省が認可して処方薬となっています。優先してとりいれるべき栄養素などはないので、普通の食生活で十分です。
あと、治療以外で大切なことは、子どもができると子ども中心の生活になります。不妊治療をがんばっている間に、ご夫婦の時間を大切にしてほしいと思います。
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