妊活カップルに不足しがちな栄養は? 栄養バランスを底上げするコツ【看護師・栄養士監修】
「わたしの食生活、いまのままで大丈夫かな?」「妊娠しやすい体づくりのための食事を知りたい!」毎日のことだからこそ気になる、食事の疑問や不安を、不妊治療専門病院「はらメディカルクリニック」の看護師長で栄養士でもある外塚美枝さんに直撃!
不足しがちな栄養素の摂り入れ方や、忙しくても無理なく続けられる食事作りのコツまで、わかりやすくご紹介します。
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血液検査で栄養状態を“見える化”
よく「体は食べたものでつくられる」と言われます。食事から摂り入れた栄養は、血液にのって全身を巡り、細胞や神経伝達物質の材料となります。妊娠に深く関わる、卵子や精子、子宮内膜、ホルモンなども例外ではありません。
とはいえ、忙しい毎日のなかで「バランスのよい食事」を続けるのは、簡単ではありません。3食しっかり食べているつもりでも、「栄養の偏りが気になる」「なんとなく不安」という声もよく聞かれます。
「たとえば、ビタミンDや食物繊維、カルシウムなどは、日本人に不足しがちな栄養として知られています。なかでもビタミンDについては、慈恵医科大学による大規模調査で、調査対象者の実に98%が日本のビタミンD充足基準(30ng /mL)を下回っていたという結果が出ています。とくに若い世代ほど、不足率が高かったそうです」(外塚さん)
ビタミンDは、免疫調整やホルモン分泌のサポートをするほか、着床率の改善や流産リスクの低下にも関わるとされ、妊活中はとくに意識して摂りたい栄養のひとつ。魚やきのこ類に豊富に含まれています。
はらメディカルクリニックでは、血液検査でビタミンD、亜鉛、ホモシステイン(悪玉アミノ酸)の数値をチェックし、栄養状態の“見える化”を行っているそう。
「何をどれだけ摂るべきかは、人によって異なります。もちろん、いろいろな食材をバランスよく食べることが食事の基本ではありますが、栄養について不安を感じたときには、『自分に足りていない栄養を知る』ことも大切な第一歩。気になる場合は、不妊治療クリニックで検査について相談をしてみるのもおすすめです」(外塚さん)
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