3ページ目(3ページ中) | 〈やしろ優さんの妊活記〉妊娠しないと思ったら両側卵管閉塞が判明!手術か体外受精かの選択に【前編】
精液検査を嫌がる夫に試してもらったのは
妊活中の忘れられない出来事のひとつに、夫の精液検査があります。夫は「不妊の原因が自分側にあったらどうしよう」と思っていて、病院で精液検査を受けることを嫌がっていたんです。でも、状況的に男性も検査せざるを得ないわけで…。
そんなとき、たまたま私がお仕事でいただいた、スマホで精子を見ることができる精子検査キットの存在を思い出したんです!早速、「信ちゃん、まずはこれで見てみようよ!!」と誘導して、キットを使ってもらうことにしました。最初は検査を嫌がっていた夫も、妊活に真剣な私の思いを知って挑戦してくれることになりました。簡易的ですが自宅で検査できるとあって、病院に行くよりハードルが低かったのだと思います。
採取した精液をスマホで見たところ、精子がちゃんと動いていた!その後、私が通院時に主治医にその動画をチラッと見せたら、「元気な精子ですよ!」と言っていただけました。
主治医からは、「寄り道をする子(精子)が目立ちますね」という、気になる言葉もありましたが、とはいえ、“精子が元気である”という事実に自信を持てた夫は、病院に行って精液検査を受けてくれました。結果的に、「妊娠を妨げるような大きな問題は特段なし」と診断され、夫も私もひと安心。

子どもができる前の私たち夫婦と愛犬のこはなちゃん。「子どもができなかったら、このメンバーで楽しんでいこう!」と考えていました。
妊娠するも“着床遅延”という稀な現象が
卵管鏡下卵管形成術を経て自然妊娠した私ですが、何度チェックしても妊娠週数の計算が合わないんです。なんでなんだろうと思っていたら、それは「着床遅延」という稀な現象が原因でした。
着床遅延とは、受精卵が着床する前の段階で細胞増殖と分化を休止し、着床に適した条件が整うまで子宮内で待機するという、“哺乳動物の発生休止”のことを指すそうなのですが、先生から説明を聞いてもなんだか難しくて…。その話を聞いたときに、「もしかして、夫の精子が寄り道ばかりして真っ直ぐに私の卵管にきてくれなかったせい!?」と思ったりもしました。でも医学的には、寄り道が多い精子がいることが、直接着床遅延に繋がることはないそうです。
ちなみに、着床遅延というのは、クマやパンダ、コウモリ、アザラシなどの一部の動物では確認されていて、冬眠前や季節的な環境変化に合わせ、出産時期を調整する種の繁殖戦略として備わっているらしいんです。それを知って、「私って、人間じゃないの!?」って思わず笑っちゃいました(笑)。
何はともあれ、妊娠できたわけですから結果オーライ!こんなときにまで笑いがついて回るのは、つくづく私らしいな、と思いましたね。
後編インタビューを読む>>ダイエット、温活、信頼できるドクターと出会いがあって妊娠できた!
PROFILE●やしろ優(やしろ・ゆう)さん

1987年生まれ、神奈川県出身。倖田來未さんや芦田愛菜さんなどのモノマネで人気を博す。2016年に芸人の野村辰二さんと結婚し、2022年に男の子のママに。現在はお笑いコンビ「どんぐりぱわーず」のミナコさん&あいこさんと手がけるYouTubeチャンネル「ぽちゃHOME」が話題。インスタグラム▶@yashiroyuuuu
取材・文/濱田恵理 画像提供/やしろ優さん
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