【不妊治療スペシャリストインタビュー】〈立川ARTレディースクリニック〉院長・右島富士男先生
「この先生のゴッドハンドに救われた!」「あのスタッフのおかげで励まされた!」という妊活卒業生が大勢います。そんな頼れるスタッフは具体的にどんなお仕事をしているのでしょうか?
妊活のスペシャリストたちを紹介するこの企画。ここでは、立川ARTレディースクリニックの院長・右島富士男先生にフィーチャーします。
〈お話を聞いたスペシャリスト〉
立川ARTレディースクリニック
院長・医学博士 右島富士男先生
北里大学医療系大学院修了。北里大学病院産婦人科、IVFなんばクリニックなどをへて、2010年に開院。スタンフォード大学・ノースウエスタン大学産婦人科への留学経験をもととした医療を提供。北里大学医学部産婦人科専任講師。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医。
幸せであると実感できる医療を目指して。 一人ひとりにあったオーダーメイド治療を提供
卵巣予備能をチェックしよう!栄養指導のアドバイスもします。まずはご相談ください
私が不妊治療のドクターになったのは、遺伝性疾患を根絶したいという思いからです。あたりまえですが、「手を抜かない」というポリシーのもと、治療方法の説明は「わかりやすく、ていねいに」を徹底しています。
難しい医学用語でごまかさず、患者さんがイメージできる言葉で説明することで、患者さん自身も前向きに治療にとり組めると思うからです。妊娠すればなんでもいいというのではなく、家族の幸福を実感できる妊娠をしていただきたいなと考えています。
私は、北里大学病院産婦人科やIVFなんばクリニックなどをへて、2010年に当院を開院。これまで4200人以上の患者さんが卒業されました。スタンフォード大学・ノースウエスタン大学産婦人科への留学経験をもととした医療を提供しています。高度生殖医療を中心とした治療と、不育症の治療にも力を入れています。
流産は一度でもつらいものですが、たびたび繰り返すと妊娠することがこわくなったり、どうしたらいいかわからなくなってしまうかたが多いので、そういうかたの力になれればと思っています。タイミング療法や人工授精も通常どおり行っております。
女性の社会進出が著しい現在、女性を取り巻く環境もめまぐるしく変化しています。しかし、自分の意志に反して卵巣予備能(※)は時間の経過とともに低下していきます。卵巣予備能のチェックは採血だけで簡単に調べることが可能なので、自分らしく今後の人生設計を歩んでいくためにも、30歳を過ぎたら一年に一度は受けていただきたいと考えています。
(※)卵巣予備能とは卵巣年齢ともいわれ、現在の卵巣中の卵子の数が何才くらいに相当するのかを示す指標となり得ます。
さらに、2022年4月から不妊治療が保険適用となり、低額で治療が受けられるようになりました。情報過多の時代、何を信じてよいかわからないことも多々あるかと思いますが、赤ちゃんのもととなる卵子に栄養を与えるのは、将来母になる自分自身です。
喫煙と飲酒を控え、十分に日光を浴び、食事、運動、質のよい睡眠、体を冷やさない規則正しい生活が基本です。みなさんの道しるべとなるよう、治療を行っていきます。まずは一度、当院のドアを叩いてみてください。
右島富士男先生ってどんな人?
「自分の性格をひとことで言うとストイックでまじめ。患者さんを第一に考えています」
自分の性格をひとことで言うとストイックでまじめ。一番落ち着く場所はクリニックです。治療がイメージどおりにすすんだときはよかったなと思います。
スタッフ間のコミュニケーションをたくさんとることを重視していて、培養士の立場から提案してもらうこともあります。こうした風通しのよさがアットホームなクリニックの雰囲気にもつながっていると感じます。
医師と培養士などスタッフ間のコミュニケーションが円滑。
クリニックの自慢できるポイントは?
「高い技術をもった培養士の存在とアットホームな雰囲気の中で患者さんをお迎えできていることです」
不妊治療をするうえで重要な役割を担っている培養士。当院の培養士長は、日本の生命科学研究のさきがけとなった研究所に20年近く技術員として勤務し、ノーベル賞受賞者との共同研究者でもあった胚培養のエキスパートです。
培養士の立場から提案が上がることもあり、そのような風通しのよさがアットホームなクリニックの雰囲気にもつながっていると思います。
1つでも多くの家族が幸せであると実感できる医療を使命と考え、診療を行っています。
妊娠するために大切なことは何だと思いますか?
「将来母になる自分のために、妊娠しやすい体づくりに意識的にとり組むことです」
このごろは体型を気にするあまり、やせすぎが不妊を引き起こしているケースも多くあります。やせすぎによって、卵巣への血流が悪くなり、卵子の数が減り、子宮・卵巣が委縮してしまうのです。
当院では食事や運動、睡眠についてのアドバイスにも力を入れています。2013年の米国産科婦人科学会(ACOG)による「高タンパクで糖質(炭水化物)を抑えた食事は体外受精の受精率を向上させる」という発表を基にして、適切な食事のアドバイスを行っています。
不妊治療をこれから始めようと考えているかた、現在不妊治療を行っていてお困りのかたに向けた不妊電話相談を始めました(無料)。
患者さんと向き合われる際に心がけていることは?
「どんな状況にあっても前向きな気持ちをもってもらえるような声がけをしています」
〈卒業された患者さんから寄せられたお便りを一部ご紹介〉
●いつも「ママになろうね」と声をかけてくださり、前向きに治療と向き合えました。
●何度もくじけそうになった私に、「粘りが大切だよ。頑張りましょう」と励ましてくれました。
●先生に「お母さんになれるように精一杯サポートするので一緒に頑張りましょう」と言っていただき安心して通えました。
緑も多く落ち着いた雰囲気の街、立川駅から徒歩3分と好立地で、働く女性も通いやすいことはもちろん、病院帰りにショッピングも可能!
妊活中の方へのメッセージ
「身体的にも精神的にも健康であることが重要です」
クリニックに来院されるのも勇気がいることだと思いますし、治療を続けていくのも大変です。治療を行うことももちろん大事ですが、心身共に健康であることが大切で、そのうえで私は妊活を行って欲しいとみなさまに伝えています。
幸せな家庭を築くためにも健康的な生活を送り、そして母親になって欲しい。そう願っています。
白を基調とした明るい待合室。
立川ARTレディースクリニック
住所:
東京都立川市曙町2-8-29 村野ビル4階
電話番号:
042-527-1124
診察時間:
月曜~水曜・金曜・土曜/9:00~12:30、14:30~19:00
休診:木曜・日曜・祝日
アクセス:
JR「立川駅」北口より徒歩3分、多摩モノレール線「立川北駅」より徒歩4分
公式HP:
https://tachikawa-artlc.jp/
企画/サンワードメディア
1995年 北里大学医学部卒業、同大学病院産婦人科入局。北里研究所メディカルセンター病院産婦人科、北里大学医学部講師などをへて、米スタンフォード大学、ノースウエスタン大学に留学。帰国後、IVFなんばクリニックに勤務。2010年立川ARTレディースクリニック開院。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医。
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