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【不妊Dr.相談】子宮腺筋症の治療と胚移植、どっちを優先べき?〈42歳お悩み〉

2019/11/27 公開
2023/12/04 更新

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妊活を始めると出てくる疑問やお悩み。こんなこと病院で聞いていいのかな、主治医にはちょっと聞きづらいな…

そんなベビ待ちの方々の体や治療に関する気がかりに、不妊治療専門ドクターが答えてくれます。実際にあかほし読者さんから寄せられたお悩みなので、ご自身と似た相談もあるかもしれません。ぜひ参考にしてみてくださいね!

今回教えてくれた不妊専門ドクターは…
山下正紀 先生

1980年奈良県立医科大学卒業。京都大学産婦人科に入局。神戸中央市民病院産婦人科医長、体外受精チーフなどをへて、1997年山下レディースクリニックを神戸市に開院。2004年、現在の住所にクリニックを移転。

気がかり「すぐに移植すべきか、子宮腺筋症の治療を優先するのか、採卵か。決められません」

相談者データ▶︎42歳
チョコレート嚢腫、右卵管通過障害、子宮腺筋症、子宮内膜症性嚢胞
体外受精に挑戦中

卵を1つ凍結中です。

主治医からは、「胚移植する」「GnRHaによる子宮腺筋症の治療」「再度採卵する」の3つの選択肢を提案されました。早く移植したい気持ちもありますが、昨年妊娠8週で流産したことや年齢のことを考えると決断できません。

子宮腺筋症(しきゅうせんきんしょう)とは?・・・子宮筋層内にできた子宮内膜症の一種。→もっと詳しく知りたい

卵子の質は低下していきます。再度、採卵して受精卵をためておきましょう

今の状況で妊娠をむずかしくしている要因は、やはり、ご相談者様の年齢だと考えます。

卵子の質は、女性の年齢が高くなるにしたがって低下し、染色体異常が起こる頻度もふえていきます。昨年の妊娠が残念な結果に終わってしまったのも、年齢と関係の深い受精卵側の問題だったのではないかと推察します。

負担は大きいですが、今後も卵子の質が低下していくことを考えると、再度採卵をして、受精卵をためることを優先されるといいでしょう。
GnRHaによる子宮腺筋症の治療は、効果と時間を考えるとおすすめできません。

ご主人とよく相談されて、後悔のない選択をしてください。

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監修
監修

山下レディースクリニック院長。
1980年奈良県立医科大学を卒業し、京都大学産婦人科に入局。舞鶴市民病院産婦人科医長に着任。86年オーストラリア・アデレード大学で体外受精の基礎から研鑚を積む。90年神戸中央市民病院に着任。産婦人科医長、体外受精チーフとして数多くの患者さんの治療にあたる。97年神戸三宮に山下レディースクリニックを開設。これまでに約10,000 人の妊娠をサポート。著書『最新! 不妊治療ナビ』(主婦の友社)が好評。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。

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